司法論文受験~合格発表の間にやること」を書いたので、まあ予備試験ver.も一応書いときますか。

動画「4A基礎講座 オリエンテーション」の3時間0分30秒あたり~で語っているのは、予備論文に合格している前提での予備“口述本試験対策”なので、予備論文の合否を決めつけない(これが肝心!)前提だとちょっと変わってくるかな~とも思ったので。

 

司法論文受験~合格発表の間にやること」で紹介した方法論を、予備論文受験~合格発表の間の時期に応用してみましょう。

 

まず、再現答案の作成は、絶対・最優先!

しつこいけど、本当に何よりも大事だから!

 

その上で、①「もし自分が合格しているなら、今の時期に何をすべきか?」を自分自身に問いかけて、ランキング(優先順位)を作ってください。

それが、上記動画で説明している予備論文に合格している前提での予備“口述本試験対策”の優先順位、つまり

1.予備口述過去問≒口述再現をできる限り多く集め、くり返し解く。
2.法律実務基礎科目(刑事事実認定は軽め)の予備論文過去問等を見る<読む<解く。
3.民法・民訴法、刑法・刑訴法の予備・司法論文過去問等を見る<読む<解く。
4.民法・民訴法、刑法・刑訴法の短答過去問をくり返し解く。
5.4A条解講義(民法・民訴法、刑法・刑訴法)をn倍速で聞く。
6.民訴・刑訴規則、弁護士職務基本規程・弁護士法の条文、民事保全法(全67条)の条文素読。
7.要件事実系の教材(問題演習系が良い)読み。

といった形になるのが一般的かと…ただ、これはあくまで“一般的”にオススメできるランキングにすぎないことに注意。

(ex)可処分時間が少なく、予備口述合格後からでは翌年の司法試験対策が間に合わないのでは…と心配になっている方は、3位のうち司法論文過去問を見る<読む<解くのを、2位や1位にランクアップすることも考えられます。

(ex)1位の“予備口述過去問≒口述再現をできる限り多く集め、くり返し解く。”をやってみた結果、要件事実系の問題に自信がない…となったら、最下位の“要件事実系(問題演習系が良い)の教材読み。”をランクアップすることも、全く考えられないわけではありません(でも、4Aを使いこなせていたら、未知の要件事実だって条文から導けるはずなんだけどなあ…)。

 

次に、②「もし自分が不合格なら、今の時期に何をすべきか?」を自分自身に問いかけて、ランキング(優先順位)を作ってください。

例えば、

1.今年の直前期にやり切れなかったこと・やりたかったこと

2.予備論文過去問潰し ※どの科目を優先的に潰すか?も。

3.司法論文過去問潰し

とか?こちらのランキング(優先順位)は人それぞれ大きく異なると思う(ex.短答ギリギリ合格だった人は、短答再現→ギリギリ合格にとどまってしまった原因の分析もすべきかと…cf.記事「予備試験H29短答式試験 合格発表」)ので、あくまで例示ですが。

 

そうしたら、上記①と②で重なる項目が(複数)あれば、それを(両者の順位番号を足し算した数の小さいものから)優先的にやります。

上記の例示では…

 

まず、

①の2.法律実務基礎科目(刑事事実認定は軽め)の予備論文過去問等を見る<読む<解く。

①の3.民法・民訴法、刑法・刑訴法の予備(・司法)論文過去問等を見る<読む<解く。

②の2.予備論文過去問潰し

が、

予備論文過去問(法律実務基礎科目)を見る<読む<解くについては順位番号2+2=4

民法・民訴法、刑法・刑訴法の予備論文過去問を見る<読む<解くについては順位番号2+3=5

重なっています。

 

また、

①の3.民法・民訴法、刑法・刑訴法の予備(・司法)論文過去問を見る<読む<解く。

②の3.司法論文過去問潰し

が、民法・民訴法、刑法・刑訴法の司法論文過去問を見る<読む<解く限度で、順位番号3+3=6で重なっています。

 

そして、順位番号を足し算した数の小さいものからランキング(優先順位)を作ると、

(1)予備論文過去問(法律実務基礎科目)を見る<読む<解く

(2)民法・民訴法、刑法・刑訴法の予備論文過去問を見る<読む<解く

(3)民法・民訴法、刑法・刑訴法の司法論文過去問を見る<読む<解く

となります。

こうしてできたランキング(優先順位)の上の方からやっていけば、合否いずれでも役立つ対策を最も効率的にできるといえるのです。

 

でも、気分的に、それ以外のことを優先したい受験生もいるでしょう…ならば、それをやっていいんですよ?ヘ(゚∀゚*)ノ

この話は、記事「司法論文受験~合格発表の間にやること」の最後から2段落目を読むだけで足りるはず。

 

 

…最後の締めにカッコつけて、シュレーディンガーの猫とかコペンハーゲン解釈とか使って合/否が重なり合った状態をそのまま捉えてどうのこうの…みたいなことを書こうと思ったけど、ググったらそう簡単に使えるもんじゃないことが分かってやめましたσ(^_^;)