最近、様々なところで、手を広げる系の質問を受ける。

「○○だけで足りますか?」

「△△もやるべきでは?」

「□□もやりたいのですが。」

…なんで?

それより優先順位が高いものは、全て完璧に終わらせたの?この時期にもう?

そうでなければ、出てこないはずの質問だろうと個人的には思うのですが…いや、こういう質問も含めて、質問自体は大歓迎だけど、その根本にある姿勢・発想に大問題があるといわざるを得ない。


まずは、

こんな勉強法は不合格(ダメ)だ!(前半)

を見てください。

「もう見たよ」という人も、手を広げたくなったら、お願いだからもう一度見てください。

手を広げるというのは、試験合格の観点からは、概念的に不要だといったことを説明しています。


でも、抽象的な説明だけでは伝わらないのかもしれないので、具体的に、一般的な予備試験受験生の優先順位を提案しておきます。


1.4A基礎講座を受講する。
2.新司・予備試験の全短答過去問(一般教養科目を含む)を、くり返しくり返しくり返し解いて完璧にする。
3.論文解法パターンテキスト掲載問題と予備試験の全論文過去問(法律実務基礎科目・一般教養科目を含む)をくり返しくり返しくり返し解いて完璧にする。
4.上記3をやって、答案が書けるか不安なものについては、制限時間内に答案をくり返しくり返しくり返し書いて完璧にする。
5.法律実務基礎科目については、上記3の前に、一定の対策が必要になるかもしれません(『新問題研究 要件事実』をくり返しくり返しくり返し解いて完璧にする等。過去問を解いた感触次第)。私も、来年の早い時期に、コンパクトな対策講義を提供する予定です。
6.一般教養科目については、対策が不要な人が多いですが、必要な人もいます。
7.新司・旧司論文過去問を、くり返しくり返しくり返し解いて完璧にする。
8.旧司短答過去問を、くり返しくり返しくり返し解いて完璧にする。
9.基本書・判例集・演習書なり、何でもいい(≒上記1~8以外は、どれも大して効果がない)から、好きなことをやってくださいな。


現実的には、5・6くらいまでできれば充分合格できるし、そこまですらできずに運良く合格する受験生が大半ですよ~。