こんばんは、なかしんです。
以前のブログ「意外と知らないホイールのインチ/リム幅規格の話」の続きで、タイヤの適合リム幅の規格を紹介しようと思います。
タイヤと組み合わせるリム幅には標準リム幅と適用リム幅というものがあり、各タイヤサイズごとにJATMAで決まっていますが、知らない人が殆どでは、と思います。
JATMAイヤーブックに載っています。
例えば400R純正の245/40R19は、
標準リム幅:8.5J (=8 1/2J)
適用リム幅:8J~9.5J (=9 1/2J)
といった具合です。
↓は245/40R19を9.5Jに組み1J引張り状態。
まだ引張れそうですが、実はこれが上限なんです。
245/40R19を10Jに組むと規格外となります。
規格外の過度な引張りタイヤは、
走行中に空気漏れやタイヤ外れのリスクがあり超危険なので、規格内に収めるのが鉄則です。
JATMAイヤーブックを持っていなくても、タイヤメーカーのHPで適用リム幅が確認できます。例えばヨコハマタイヤの場合。
ミシュランは標準リムを計測リムと呼んでいます。
なかしんは
前 255/35R19(標準9J)に9.5J
後 275/35R19(標準9.5J)に10J
なので、前後とも0.5J引張りタイヤです。
過去日記ワンオフホイールを作った話で、
リヤを9.5J→10Jに拡幅した事を書きましたが、前後の応答性バランスを揃えたかったのが10J化の唯一の理由になります。
リム幅違いで引張り具合を比較しましたが、
全然変わんねぇ(爆)
ま、自分の場合は運動性能のために引張りタイヤにしているので、見た目はどうでもよいです。リムのワイド化(≒引張りタイヤ化)は、操舵初期の応答性が体感できるレベルで向上します。
一方、闇雲に引張りタイヤにすると、限界コーナリング時にタイヤ外れのリスクを高めるので、標準リム幅+0.5J~+1Jくらいが、性能と安全性のベストバランスだと思います。
ところで、
引張りタイヤはどこまで車検OKか?
について国交省HPで保安基準を調べてみました。
第9条【走行装置等】の、第3節に適用されている細目告示第167条を参照します。
ちなみに第〇節の違いはザックリこうです。
第1節:新車向け(カーメーカーはここを守る)
第2節:並行輸入車向け
第3節:継続検査(いわゆる車検)向け
なので、使用過程車は第3節が適用になる訳です。
その細目告示第167条を見ると・・・
NG基準が超曖昧(爆)
おいおい、これでいいの?と思いますが、
むしろNGゾーンが広い可能性を示唆しています。
過度な引張りタイヤは、いわゆる現場判断で「確実にはめこまれていない」と指摘されても仕方ありません。
JATMA規格内であれば問題無いと考えられます。
と言っても・・・
規格の存在を知らない人が殆どだと思います。
メディアや業界団体が、もっと周知活動に力を入れるべきだと思うのですよね。
少なくともV37乗りは詳しくあって欲しい!
このブログが一助になれば幸いです。
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2025年8月23日 なかしん