こんばんは、なかしんです。
今日は知ったら誰かに教えたくなる雑学です。
20inch×10Jと聞いて、20inchはホイールの直径、10Jはホイールの幅を指している事は車好きならみんな知っていると思いますが、
実際にホイールのどこが20インチ径で、どこが10インチ幅なのか即答できますか?
リム径は①と②どっちが20インチでしょう。
正解はタイヤビード勘合部径の②です。
ではリム幅は③と④どっちが10インチでしょう。
正解はタイヤビード勘合部幅の④です。
ホイールの径や幅は下図の+位置が起点で規格化されているから、どのタイヤメーカー、どのホイールメーカーの組合せでも、径やリム幅が合えば問題なく装着できる訳です。
ΦD寸法がリム径、A寸法がリム幅です。
これはホイール業界としての規格ではなく、
実はタイヤ業界の規格なんです。
こんな本がありまして。
JATMAイヤーブック。 ¥1,500
書店には流通していませんが、誰でも直接購入可能です。私のは400R注文時に買ったので古いですが、今は2025が刊行されています。
発行元は一般社団法人日本自動車タイヤ協会
The Japan Automobile Tyre Manufacturers Association, Inc.
通称、JATMA(じゃとま)。
JATMAがホイール側のリム各部寸法や許容公差を細かく定義しているのです。
面白いのは、タイヤ規格なのにタイヤ側ではなくホイール側の寸法を定めているところです。
対照的にタイヤ側の寸法規格は以外とあっさりで、例えば400R純正の245/40R19は、
新品寸法外径673~685mmとけっこうアバウトだったりします。タイヤはゴムで変形&伸縮しますからね。
よくよく考えると、タイヤサイズって変ですよね。
245/40R19は、
ミリメートル/パーセントRインチ。
単位が寄せ鍋(笑)
JATMAは日本の協会ですが、実はJATMA規格がワールドスタンダードになっています。ヨーロッパにはETRTO(エトルト)という規格がありますが、中身はJATMAと整合が取れています。
※ European Tyre and Rim Technical Organisation
(欧州タイヤ・リム技術機構)
日本の規格が世界標準なのは誇らしいですね。
ちなみに私はJATMAの回し者ではなく、
そのへんの車バカです。
2025年5月1日 なかしん