こんばんは、なかしんです。
以前の18条編に続き、今回は保安基準39条を合格させるためのGTウイング魔改造の工程をお届けします。
補助制動灯(ハイマウント・ストップランプ)の視認性の妨げとならないよう、灯体から上方10°の範囲にウイングが進入してはいけない法規です。後続車に対するブレーキランプの視認性は安全上非常に重要です。
実車で上方10°を測るのは難しいので、V37専用の測定器を自作しました。
トランク後端においてトランク上面とウイング下面が150mm以上あれば合格です。(これでは不十分な事に、後で気づきます。汗)
エスプリのGTウイング042はトランク下面から118mmなので、延長ステーを作製し32mm嵩上げさせて合格させるという単純な作戦です。
左/右各10°は魔改造せずにOKである事は確認済です。
まずは6mmの木材で嵩上げステーのモックアップ作製。
実車で測ったら・・・
まさかのアウト(爆)
測定器とウイング下面が接触してしまっています。
ガレージのコンクリ水抜け勾配で車両が前下がりの影響を過少評価していました。且つ、この場所が前上がりで、法規に対しシビア目になっている影響もあります。自宅に完全水平な場所が無いんですよね(←言い訳)。
法規は1mmも未達が許されないので、余裕を持たせ再設計しました。(←最初からそうしておけば・・・)
モックアップ2号は65mm嵩上げ。
折角なので黒く塗装。さあどうだ?
シビア目の前上がりの場所でも合格。
この時点で18条も合格済で公道走行可能なので、水平な場所に移動し念押し測定し、3段調整の最下段でも余裕がある事を確認しました。これで39条も合格。
ここで終わりではなくステーを作らなければなりません。
CADで図面を作成し、
平塚の株式会社タシロさんに図面を送付し、レーザーカットして頂きました。A5052アルミ板 t=6.0です。図面送付後稼働4日で完成という速さ!感謝です。
エアロパーツなので角部を丁寧に丸め、アルマイトの下処理としてバフがけしてツルテカに磨きました。DIY最高です!
アルミニウムは白く錆びるので横浜の株式会社コーケンさんに送付し黒色アルマイト加工をしました。メッキや塗装ではないので耐久性や防錆性能が高いです。こちらも爆速でご対応頂き感謝です。
これで保安基準39条対策のステーは完成したので、あとは車につけるのみです。このブログを書いている時点でウイング本体クリア塗装待ちですが、来週末には完成できそうです。
どんだけ手間暇かけただろう(汗)
パパの夏休み工作ばかりだとマズいので、合間になるべく家族サービス!箱根園水族館は悪天候&夕方だったので大水槽二人占めでした。
娘は水族館の飼育員に興味があるそうです。とても素晴らしい職業だと思いますが、生き物の命を預かる責任と専門性が求められる仕事。簡単にはなれないので、勉強のモチベーションにしてくれれば、と思います。
そういや自分は、小1の頃からクルマの開発をしたいと話をしていたそうです。途中、映画に感化されてNAVY SEALs 狙撃兵やF-14パイロットを目指した黒歴史がありましたが(爆)
両方ともアメリカ海軍だw
2024年8月30日 なかしん