こんばんは、なかしんです。

 

リヤスポイラーを巡り半年も悩み続けています。

 

目的はフジスピードウェイにおける安全性向上です。(タイムアップではなく)

具体的には、リヤのスタビリティー向上を図り、Aコーナー、100R、300Rにおけるオーバーステア起因のコースアウトリスク低減が狙いです。実際この3コーナーは過去にコースアウトした事があり、クラッシュしなかったのはたまたまエスケープゾーンが広かっただけです。

↓178km/hでリヤが滑るとこうなります。

納車3か月で廃車になる寸前でした。激汗

クルマを守るツバサをください。

V37用GTウイングがまず少数で要求全てを満足する翼が無く、かといって妥協はしたくないので、どうやって課題を克服するか悩んでおります。

要求事項整理

①法規を満足すること。

・保安基準18条 車枠要件

・保安基準39条 補助制動灯視認角要件

 

②低DLの翼断面であること。

走るステージがフジ限定で、DLが高いとストレートの最高速ダウンに繋がるため、DLが低いウイングが理想です。CLはほどほどで良いです。そのためには、薄く、前後幅が短いウイングが理想です。

<参考>

CL:リフト;揚力。GTウイングの場合はマイナスリフト。

 所謂「ダウンフォース」ですが学術用語はマイナスリフト。

DL:ドラッグ;抗力。空気抵抗。

 

SARDでフジに特化したウイングもありますが、V37につかないので選択肢になれず。翼端板も個人的には・・・。

 

③次の冬に間に合う。

④軽ければ軽いほどよい。(おまけ)

 

V37用で候補は2つ。

エスプリ GTウイング042

翼が薄く短く低DL、サーキットを舞台に開発され、フジで性能を実証済なのが魅力。

フジ1分49秒は鬼速ですよ!元ネタこちら

幅がカタログ値1,500mmで保安基準18条を満足していないのが最大の課題で、一度断念しましたが、削ればよくね?という事で復活。


一度断念した際に代わりを探して目をつけたのが以前の日記で紹介したVOLTEX TYPE12.5。

この恰好良さが垂涎!背中押して頂き感謝です。

V37専用オーダー可能で法規完全OKなのが超魅力。見積もり依頼したら1週間で回答頂きました。感謝。

翼断面が厚くマイナスリフト(ダウンフォース)を稼げるデザインで、ツクバやSUGO、岡山国際のようなテクニカルサーキット向きのように思います。フジとのマッチングが心配点です。

 

一覧にまとめるとこんな構図です。

それぞれ良い点ありますが、エスプリの保安基準適合性が一部謎なので判断材料に欠けます。公式HPには車検対応とありますが、1,500mmといきなり矛盾しているので鵜呑みにはできません。

ならば現物を測ればよかろうという事で、

このためだけに行ってきましたよ、

日帰りで鈴鹿まで。

ホンモノのESPRITデモカー!

代表の前川さんの了解を得て、いろいろ実測させて頂きました。感謝です。まず保安基準18条、車枠要件から。

引用元:株式会社サード

ひょっとして実測1,490mmだったらラッキーと期待しましたが、ほぼ公称通り1,497mmありました(泣) 片側4mmグラインダーで削るか!?

 

最後端はギリギリ合格。

 

次は保安基準39条 補助制動灯視認角要件。

引用元:株式会社サード

左右10度は事前に実車で計算しており、トランク後端でステー内-内間距離が340mm以上あればOKです。

 

実測364mm、合格。

 

上10度は測定が難しいので計測器を自作しました。

トランク後端においてトランク上面とウイング下面が150mm以上あれは合格です。

で、で、で、

実測118mm オワタ

ん-翼端4mm削ってもこっちがダメか。。。

 

VOLTEXの格好良さとそのままで法規OKは魅力ですが、フジ最高速との両立を考えるとエスプリの翼も捨てがたく、法規順守は絶対なので何とかする方策を悩み中です。30mm嵩上げする延長ステーをアルミ板で自作して法規適合させる策もあり、頭の中グルグル回っています。この悩んでいる時間が楽しいんですよね♪

 

クルマの空力はこの本が超お勧めですが新書が買えないのが残念。。。

流体力学を知るとクルマの世界が広がります。

 

さて、今回家族が三重までついてきました。

当然GTウイング構想がカミさんにバレて「え~。。。」と嫌な顔されましたが予想通りです(爆) V37のオフ会に行くと、カスタマイズに理解がある奥様方が多く非常に羨ましいです。うちのカミさんはカスタム反対派で「ホイールいつ純正に戻すの?」と言われていますが、もう無いw

 

折角なのでエスプリから近いフォレストアドベンチャー湯の山で汗かいてきました。ここは全国的にも珍しい、2人同時滑空を楽しめます。

森の中をビューンとひとっ飛び。

怖いのは最初だけ。超爽快です。

 

2024年6月6日 なかしん