時間というギフトをいただいた

 

庭の草を

 

サマーカットにして

 

ざくざくざく

 

本当は五分刈りにしたいけれど

 

でもすぐまた

 

伸びてくるから

 

根詰めない程度にね

 

ライオンじゃなければいいでしょう

 

人間や犬の毛なんて

 

月一カットでいいんだから

 

かわいいものだわ

 

カチカチの土が

 

ふわふわに

 

なるように

 

カットした草たちは

 

土の上にかけて

 

日よけをしてあげましょう

 

草も栄養になるから

 

敵みたいに引っこ抜かなくていい

 

くすりなんて

 

もってのほか

 

それから

 

おいしいクロワッサンを買いに行って

 

ランチにいただき

 

いい気分

 

そのまま

 

のりのりんどう

 

お片づけも

 

はじめたけれど

 

大量の写真や

 

お手紙を前に

 

途方に暮れて

 

日も暮れる

 

出直します

 

カラヤン聴いて

 

詩集を読んで

 

今日は少しはやく寝ましょう

 

 

 

 

 

 

百合を三本植えました

 

昨年の秋

 

百日紅の

 

苗木と一緒に

 

さるすべりは

 

そのときは

 

もうすっかり枯れ木のよう

 

つい最近まで

 

桜が咲いても

 

紫陽花や

 

無花果の若葉が

 

ちょっと顔をのぞかせても

 

まわりの草は

 

勢いよく

 

にょきにょきしても

 

枯れ木も枯れ木

 

かさかさのお肌

 

本当に根付かずに

 

枯れてしまったのかと

 

百合の球根も

 

一緒にしんみり

 

してしまったのかと

 

思ったけれど

 

春は

 

われわれを

 

見捨ててはいなかった

 

ひゃくひゃくつながりの

 

百合シスターズにも

 

百日紅にも

 

ぴちぴちの

 

若葉が

 

出てきました

 

その後の成長は

 

目を見張るものがあり

 

もうすっかりしっかり

 

一安心

 

たえなばたえねじゃなくってよ

 

だって

 

あなたたちは

 

みちびき犬の

 

いのちを

 

つないだ

 

存在なのだから

 

いつまでも

 

ながらへて

 

ああ

 

ながらへて

 

ながらへて

 

フォゲットミーノット

 

じゃないんだね

 

そうよ

 

直球じゃなくて

 

変化球なの

 

 

 

 

 

 

 

 

毎日が

 

大掃除の日

 

日々

 

生きていると

 

自分にも

 

おうちにも

 

埃が積もる

 

埃を掃わないと

 

誇りはもてない

 

それに

 

クローゼットの奥には

 

存在感を消すことで

 

長年生き延びてきた

 

まものたち

 

それらは

 

もはや

 

壁の一部としてしか

 

こちらも

 

認識していないため

 

あらためて

 

捨てる対象にすら

 

なっていない

 

ヴィンテージなら

 

価値が増して

 

ワインにも

 

味わいが深まる

 

しまいには

 

アンティークで

 

世の宝になるけれど

 

今のわたしには

 

もう必要がない

 

あれやこれやは

 

みんな

 

さよならしましょ

 

ありがとう

 

ありがとう

 

ありがとう

 

 

 

ブロッケン山に

 

今夜

 

集う者

 

めいめいの

 

目的のため

 

めいめいの

 

正義のため

 

めいめいの

 

自己実現のため

 

いつもはばらばらに

 

跋扈しているように見えて

 

一年に一度

 

集う

 

ヴァルプルギスの夜の

 

乱痴気騒ぎ

 

ファウストも

 

新米も

 

たどり着くことすら

 

かなわない

 

山頂までの

 

険しいみちのり

 

世迷いごとが

 

あふれかえり

 

常識が

 

非常識

 

最凶が

 

最強

 

されど

 

とどのつまり

 

すべてが劇中劇

 

あべこべ

 

油断大敵

 

最後には

 

ひっくり返る

 

運命だから

 

ブロッケンの

 

光の輪には

 

敵わない

 

すべてが

 

光を

 

美しく魅せるための

 

仕掛けなのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

大仰に語ることばに

 

真実はない

 

後ろ向きな仲間意識

 

下向きの安心感

 

逃げ腰の助言

 

その場限りの口約束は

 

すべてほろびゆく

 

さだめ

 

されど

 

その傷は

 

だれかを

 

癒すため

 

その涙は

 

あなたの

 

傷をふさぎ

 

地に眠る

 

ものたちへ

 

届き

 

光の結晶となる

 

やがて

 

慈雨となり

 

海に注ぐ

 

その唇から

 

自ずと

 

溢れだすことばは

 

世界を

 

浄化し

 

目にみえない

 

ものたちへの

 

ギフトとなる

 

大いなる存在に

 

全面的な

 

信頼を寄せ

 

歩む

 

その姿は

 

希望そのもの

 

ひかりを放つ

 

その者へ

 

仕える喜びを

 

人々に

 

思い出させる

 

愛と

 

情熱をもって

 

生きる

 

歓びを