春が来て

 

夏がちょっと早めにやって来て

 

秋が駆け足で過ぎて行って

 

冬が来て

 

また春が来る

 

梅がかおって

 

木蓮が開き

 

桜が咲いて

 

つつじがあちらにも

 

こちらにも

 

強くなってきた陽射しを

 

くっきりと

 

色で感じさせてくれる

 

ひとつひとつのことが

 

歓びとなり

 

心に押し寄せてきて

 

油断していると

 

すぐに涙目になる

 

つばめもおかえり

 

巣の具合はどう

 

夜明けがはやくなって

 

空のあおが

 

別のトーンになり

 

雲の形がかわってきて

 

それはそれで

 

また美しい

 

季節はめぐりめぐるけれど

 

同じなようでいて

 

全然違う

 

子どものころに

 

見上げた空は

 

もうないけれど

 

年々

 

輝きを増して

 

美しさに磨きがかかる

 

そして

 

毎年

 

新しい

 

エッセンスを

 

世界に

 

振りかけて

 

わたしたちのことも

 

少しずつ

 

変えてくれているんだね

 

ありがとう

 

世界は

 

どんどん

 

良くなっていて

 

わたしも

 

追いかけていくよ

 

 

 

 

 

 

あのころの

 

わたしとせんせいが写った

 

写真をみつけたよ

 

あのころの

 

わたしの世界で

 

いちばん

 

かしこいのは

 

せんせいだったし

 

わたしは

 

全身全霊で

 

せんせいに

 

憧れていたから

 

せんせいが

 

よい大人でよかった

 

だってせんせいが

 

すべてだったから

 

せんせいが

 

わるい大人だったら

 

簡単に

 

ついていっただろうから

 

わたしは

 

結局

 

憧れのせんせいの

 

道には進まなかったけれど

 

そして

 

たくさんの寄り道と

 

行き当たりばったりを

 

くりかえしてきたのだけれど

 

それら

 

すべてには

 

意味があったんだと

 

いまは

 

おもえるようになったの

 

だから

 

いまのわたしが

 

一番好きだよ

 

せんせいがいま

 

どこにいるかわからないし

 

もう

 

会うことは

 

ないだろうけれど

 

きっと

 

ようやってるぞ

 

えらいな

 

って

 

笑ってくれるんじゃないかな

 

わたしも

 

自分で

 

なんだかんだ

 

えらいやんって

 

おもうけど

 

ときどき

 

せんせいみたいな人に

 

ようやってるって

 

ほめてもらいたいから

 

まだまだ

 

かもね

 

 

 

 

 

 

世界の

 

はざまで

 

祈りを

 

ささげる

 

陰と陽

 

陽と陰

 

おもてとうら

 

うらとおもてを

 

くりかえし

 

かのこ編みの目ように

 

ぽこぽことした

 

模様が

 

浮かび上がる

 

まだ寝静まっている


早朝に

 

金星が

 

まばゆいばかりの

 

輝きをみせている間

 

いびつになった

 

編み目がないか

 

チェックする

 

編み間違えはほどいて

 

作り直す

 

明るくなってきて

 

もう間もなく

 

日が昇る

 

日が昇れば

 

すべての

 

ごまかしは

 

灰燼に帰するだろう

 

編み直しなんて

 

生ぬるいことは

 

期間限定の

 

特典だったことに

 

あとから

 

気付くのだろうか

 

誰も見ていないなんて

 

単なる思い込みだったことにも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたは

 

生きる奇跡

 

奇跡が歩き

 

弾き

 

そして

 

微笑む

 

奇跡を目の当たりにして

 

わたしたちは

 

驚き

 

賛美し

 

そして

 

希望をもつ

 

わたしたちの

 

DNAには

 

無限の

 

可能性があるということを

 

目の前にいる

 

あなたが

 

教えてくれるから

 

視覚でとらえられる

 

二次元の

 

音符の世界を

 

読み解いて

 

ピアノという

 

三次元の空間に

 

落とし込む

 

そして

 

四次元以上の世界の

 

ギフトにする

 

それが

 

プロの音楽家なら

 

あなたは

 

直接

 

五次元以上の宇宙と

 

繋がって

 

四次元を癒し

 

三次元の指から

 

ふたたび

 

四次元以上の世界へ

 

音霊を

 

広げることができる

 

演奏家

 

作曲家はきっとそうやって

 

曲をつくっていて

 

後の世に伝えるために

 

ノートを残しているに過ぎない

 

ということに氣付かされる

 

だから

 

あなたのことを

 

すべての音楽家は

 

うらやむけれど

 

ねたみはしない

 

誰にも

 

なしえなかったことを

 

いつでも

 

よろこびをもって

 

やってのける

 

姿を前にして

 

ただ

 

ただ

 

一緒に演奏できることに

 

感謝するだけ

 

努力を重ねて

 

前進し続ける

 

あなたと

 

同時代に

 

同じ国にいる

 

奇跡に

 

そして

 

あなたの演奏会にいけなくても

 

いつでも

 

あなたの音に

 

触れられる

 

この時代に

 

ありがとう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五月晴れ

 

色とりどりの

 

つつじも

 

咲き乱れ

 

野生の藤が

 

木々に絡まり

 

気付いたら

 

一体化していて驚くけれど

 

代わりに

 

お化粧をほどこしてくれる

 

ああ

 

ほんの

 

些細な事でもいいから

 

あたりまえや

 

いつものことを

 

ひとつずつ

 

少しずつ

 

変えていこう

 

丁寧な言葉遣いをする

 

ありがとうをきちんと言う

 

ごみ捨てに行く途中で

 

道端のごみを拾って一緒に捨てる

 

ミュージックアプリを

 

別のものに変えてみる

 

慌てず

 

すばやく

 

油断せず

 

どっしりと構える

 

おせっかいはせず

 

ジャッジも

 

コントロールもいらない

 

自分に

 

一点集中