Ψ(さい)のつづり -57ページ目
まよまよ
まよまよ
まよっている奴は
マヨネーズ和えにするよ
ぶりぶり
ぶりぶり
ぶりっこは
もちろん
照り焼き
じくじく
くじくじ
じぶんの
じくがぶれぶれは
竜田揚げに
なっちゃえ
ああ
わたし
しっかりしてよ
なんだって
頼まれもしないのに
余計な
なやみをこしらえて
ない頭で
ごちゃごちゃ考えて
へ理屈こねて
ひそかにおそれて
勝手に
落ち込んでるのさ
ああ
やめだやめだ
そんなの
この星にも
優しくないんだから
ガイアのこと
大事で
大切で
大好きなんでしょ
だったら
全身全霊で
愛してみろっての
わかったか

いまこうして
ここに
立っていること
海にいて
山にいて
川にいて
滝にいて
谷にいて
そのこと自体が
導かれてきたことに
会いたかった方々に
会いにきたことに
目には見えないけれど
会えていることに
氣付く
生まれる前から
決まっていた流れと
自分が
望んで
飛び乗ってきたこと
その流れが交わった点に
今日
立てていることに
氣付く
飛び立った
カワセミの
エメラルドグリーンや
黄色い蛇の
美しい
動きや
海鵜が
海面で
魚を狙い
三本足の
鴉が
石になって見守り
風切り羽根を
美しく魅せて
飛ぶカラスも
みんなみんな
教えてくれる
じわじわと
鈍感ちゃんを
卒業だよ
と

すべる
くりんくりん
反応ないのは
ときに
さみし
だから
じぶんで
笑い飛ばす
かっ飛ばす
さつま揚げも
せごどんも
だれも
かれも
じだいの
ながれに
翻弄される
ほんろうされつつも
舵を取ろうとする
一見
無駄みたいなことが
意外と
大事で
主導権を
握ることを
はなから
放棄したら
波にのまれて
ひっくり返る
きっと
空からみてたら
おもしろいだろうな
試験を受けるとき
できているのに
じぶんを
信じられなくて
直前で
書きかえて
落ちた
試験終了五分前までは
頭上に
合格マークがついていたのに
書き直したことなんて
なかったのに
でも
数年たって
今度は
試験終了3分前に
じぶんを
信じて
時間切れまで
震える手で
書き直したら
合格した
泣きながら
帰ったというのに
お釈迦さまの
手のひらで
駆けずり回る
悟空のように
じたばたしていた
じぶんも
うんと
いとおしいな

のん
パール
たっし
るぷち
きみは
やんちゃで
くやしがりで
底抜けに
ピュアで
獰猛な
宝石
きみが
天にかえってから
ずいぶん
さみしくなったけど
きみは
結構
あっさりしているから
天の女神様にあえて
大喜びしているよね
足が
うまく
支えてくれなくなって
目が
ほぼ
見えなくなって
耳も
ほぼ
聴こえなくなっていた
晩年
普通っぽく
お散歩できる
きみは
奇跡だった
きみは
水が大嫌い
本当は
およげるのに
雷が
こわかったけれど
天で
雷様にお会いしたかしら
意外と
弟子に
してもらっていたりして
鳴らしたり
降らせたり
する方なら
自分は
ぬれなくて
済むものね
きみは
もともと
天然記念物だったけれど
砂糖菓子のような
ぬいぐるみのような
おもちゃのような
犬がもてはやされるから
野性味溢れる
オオカミのような
きみの仲間は
もうかなり
日本で少なくなって
しまったように思う
きみと暮らした
15年間は
大変だったけれど
何物にも代えがたい
宝物

両手いっぱいに
抱えていた
希望や夢を
一瞬で
打ち砕かれたとき
その
残渣を
かき集め
ひとつずつ
時間をかけて
あきらめて
手放して
いくんだろう
子どもだって
そう
単純じゃないんだ
大人じゃない分
経験がない分
完膚なきまでに
地にたたきつけられる
敵から逃れ
傷を癒し
再び
飛び上がれるようになるまで
世界は
待っていて
くれるんだろうか
艱難辛苦が
天からの
ギフトだったのだと
氣づくときが
いつか
くるんだろうか
また
心を開いても
大丈夫だと
信じられる
対象が
いつか
現れるんだろうか
いまは
暗闇でも


