Ψ(さい)のつづり -57ページ目
両手いっぱいに
抱えていた
希望や夢を
一瞬で
打ち砕かれたとき
その
残渣を
かき集め
ひとつずつ
時間をかけて
あきらめて
手放して
いくんだろう
子どもだって
そう
単純じゃないんだ
大人じゃない分
経験がない分
完膚なきまでに
地にたたきつけられる
敵から逃れ
傷を癒し
再び
飛び上がれるようになるまで
世界は
待っていて
くれるんだろうか
艱難辛苦が
天からの
ギフトだったのだと
氣づくときが
いつか
くるんだろうか
また
心を開いても
大丈夫だと
信じられる
対象が
いつか
現れるんだろうか
いまは
暗闇でも

燦燦と
降り注ぐ
The Sun
太陽のように
いつも
ぴっかぴかの笑顔で
世界を
あたためる
な~んて
そういられたら
いいけれど
さすがに
人間なもので
こころは
ざんざん
降りのときもあるよ
ぎんぎんぎらぎら
おこおこのときもあるよ
いつも
無の境地で
いられる人も
きっといるでしょう
でも
ふと
こうやって
感情が
動くことが
生きているっていうことなんだなあって
実感する
まだまだ未熟なところも
受けた傷も
蓋をしないで
ぜんぶ全部
ぎゅ~っと
抱きしめて
丸ごと
受け入れて
愛することは
きっと
できるから

さくさくさくら
さくらさくさく
この星に生まれて
この國に生まれて
なによりも
大切なブロッサム
チェリーさん
枯れ木に花を咲かせましょうとは
よく言ったもので
本当に枯れ木に見えるところに
突然
花が咲いたように見える
しかけになっている
そしてもれなく
人を前向きな氣持ちにする
おまけもついている
春になり
別れや
出会いや
いろんなことが
あるけれど
何もないよりは
きっとあった方が
いまはつらくても
ずっとずっと
いいんだよ
と教えてくれる
ずっと
同じ場所にいて
毎年同じ時期に
花開く
その
仕事の
尊さよ
その美しさから
学ばない人は
いないっていうくらいの
パワーを秘めて
毛虫もたくさんつくけれど
それも
また一興
あとから葉っぱが出てくる
その奇抜さにも
一票
咲いたとたんに
寒がもどり
雨が降るのも
また一考

ひとりずもうは
横綱級
取り越し苦労を
通り越して
とんびに
油揚げを
かっさらわれそうになる
いなり寿司の
薄味寄りの
絶妙さ
大事に大事に
お捧げしてから
食べようと
思っていたのに
いそぎ
いただきます
コチニール色素は
こっちにいるときは
でんぶやかまぼこ
インカにいるときは
美しい服に使われる
見た目をととのえる
大切さよ
アッシリアは
意外に
あっさり
滅亡し
次へ
継ぎ
時代は進む
ミロの描く
絵は
深刻なテーマでも
どこか
ユーモアがあって
わたしにも
もしかしたら
何かしら
描けちゃったりするんじゃないかと
希望を与えてくれる

どんがら
がしゃがしゃ
がっしゃん
あなたは
わたしの
あこがれ
わたしの
指針
わたしの
目標
わたしの
きっと
初恋の人
でも
突然
目の前の
世界が崩れて
前提が
すべて
通用しなくなる
さよならだけが
人生なのかもしれないけれど
まだまだ
まだまだ
わたしには
その経験が
不足していて
心の準備も
できていなかった
でも
泣かないでいられた
自分を
ほめてあげたい
他の人は
簡単に泣くけれど
そういう人は
信用に
値しない
そんなに涙は
軽いもんじゃない
わたしは
その話をきいたとき
ただ
足もとが
崩れていく
音が
聞こえただけ
そうやって
なんだかんだ言って
大人の事情とかで
本当の
理由は
知らされないままなんでしょ
驚きすぎて
現実が受け入れられなくて
涙も
出てこなかった
ただ
すべての
現実が
色あせて
目に映るものの
意味が
わからなくなった
空気もうすくなった


