Ψ(さい)のつづり -56ページ目
すべる
くりんくりん
反応ないのは
ときに
さみし
だから
じぶんで
笑い飛ばす
かっ飛ばす
さつま揚げも
せごどんも
だれも
かれも
じだいの
ながれに
翻弄される
ほんろうされつつも
舵を取ろうとする
一見
無駄みたいなことが
意外と
大事で
主導権を
握ることを
はなから
放棄したら
波にのまれて
ひっくり返る
きっと
空からみてたら
おもしろいだろうな
試験を受けるとき
できているのに
じぶんを
信じられなくて
直前で
書きかえて
落ちた
試験終了五分前までは
頭上に
合格マークがついていたのに
書き直したことなんて
なかったのに
でも
数年たって
今度は
試験終了3分前に
じぶんを
信じて
時間切れまで
震える手で
書き直したら
合格した
泣きながら
帰ったというのに
お釈迦さまの
手のひらで
駆けずり回る
悟空のように
じたばたしていた
じぶんも
うんと
いとおしいな

のん
パール
たっし
るぷち
きみは
やんちゃで
くやしがりで
底抜けに
ピュアで
獰猛な
宝石
きみが
天にかえってから
ずいぶん
さみしくなったけど
きみは
結構
あっさりしているから
天の女神様にあえて
大喜びしているよね
足が
うまく
支えてくれなくなって
目が
ほぼ
見えなくなって
耳も
ほぼ
聴こえなくなっていた
晩年
普通っぽく
お散歩できる
きみは
奇跡だった
きみは
水が大嫌い
本当は
およげるのに
雷が
こわかったけれど
天で
雷様にお会いしたかしら
意外と
弟子に
してもらっていたりして
鳴らしたり
降らせたり
する方なら
自分は
ぬれなくて
済むものね
きみは
もともと
天然記念物だったけれど
砂糖菓子のような
ぬいぐるみのような
おもちゃのような
犬がもてはやされるから
野性味溢れる
オオカミのような
きみの仲間は
もうかなり
日本で少なくなって
しまったように思う
きみと暮らした
15年間は
大変だったけれど
何物にも代えがたい
宝物

両手いっぱいに
抱えていた
希望や夢を
一瞬で
打ち砕かれたとき
その
残渣を
かき集め
ひとつずつ
時間をかけて
あきらめて
手放して
いくんだろう
子どもだって
そう
単純じゃないんだ
大人じゃない分
経験がない分
完膚なきまでに
地にたたきつけられる
敵から逃れ
傷を癒し
再び
飛び上がれるようになるまで
世界は
待っていて
くれるんだろうか
艱難辛苦が
天からの
ギフトだったのだと
氣づくときが
いつか
くるんだろうか
また
心を開いても
大丈夫だと
信じられる
対象が
いつか
現れるんだろうか
いまは
暗闇でも

燦燦と
降り注ぐ
The Sun
太陽のように
いつも
ぴっかぴかの笑顔で
世界を
あたためる
な~んて
そういられたら
いいけれど
さすがに
人間なもので
こころは
ざんざん
降りのときもあるよ
ぎんぎんぎらぎら
おこおこのときもあるよ
いつも
無の境地で
いられる人も
きっといるでしょう
でも
ふと
こうやって
感情が
動くことが
生きているっていうことなんだなあって
実感する
まだまだ未熟なところも
受けた傷も
蓋をしないで
ぜんぶ全部
ぎゅ~っと
抱きしめて
丸ごと
受け入れて
愛することは
きっと
できるから

さくさくさくら
さくらさくさく
この星に生まれて
この國に生まれて
なによりも
大切なブロッサム
チェリーさん
枯れ木に花を咲かせましょうとは
よく言ったもので
本当に枯れ木に見えるところに
突然
花が咲いたように見える
しかけになっている
そしてもれなく
人を前向きな氣持ちにする
おまけもついている
春になり
別れや
出会いや
いろんなことが
あるけれど
何もないよりは
きっとあった方が
いまはつらくても
ずっとずっと
いいんだよ
と教えてくれる
ずっと
同じ場所にいて
毎年同じ時期に
花開く
その
仕事の
尊さよ
その美しさから
学ばない人は
いないっていうくらいの
パワーを秘めて
毛虫もたくさんつくけれど
それも
また一興
あとから葉っぱが出てくる
その奇抜さにも
一票
咲いたとたんに
寒がもどり
雨が降るのも
また一考


