日が暮れるまでには

 

まだまだ時間が

 

あるけれど

 

少しずつ

 

陽射しが和らいで

 

来た頃

 

自転車を

 

漕いでみたら

 

笑っちゃうくらい

 

氣持ちがいい

 

風が

 

髪を

 

ふわふわに

 

整えてくれる

 

飛ぶ鳥の雲があって

 

本物の鳥もいれば

 

鉄の鳥も

 

飛んでいて

 

漕ぐスピードが

 

助走するみたいに

 

ぐんと上がる

 

こんなにも

 

すてきな

 

空を

 

ひとりじめ

 

だって

 

誰も

 

空を見上げていないから

 

刻一刻

 

一瞬一瞬

 

どんどん表情が

 

変わっていく

 

空を追いかける

 

ちょっと待って

 

遠回りして

 

見晴らしの良い

 

ところで

 

眺めるから

 

自転車は

 

しばし

 

押していこう

 

 

 

 

 

 

むかしむかし

 

宇宙からながめた

 

瑠璃色の星が

 

あまりにきれいだったので

 

その星の仲間になろうと

 

思った

 

ちいさなちいさな

 

お星さまが

 

いました

 

ちいさなちいさな

 

お星さまは

 

力自慢の神様に

 

お願いして

 

えいやっと

 

瑠璃色の星めがけて

 

投げてもらいました

 

ちいさなちいさな

 

お星さまは

 

うわ~いと

 

飛んでいきました

 

ところが

 

瑠璃色の星に近づくと

 

熱くて

 

熱くて

 

自分がまっかっかに

 

燃え始めたので

 

おどろきました

 

だって

 

瑠璃色だから

 

ひんやりしてると思ったから

 

燃えて燃えて

 

ちいさなちいさなお星さまは

 

どんどん

 

どんどん

 

さらにさらに

 

ちいさくちいさくなってきて

 

自分が

 

なくなっちゃうかもしれないと

 

心配しながら

 

飛んでいきました

 

けれど

 

なんとか

 

途中で

 

燃え尽きずに

 

火の玉ボールになって

 

ぽすんと

 

瑠璃色の星に

 

ぶつかりました

 

瑠璃色の星は

 

あら

 

なんだか

 

くすぐったいわ

 

そうして

 

ちいさなちいさな

 

お星さまは

 

瑠璃色の星と

 

ひとつになりました

 

ぽすんとぶつかった

 

場所では

 

最初は

 

じわじわじわじわ

 

次第にこんこんと

 

美しい水が

 

湧き出てきました

 

いまでも

 

その

 

美しい泉は

 

大切に

 

大切に

 

お守りされています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たべることは

 

いのちをいただくこと

 

いただきます

 

 

日本固有の言霊

 

いただくことで

 

からだはつくられ

 

こころは癒される

 

たべものを

 

おいしくいただけるよう

 

愛をこめて

 

丁寧に

 

手を加える

 

台所は

 

くだもののような

 

カラフルな

 

ひかりあふれる聖域

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしと

 

あなたは

 

かつては

 

似た者同士だったかもしれない

 

しかし

 

反逆児の

 

影は薄れ

 

絶対にそうはなるまいと

 

誓ったはずの

 

反面教師と

 

同じことをしている

 

あなたを

 

世間は

 

ようやく大人になったね

 

と誉めそやすのかもしれない

 

そういう意味では

 

わたしは

 

いついつまでも

 

子どものまま

 

なのかもしれない

 

けれど

 

世代を継ぐことは

 

進歩することなんだから

 

同じ轍を踏むことが

 

大人になることなら

 

わたしは

 

大人になんて

 

ならなくていい

 

ありがとう

 

これからは

 

わたしは

 

わたしだけの

 

道をゆく

 

 

 

 

わかりやすい勝利と

 

わかりやすい敗北

 

これみよがしに

 

着飾った者たちが

 

闊歩する中で

 

惨めな敗者は

 

そそくさと

 

帰路に就く

 

勝ち負けのために

 

やっていたわけじゃないのに

 

いつの間にか

 

巻き込まれ

 

いつの間にか

 

軌道がずれている

 

そうなると

 

何かと

 

ぶつかるしかなくて

 

伸るか反るかの

 

大勝負になってしまう

 

ぶつかる前に

 

降りると

 

逃げたのなんだの

 

言われるけれど

 

静かに

 

軌道修正する

 

勇氣を持つ

 

いまは何を言っても

 

遠吠えみたいだけれど

 

勝者はいとも簡単に

 

客寄せパンダに

 

仕立て上げられる

 

そうならずに

 

済んだことを

 

神に感謝する