Ψ(さい)のつづり -39ページ目
また
一から
やり直し
いや
ゼロから
出直しだ
何度でも
何度でも
這い上がる
うまく
いかなかったことは
うまく
いったこと
以上に
意味があるはずだから
大人になって
かく
大恥は
子どもの頃の
失敗の
100万倍の
ダメージがあるけれど
大声あげて
泣くわけでもないし
そんなに単純でもない
ただ
はっきりしているのは
もっと
もっと
精進しなさい
ということ
と
うまくいかない
セルフイメージの
払拭が
甘い
ということ
ここで
自分を責めたり
卑下するのは
簡単
だけど
それじゃあ
今までと
何も変わらない
一筋縄ではいかぬからこそ
おもしろい
だから
心機一転
今日から
また
新しい
自分を
はじめよう
昨日の夏至の太陽を
得て
鳳凰のように
舞いあがる
仕度を

遠くから
雷鳴がきこえる
茶色く日焼けしてしまった
紫陽花に
水を恵んでくださるのだろうか
灼熱の
太陽が
極まったとき
もたらされる
恵みを
受け取れるよう
こうべを垂れた
ひまわりのように
うつむきがちに
祈る
ミツバチが
飛び交い
集めた
はちみつの
ように
黄金色の
エネルギーが
降り注ぐ
昨日と今日は
まったく違う
今日と明日も
まったく違ったものに
なるだろう
いちにち
いちにち
という
間に
折りたたまれた
力を
ケイトウが
受け取り
次の準備にとりかかる
何もかもが
時間をかけて
きちんと
用意されて
美しく
展開されていく
屏風絵

わたしが
できなかったことを
ひとつ
叶えるには
要(かなえ)がいる
そのかなえは
いつも
そこにあって
動けないけれど
いつも
みんなのために
そこにいる
ただ
いるだけじゃなくて
お役目として
たゆまず
そこにいる
だから
そのおかげで
わたしは
自分のできなかったことを
叶えられるんだ
わたしが
かなえることは
かなえも
かなえることで
わたしが
喜ぶことは
かなえの
栄養にもなる
かなえだけじゃない
わたしが
いきることは
わたしを
支えてくれている
かなえみたいな
みんなを
いかすこと
だから
わたしが
叶えることは
みんなを
叶えることなんだね
だから
ぼんやり
いきていては
だめなんだ
自分を
浪費したら
みんなの
愛を
浪費しちゃう
わたしは
ここにいて
こんなにも
多くの
存在に
いかされているんだから
ちょっとくらいの
困難とか
ちょっとくらいの
大舞台とか
そんなことで
くじけそうになるなんて
可笑しいね
かなえみたいに
うまずたゆまず
黙々と
やればいいんだね
わたしは
自由に
動ける
身体があるから
ものを
動かせる
みんなのために
じっと
してくれている
かなえみたいに
わたしも
しっかり
お役目を
果たします
そんな
簡単なことに
いままで
氣付かなかったなんて
不思議だね
わたしを
これまで
いかして
育てて
くれたのは
本当に
たくさんの
たくさんの
愛なんだから
ちゃんと
いきることで
少しでも
恩返しをしたい
見返りなんて
求めてないことは
知っているけれど

写真を整理しているせいかな
忘れていたはずの
時間も
蘇り
なんだか
パラレルワールドに
足を踏み入れた
氣分になる
あのころ
あなたを選んでいても
それは
それで
幸せな日々が
あったんだろうな
と思えるくらい
みんな
氣の置けない
いい仲間だった
それでも
やっぱり
わたしは
ここに
辿り着いたのかもしれないし
逆に
のほほんと
しすぎて
だらけてしまったかもしれない
結局は
これで
よかったんだと
わかっているけれど
あなたと過ごす日々も
ちょっぴり
味わってみたかった
氣がする
いまはもう
どちらにも
振り向かないけれど
ありがとう
あたたかい過去も
ちゃんとあったことを
思い出させてくれて

幾重にも
幾重にも
張り巡らされた
たすけの輪
ふと
意識して
居住まいを正したり
反省したり
するための
ヒントが
そこかしこに
用意されている
その氣になれば
容易に
見つけられるよう
氣づきの
とっかかりが
そこかしこに
わかりやすく
隠れている
されど
情報の海に溺れかけ
足元さえ
おぼつかないようでは
日々本当にやるべきことを
怠り
何も考えず
いそがしく
しているようでは
素通りしてしまうほどには
わかりにくく
なっている
愛は深い
仕事は
免罪符には
ならない
本当の
仕事は
あなたに
栄養を与え
あなたの
魂を
輝かせるものだから


