Ψ(さい)のつづり -40ページ目
めぐりめぐって
もとの場所にもどる
まわりまわって
結局
原点に回帰する
灯台もと暗し
大正デモクラシー
だけど
二次元でみれば
もとの場所や
原点のようにみえて
実は
らせんを
えがくように
三次元では
めぐりめぐった分
まわりまわった分
上昇しているってこと
地をはっていると
ごちゃごちゃしているけれど
上からみれば
それもまた
いとをかし
そして
さらに上をみれば
空間は
たっぷりあって
空氣も
おいしい
ものがたりは
まだまだつづく
わたしが
世界を呼ぶ
世界が
わたしを
呼ぶ
呼応しあう
あうんの
呼吸で

産婆さんじゃなくて
いまの時代は
助産師さんだけど
産氣づいて
来てくれる
産婆さんがいい
お湯をわかしたり
うろたえる
まわりに喝を入れ
指示を出し
その場を制する
産婦にだって甘えを許さない
そして経験に裏打ちされた
カミワザで
ベイビーを
とりあげる
ブラボー
産婆サンバ
踊れ歌え
舞い祈れ
それはまだ
とおい昔の話じゃない
家にはじまり
家におわる
決して
滅菌された
扉の向こう側ではなく
ちゃんと
人目につくところで
人生が
展開されて
いたころ
ひとりひとりが
人の
生きざまに
もっと
近かったころ

そのあたりに
あたりまえに
生えていた
すすきには
秋には欠かせない
風情がある
お月さまとすすき
それほど
ぴったりな
組み合わせもないくらい
赤とんぼもいたら
もう絵になる
それなのに
すすきを
あまり
見かけなくなって
どれくらいたつだろう
あたりまえに
そのあたりに
いたのに
氣づいたときには
別の草ばかりに
なっていた
西洋風な
おしゃれな
立派な
すすきみたいなものを
植えているおうちもあるけれど
それじゃなくて
何の変哲もない
そこらへんの
すすきがいい
山の方にいくと
少し見かけたから
そこらへんでは
暑すぎるのかしら
すすきで
ふくろうを
つくるなんて
すでに
贅沢で
今年は
とうとう
すすきが
入った
お花を
買いました
すきすき
すすき

台風が
空をきれいに
拭き上げたあと
満月が
やってきた
本当に
まんまるで
すばらしく
まんまる
くっきり
はっきり
うさぎもみえる
まばゆい光線が
八つのびて
準備万端
あれ
もしかして
少しまん丸が
上から
欠けてきたかも
まだ日付も変わったばかり
予想より早い
でも
氣のせいではなく
やっぱり
はっきり
欠けてきて
おに
にゃんこ
そして
三日月へとすすむ
そうか
今日は
一晩で
満月から新月へ
そしてまた
満月に戻る夜
三日月に祈って
目を開けたら
暗くなった夜空から
大きな流れ星が
上からまっすぐ
降ってきて
三日月を
彩る
新月になると
うっすらと赤いボタンが空にある
お日さまと
お月さまの
みえる大きさは
きっかり
同じなんだということに
あらためて
驚く
赤いボタンの時間は
ここまでの道のりからは
想像もできないくらい
とても長い
いつか
光がまた出てくると
思いながら
待っていたけれど
3が3つならぶころ
とうとう
眠ってしまった
そして
赤いボタンは
寝静まる世界を
完全に
掌握
したんだ

切磋琢磨
している間はいいけれど
いつまでも
きりのない
ものには
自分で
切り込みを入れる
すると
そこから
自然と
さけ目が広がっていき
とうとうちぎれて
飛んでいくものもあれば
剥がれ落ちていく
ものもある
わたしは
遥かに
軽やかになり
世界を
俯瞰することができるようになる


