こんなに

 

壮大で

 

すばらしい

 

世界が

 

あるなんて

 

子どものころですら

 

オペラが

 

歌でできた

 

舞台だって

 

おぼろげに

 

知っていた

 

ミュージカル映画より

 

もっと

 

荘厳で

 

難解な世界

 

だからこそ

 

ずっとずっと

 

水に閉ざされた

 

戸のように

 

開けてみようとしなかった

 

実は

 

その氣になりさえすれば

 

いとも簡単に開くとも

 

知らずに

 

オペラグラスの向こうには

 

世にも美しい

 

光景が広がって

 

指揮者の振るタクトの

 

まほうに

 

かけられて

 

ただただ

 

幸せな気持ちで

 

魅入る

 

世界の悲しみも

 

個人的な

 

事情も

 

なにもかもが

 

そのときばかりは

 

舞台の前に

 

ひれ伏していた

 

 

 

 

世界は

 

うたで

 

できている

 

光があり

 

音があり

 

歌になり

 

詩になり

 

表現になる

 

こころのままに

 

愛を伝え

 

希望をひろげ

 

世界を

 

包み込む

 

美しい

 

さまざまな

 

いろがうまれ

 

波がうまれ

 

風がおこる

 

流れがあり

 

循環があり

 

とどまることを

 

しらない

 

 


さあ

 

飛び立とう

 

だれにも

 

見えない

 

わたしだけの

 

翼で

 

向かい風なんて

 

もろともしない

 

だって

 

その分

 

揚力が

 

得られるから

 

飛び立ったときには

 

もう

 

高く

 

高く

 

遠くへと

 

舞っている

 

そして

 

わたしを

 

待っている

 

地へと

 

運んでくれるだろう

 

高いところから

 

小さな

 

模型のような

 

今までいた

 

世界に

 

別れを告げ

 

古い

 

わたしを

 

脱ぎ捨てて

 

三回転宙返りのあと

 

見事な

 

着地を

 

決める

 

人に

 

魅せるためじゃなく

 

わたしが

 

やってみたいから

 

 

 

 

 

 

低い軌道を通って

 

今日も

 

日が暮れていく

 

一日のはじまりと

 

一日のおわりは

 

お天道さまが

 

決める

 

いまを生きる

 

わたしたちは

 

暗くても

 

活動できてしまうけれど

 

冬は

 

静かに

 

本を読んだり

 

お風呂に長く入ったり

 

するのに

 

やっぱり

 

向いている

 

暖炉の火が

 

ぱちぱちはぜるのを

 

みていたり

 

星を眺めたり

 

静かな時間を

 

過ごしていると

 

いつもは見えない光が

 

みえたり

 

いつもはきこえない音が

 

きこえたり

 

いまなら

 

どんなことが起こっても

 

驚かないだろう

 

不思議はわたしたちの思い込み

 

世界にはまだみぬ

 

たくさんの

 

ものごとが

 

うけいれる

 

こころの準備ができた人たちを

 

気長に

 

待っていてくれる

 

そんな

 

やさしいまなざしを感じる

 

 


トンボ玉から

 

とんぼ飛べ飛べ

 

ドラゴン目指し

 

とぼとぼ歩く

 

田んぼみち

 

霜柱が

 

さくさくと

 

鳴る

 

ぼんたん

 

ぶんたん

 

ぼんぶるこんぶる

 

千両

 

万両

 

うさぎのおめめ

 

おみみもつけて

 

てとてとて

 

鏡開きは

 

まだ先か