切磋琢磨

 

している間はいいけれど

 

いつまでも

 

きりのない

 

ものには

 

自分で

 

切り込みを入れる

 

すると

 

そこから

 

自然と

 

さけ目が広がっていき

 

とうとうちぎれて

 

飛んでいくものもあれば

 

剥がれ落ちていく

 

ものもある

 

わたしは

 

遥かに

 

軽やかになり

 

世界を

 

俯瞰することができるようになる

 

 

 

 

もぐらになって

 

真っ暗な

 

世界で

 

暮らそう

 

暗そうな

 

世界?

 

とんでもない

 

鼻がよく利く

 

耳もよく聞こえる

 

目で見る世界が

 

すべてじゃないんだよ

 

試しに

 

やってみよう

 

土を掘ったら

 

ひんやりして

 

涼しくて氣持ちいい

 

土をかぶったら

 

重くて大変そう

 

うまく

 

トンネルをつくれば

 

スペースがあるから

 

重すぎない

 

トンネルを

 

掘って

 

掘って

 

掘り進めよう

 

だんだん

 

あたたかく

 

なってくる

 

ねえ

 

知ってる?

 

地面の

 

奥の

 

奥の

 

奥は

 

お日さまみたいに

 

あったかいんだ

 

この地球の

 

真ん中は

 

とっても

 

熱い

 

熱い

 

愛にみちあふれたハート

 

 

鈴をつけた

 

白い犬は

 

おおかみの子孫

 

山をかけまわり

 

へびやカエルや

 

ネズミを

 

狩る本能も

 

しっかり宿し

 

躍動するが

 

食べることは

 

しない

 

動く獲物に

 

血が沸き立つのみ

 

本来は

 

夜行性だが

 

すでに長い長い

 

人間との生活で

 

それは薄れつつある

 

しかし

 

満月の夜には

 

血が騒ぐ

 

月に向かって

 

吠える

 

遠く

 

空へ

 

哀愁漂う

 

その吠え声は

 

鎖につながれた

 

自分を

 

憐れむのか

 

ふわふわな

 

ぬいぐるみ犬が

 

もてはやされて

 

ほろびつつある

 

野性味あふれる

 

自分の種を

 

嘆くのか

 

その一方で

 

滅びたおおかみを

 

蘇らせる

 

背徳を

 

あざけるのか

 

 

 

はっとするほど

 

星が美しく瞬く夜

 

こうもりたちが

 

何かに

 

憑かれたように

 

あちらこちらを

 

飛びまわる

 

自由自在に

 

それでいて

 

飛びにくそうに

 

あまり氣持ち良さそうではない

 

その飛び方をみていたら

 

大地が揺れる

 

はじめは感じないくらい

 

かすかに

 

だんだんと

 

大地をノックをするように

 

大胆に

 

ヴァンパイアたちは

 

歓びの

 

ダンスを踊る

 

獲物は

 

そこかしこにいる

 

少しずつ

 

長くなり始めた

 

夜に乾杯

 

 

 

 

五臓六腑に

 

力が

 

みなぎる

 

前へ

 

前へ

 

上へ

 

上へ

 

傷ついた

 

バナナのように

 

黒くなった

 

部分は

 

きれいに

 

こそげ落として

 

アシナガバチのように

 

力を抜いて

 

抜け目なく

 

あたりをうかがい

 

いらないものは

 

すべて

 

捨て去り

 

新世界へ

 

飛び立つ