Ψ(さい)のつづり~しあわせを引き寄せる「し」~ -42ページ目
12年前
しろっぽい大きいどぜうと
くろっぽい小さいどぜうが
やってきた
すでに大きく
いつうまれたのか
とんとわからない
しかも帰りに袋から
1匹とびだし
地面に落ちた
1メートルくらいの
高さから
暑い日中
道路で
どぜう焼きに
なったかと思ったけれど
奇跡的に回復し
仲良く昨年まで
一緒に
暮らしていた
昨年しろい方がおかくれに
くろい方は
金魚と出目金と暮らしていたが
最近
沈み方がわからなく
なってしまった
油断すると
すぐ
浮いてきてしまい
さかさまに
なったり苦労している
かと思えば
普通にいつもどおり
下にいたりもする
めしいてしまったようで
目が緑色だ
そういえば
どぜうは
なぜ
沈んでいられるの
よく考えたら
不思議じゃないか
上昇志向どぜうは
驚異的な
生命力で
何とか
ふんばっている
がんばれどぜう
見守ることしか
できないけれど

朱い月を
隠して
すさまじい嵐が
やってきた
雨は一日
降り続いて
小降りになっていたのが
一変
豪雨へと
本氣をみせる
ちゃらちゃらと
朱い月を
見たり
撮られたり
されないよう
皆を家に追いやり
厳重に隠す
見えないとなると
わたしたちは
興味をなくして
ふつうの夜のように
過ごすことになる
わたしたちは
すべてを
見たり
知ったり
することはできないからこそ
謙虚に
畏敬の念をもって
世界に
向き合う

亀もひっくり返る
急な坂を
ものともせず
おさむらいさんは
走るよ走る
もしかしたら
姫も走る
お馬ももちろん
走るけど
断崖絶壁
氣を付けて
からすのように
お空から
高みの見物
楽しいね
上空が
雨あられ
強風のときは
こちらから
低みの見物
がんばれからす

ウグイスの
歌の練習が
3日前に
はじまった
ほぺちょ
ほーほぺちょ
ほぺちょは
かわいいけど
ウグイス女子受け
するのかどうか
それから
毎日ほぺちょほぺちょ
練習に
余念なし
他のウグイスも
やってきて
ほーほけきょ
ま
こんなもんよ
真似してみな
と言ったかどうかはわからないが
やっぱり
ほーほぺちょ
ほーほぺちょ
その先の歌はまだ
これからの
あなたの成長が
とても楽しみ
応援するよ
ほぺちょさん

ゆらぐ
ゆらぐ
世界が
ぐらりと
ゆらいでいる
地に足がつかずに
ふらふらしちゃう
どこが
ななめで
どこが
平で
どこが
みなもとか
わからない
ぐわんぐわんと
揺れている
世界が
まったく
うまれかわる
まさに
いま
再誕生
しようと
している


