12年前

 

しろっぽい大きいどぜうと

 

くろっぽい小さいどぜうが

 

やってきた

 

すでに大きく

 

いつうまれたのか

 

とんとわからない

 

しかも帰りに袋から

 

1匹とびだし

 

地面に落ちた

 

1メートルくらいの

 

高さから

 

暑い日中

 

道路で

 

どぜう焼きに

 

なったかと思ったけれど

 

奇跡的に回復し

 

仲良く昨年まで

 

一緒に

 

暮らしていた

 

昨年しろい方がおかくれに

 

くろい方は

 

金魚と出目金と暮らしていたが

 

最近

 

沈み方がわからなく

 

なってしまった

 

油断すると

 

すぐ

 

浮いてきてしまい

 

さかさまに

 

なったり苦労している

 

かと思えば

 

普通にいつもどおり

 

下にいたりもする

 

めしいてしまったようで

 

目が緑色だ

 

そういえば

 

どぜうは

 

なぜ

 

沈んでいられるの

 

よく考えたら

 

不思議じゃないか

 

上昇志向どぜうは

 

驚異的な

 

生命力で

 

何とか

 

ふんばっている

 

がんばれどぜう

 

見守ることしか

 

できないけれど

 

 

 

 

 

 

朱い月を

 

隠して

 

すさまじい嵐が

 

やってきた

 

雨は一日

 

降り続いて

 

小降りになっていたのが

 

一変

 

豪雨へと

 

本氣をみせる

 

ちゃらちゃらと

 

朱い月を

 

見たり

 

撮られたり

 

されないよう

 

皆を家に追いやり

 

厳重に隠す

 

見えないとなると

 

わたしたちは

 

興味をなくして

 

ふつうの夜のように

 

過ごすことになる

 

わたしたちは

 

すべてを

 

見たり

 

知ったり

 

することはできないからこそ

 

謙虚に

 

畏敬の念をもって

 

世界に

 

向き合う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亀もひっくり返る

 

急な坂を

 

ものともせず

 

おさむらいさんは

 

走るよ走る

 

もしかしたら

 

姫も走る

 

お馬ももちろん

 

走るけど

 

断崖絶壁

 

氣を付けて

 

からすのように

 

お空から

 

高みの見物

 

楽しいね

 

上空が

 

雨あられ

 

強風のときは

 

こちらから

 

低みの見物

 

がんばれからす

 

 

ウグイスの

 

歌の練習が

 

3日前に

 

はじまった

 

ほぺちょ

 

ほーほぺちょ

 

ほぺちょは

 

かわいいけど

 

ウグイス女子受け

 

するのかどうか

 

それから

 

毎日ほぺちょほぺちょ

 

練習に

 

余念なし

 

他のウグイスも

 

やってきて

 

ほーほけきょ

 

ま

 

こんなもんよ

 

真似してみな

 

と言ったかどうかはわからないが

 

やっぱり

 

ほーほぺちょ

 

ほーほぺちょ

 

その先の歌はまだ

 

これからの

 

あなたの成長が

 

とても楽しみ

 

応援するよ

 

ほぺちょさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆらぐ

 

ゆらぐ

 

世界が

 

ぐらりと

 

ゆらいでいる

 

地に足がつかずに

 

ふらふらしちゃう

 

どこが

 

ななめで

 

どこが

 

平で

 

どこが

 

みなもとか

 

わからない

 

ぐわんぐわんと

 

揺れている

 

世界が

 

まったく

 

うまれかわる

 

まさに

 

いま

 

再誕生

 

しようと

 

している