むかしむかし
宇宙からながめた
瑠璃色の星が
あまりにきれいだったので
その星の仲間になろうと
思った
ちいさなちいさな
お星さまが
いました
ちいさなちいさな
お星さまは
力自慢の神様に
お願いして
えいやっと
瑠璃色の星めがけて
投げてもらいました
ちいさなちいさな
お星さまは
うわ~いと
飛んでいきました
ところが
瑠璃色の星に近づくと
熱くて
熱くて
自分がまっかっかに
燃え始めたので
おどろきました
だって
瑠璃色だから
ひんやりしてると思ったから
燃えて燃えて
ちいさなちいさなお星さまは
どんどん
どんどん
さらにさらに
ちいさくちいさくなってきて
自分が
なくなっちゃうかもしれないと
心配しながら
飛んでいきました
けれど
なんとか
途中で
燃え尽きずに
火の玉ボールになって
ぽすんと
瑠璃色の星に
ぶつかりました
瑠璃色の星は
あら
なんだか
くすぐったいわ
そうして
ちいさなちいさな
お星さまは
瑠璃色の星と
ひとつになりました
ぽすんとぶつかった
場所では
最初は
じわじわじわじわ
次第にこんこんと
美しい水が
湧き出てきました
いまでも
その
美しい泉は
大切に
大切に
お守りされています
