日が暮れるまでには

 

まだまだ時間が

 

あるけれど

 

少しずつ

 

陽射しが和らいで

 

来た頃

 

自転車を

 

漕いでみたら

 

笑っちゃうくらい

 

氣持ちがいい

 

風が

 

髪を

 

ふわふわに

 

整えてくれる

 

飛ぶ鳥の雲があって

 

本物の鳥もいれば

 

鉄の鳥も

 

飛んでいて

 

漕ぐスピードが

 

助走するみたいに

 

ぐんと上がる

 

こんなにも

 

すてきな

 

空を

 

ひとりじめ

 

だって

 

誰も

 

空を見上げていないから

 

刻一刻

 

一瞬一瞬

 

どんどん表情が

 

変わっていく

 

空を追いかける

 

ちょっと待って

 

遠回りして

 

見晴らしの良い

 

ところで

 

眺めるから

 

自転車は

 

しばし

 

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