花火あがる
氣分も上々
犬はこわがり
しっぽを垂れて
しょんぼりするのも
またいとおし
音があとから
あとから
やってきて
ひかりの
速さと
音の
速さの違いを
味わう
ひとつの
花火玉を
お試しで
あげてみたりせず
どうして
あの
美しさが
実現できるのか
何度見ても
不思議だけれど
ただ
ただ
きれいだね
適度な風が
煙を
はらって
惜しげもなくあがる
花火を
覆ってしまわないよう
風の神も
参加して
夏の夜は
にぎわう
これがなくては
これがなくては
本当に
味氣ない
ものよ
花火あがる
氣分も上々
犬はこわがり
しっぽを垂れて
しょんぼりするのも
またいとおし
音があとから
あとから
やってきて
ひかりの
速さと
音の
速さの違いを
味わう
ひとつの
花火玉を
お試しで
あげてみたりせず
どうして
あの
美しさが
実現できるのか
何度見ても
不思議だけれど
ただ
ただ
きれいだね
適度な風が
煙を
はらって
惜しげもなくあがる
花火を
覆ってしまわないよう
風の神も
参加して
夏の夜は
にぎわう
これがなくては
これがなくては
本当に
味氣ない
ものよ
こころに
変化あれど
こころに
ぶれなし
おそれもなし
こころにあるは
希望
そして愛
ただ
おのれを
いきるのみ
だれの
こころにも
宇宙あり
その全貌は
だれにも
わからない
だれからも
邪魔されたり
こわされることはない
見た目で
馬鹿にされようとも
いまある財で
蔑まれようとも
行動が
突飛に見えて
まわりに
理解されず
変人扱いをうけようとも
そんなことは
意に介さず
まわりの世界は
離れたければ
離れればいい
あとから
ついてきたければ
ついてくればいい
そのとき
わたしは
もっと
もっと
先の世界にいるから
一歩踏み出したと
思ったけれど
これだ
っていう
決定打がないとき
迷うならなし
まよっていいことなし
それでも
行動をおこすことに
前向きになれるなら
やってみて
うまくいかなかったら
軌道修正すればいい
そのときは
また
ちょっと別の
新しい道が
用意されている
はずだから
世界は
愛をこめて
手を差しのべて
くれている
その手をとる
勇氣や
感謝が
持てるのなら
何も
こわくは
ないさ
うまれてくる
時代が違っていたら
機織りが
天職な
氣がする
と
誰かが
言っていた
けれど
きっこぱたん
きっこぱたん
が
いまの
時代じゃだめな理由はない
産業革命の
おかげで
ピアノは
改良されたし
服も
機械で大量生産できるように
なったけれど
必ず
どこかで
ひとの手が必要で
それが
多ければ
多いほど
仕上がりも
味が出る
ひとが
デザインし
ひとが
糸を染め
布を織り
図柄をおこす
立体裁断で
身体に沿った布の動きや
着心地の微調整
ひとの手に
ゆだねられるものが
もっと増えて
それが
当たり前になったらいい
キャラバンが
砂漠を
進む
駱駝が
息絶えたとき
主の
命運も尽きる
冷たい水を
とうとうとたたえる
泉が見えるが
進んでも
進んでも
近づくことは
かなわない
砂漠の蜃気楼
川や
それに浮かぶ
ヨットまで見える
それもまた
まぼろし
沈む太陽を
待ちわびる
夜は冷え
凍えそうになることもあるが
幻視に悩まされることがない
それなのに
沈んでいく太陽が
いちごのように見える
ああ
あのみずみずしい
いちごを口いっぱい
ほおばってみたい
沈むときでさえ
自身で
まぼろしを
みせるのか
決して
負けはすまい
明日には
荒野にたどり着けるだろう
3日後には
街に着くのだ
着いたら着いたで
街の喧騒や
人々の視線に
すぐ嫌気がさすのだから
今のうちに
この
静寂と
星々が
織りなす
聖なる音楽を
楽しもうではないか