日が暮れる頃

 

あなたは

 

毎日やってくる

 

清らかな

 

澄んだ声で

 

今日の

 

おひさまを

 

送り出す

 

また

 

明日

 

また

 

明日

 

晴れていても

 

くもっていても

 

雨でも

 

みんなが

 

待っているからね

 

山の上

 

海の下

 

本当は

 

みんな

 

みんな

 

同じ

 

おひさま

 

見えなくなっても

 

ちゃあんと

 

いらっしゃるって

 

あなたは

 

そう

 

うたってくれている

 

ありがとう

 

毎日

 

真新しい

 

衣服に

 

袖を通すように

 

毎日

 

目新しい

 

ことばを

 

身につけよう

 

そのことばは

 

わたしの血肉になり

 

わたしの

 

一部となる

 

そのことばは

 

わたしに

 

見つけてもらうのを

 

待っているのかもしれない

 

それとも

 

もう出番がないと

 

あきらめて

 

かくれているのかもしれない

 

わたしが

 

見つけ出して

 

日の当たる場所へ

 

引っぱり出しましょう

 

やっぱり

 

無理やりではなく

 

出てきてもらえるよう

 

うながしましょう

 

雨が清める

 

世界には

 

美しい

 

言霊や

 

音霊こそが

 

よく似合うから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魚は魚としてうまれ

 

魚として歩む

 

群れ

 

食べ

 

食べられ

 

数で勝負する

 

鳥は鳥としてうまれ

 

鳥として歩む

 

本分を果たし

 

さえずり

 

つがい

 

あるものは

 

捕食される

 

獅子は獅子としてうまれ

 

獅子として歩む

 

百獣の王として

 

君臨し

 

威厳をもって

 

動物界を支配する

 

それなのに

 

どうして

 

人間は

 

魚や

 

鳥や

 

獅子になりたがるんだろう

 

本分を超えて

 

泳いだり

 

飛んだり

 

世界の頂点に

 

昇りつめようとする

 

でも

 

それが

 

人間であり

 

創造性を発揮する

 

カイロス

 

イカロスにならず

 

謙虚であれば

 

世界を塗り替えられる

 

それこそ

 

人間の

 

醍醐味

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木は

 

大地に根を張り

 

何があろうと

 

同じ場所にいて

 

太陽との関わりに合わせて

 

樹形をつくり上げていく

 

毎年毎年

 

四季を味わい

 

何十年

 

何百年と

 

生きていくけれど

 

一日一日を

 

決して

 

おろそかにしない

 

わたしも

 

日々を

 

ぼんやりしないで

 

きっぱりと生きられるよう

 

その木の氣を

 

おすそわけしていただく

 

そして

 

その木の上で唄う鳥から

 

美しい声を

 

学ぶ

 

 

 

 

 

 

読みおえて

 

幸せな

 

氣持ちに

 

なれる本は

 

稀有な輝きに

 

満ちていて

 

別れを惜しみながら

 

卒業していく

 

学生時代のように

 

内側に

 

希望の火を灯してくれる

 

背筋を伸ばして

 

新たな一歩を

 

わたしも

 

踏み出そう

 

いま

 

この美しく広い世界で