まだうす暗い

 

夜明けのころ

 

鳥の声で

 

目覚める

 

まだまだ

 

朝はひんやりとして

 

布団の中で

 

聴き入る

 

ウグイスの合唱と

 

カラスのモーニングコールと

 

おそらくコジュケイのうた声

 

ヒヒョヒヒヒョヒ

 

までで

 

わたしの

 

鳥の声聴き分け能力は

 

尽きる

 

あれ

 

今朝はホウホウって

 

くぐもった声が

 

きこえる氣がする

 

もしかしたら

 

フクロウ

 

ずっと会いたかった

 

フクロウ

 

でも

 

確信が持てないまま

 

耳を傾けているうちに

 

またうとうとと

 

眠ってしまう

 

夜明けが

 

だいぶ早くなったから

 

うまれた

 

贅沢な

 

時間

 

夢かうつつか

 

うつつか夢か

 

 

 

 

 

 

太陽が

 

まぶしく輝く

 

世界が

 

それだけで

 

ハッピーになる

 

洗濯物が

 

きれいに乾き

 

鳥たちも

 

うれしそうに

 

さえずる

 

リスたちも

 

木々の間を活発に

 

跳びまわり

 

わさわさと

 

枝がしなる

 

新緑が

 

色を増し

 

山全体が

 

にっこりと

 

ほほえむ

 

そんなこの時を

 

ただただ

 

あじわう

 

 

 

 

 

きみはいつも

 

不機嫌そうだね

 

でもそれは

 

不機嫌なのを隠して

 

ご機嫌なふりをしたり

 

いつも

 

いい子でいるより

 

よっぽどいい

 

自分を

 

少しでも

 

良く見せようと

 

ふるまっていたら

 

ますます

 

ご機嫌ナナメに

 

なっていくから

 

そして

 

少しでも

 

自分の

 

機嫌をとるように

 

あちこち

 

出かけていっては

 

食べてみたり

 

するけれど

 

自分との

 

付き合い方を

 

学んでいく

 

途中だから

 

それは

 

勉強代だね

 

本当はなにがしたいか

 

わからないまま

 

器用に

 

あれこれこなすより

 

暗い顔をした

 

自分と

 

とことん

 

向き合った方がいい

 

それは

 

贅沢な時間

 

 

新たな展開に向けて

 

誤ったり

 

謝ったり

 

しながら

 

わくわくしたり

 

笑ったり

 

日常の中に潜む

 

この実を見つけて

 

進んでいこう

 

わたしの

 

新しい

 

物語が

 

ここから

 

はじまるのだから

 

大きな

 

この実を

 

収穫して

 

後ろを振り返らず

 

新しい世界を

 

進んでいく

 

食いしん坊の

 

わたしのまま

 

 

 

 

 

街の中で歩く

 

ここには来たことがある

 

そうピンとくるとき

 

わたしは

 

どのあたりを

 

知覚して

 

そう思っているんだろう

 

街の景色の全体像を

 

なんとなく把握して

 

立体的に

 

立ち上がる

 

匂いや

 

場の雰囲気を

 

記憶のどこかへ

 

織り込んでいるんだろう

 

そう思うと

 

なんと複雑な

 

作業を

 

頭の中はしてくれていることか

 

大きな大きな

 

世界の

 

片隅で

 

変わっていくものも

 

多い中

 

日々思い出すこともなく

 

確実に

 

しまいこまれている

 

無限の記憶と

 

それにまつわる

 

いまは薄まった感情に

 

どんな

 

一瞬

 

一瞬も

 

わたしが

 

わたしでいる要素に

 

なっているんだと

 

改めて

 

氣付かされる

 

生まれる前から

 

ここに生まれることは

 

決まっていて

 

どこを歩いて

 

どこに行って

 

どんな経験をするか

 

すべては

 

決まっているのかもしれない

 

その糧を生かすかどうかは

 

自分次第だけど

 

世界を

 

動かしているであろう

 

仕組みの

 

代えのきかない

 

一人として

 

世界にうたうことが

 

できているんだろうか