Ψ(さい)のつづり -21ページ目
ずっとずっと
一生仲良しで
いようね
それが実現する人も
いるのかも
しれないけれど
実現させるためには
多大な努力が必要で
それは
むしろ
変わらない努力で
少しでも
変わるときには
事前の根回しと
定期的な
報告が欠かせない
それなら
こっそり変わっちゃおう
そうすると
いつかばれて
事前の相談も
事後の報告も
なかったことを
責められるんだろう
だから
立つ鳥跡を濁さず
周りにいる人に
迷惑だけはかけない努力をして
直接関係ない人たちへの
相談や報告は
一切なし
早替わりのわざで
潔く
生きていこう

9月も半ば
秋の氣配はそこかしこに
感じられるのに
氣温だけは
真夏もまっさお
ならぬまっかっかな
本氣モードの日は
木陰にダッシュしよう
木陰は
ガンガンする
頭を
やさしく
涼やかな手で
包み込んでくれる
酸素をもとめて
息を思いっきり
吸い込む
こもれびは
目に優しく
少し湿った
地面も
ふんわり
している
本格的な
秋が来るまで
ここを
すみかとしよう
それも一興
夏のおわりの
吸血に必死な
蚊さえ
いなければ

すばるの
星々をみていると
焦点があっているようで
あっていないような
見えているようで
見えていないような
もどかしい
視力検査のようで
さがしもの見つけ競争のような
不思議な感覚に
とらわれて
目が離せない
目を離すと
見失ってしまうような
氣がするのに
じっとみていると
吸い込まれそうで
足もとがおぼつかない
たくさんの星々の集まりだから
視力がそれなりだと
ぼわんと見える
ということだけが
理由ではないような
氣がして
雲が少ない夜には
アルデバランを
目印にして
七姉妹との
再会を
寿ぐ

めぐりめぐって
もとの場所にもどる
まわりまわって
結局
原点に回帰する
灯台もと暗し
大正デモクラシー
だけど
二次元でみれば
もとの場所や
原点のようにみえて
実は
らせんを
えがくように
三次元では
めぐりめぐった分
まわりまわった分
上昇しているってこと
地をはっていると
ごちゃごちゃしているけれど
上からみれば
それもまた
いとをかし
そして
さらに上をみれば
空間は
たっぷりあって
空氣も
おいしい
ものがたりは
まだまだつづく
わたしが
世界を呼ぶ
世界が
わたしを
呼ぶ
呼応しあう
あうんの
呼吸で

いらないものに
囲まれて
暮らすこと
幾年月
見ているようで
見ていない
モノだって
そりゃあ
がらくた
ぽいぽい
されたくないから
使われなくなっても
存在感を消して
生き残りを
はかる
使われないのは
悲しいけれど
捨てられるのは
もっと哀しいから
息をひそめて
たとえ
埃まみれに
なったとしても
生き残ろうとする
そういうモノたちを
発掘して
再発見して
心を
無にして
ごみの分別に
したがって
粛々と
分けていく
また袋がいっぱいになった
さようなら
ありがとう


