秋が深まり

 

イチョウは色づき

 

どんぐりは

 

盛んに

 

実を落とす

 

踏まれたり

 

拾われたり

 

いろいろあるけれど

 

どれかは

 

うまく地面に入り込み

 

芽を出し

 

成長をはじめる

 

でも

 

その前に

 

ちょっと

 

ちょっかいを

 

出してみよう

 

あの人間に

 

それっ

 

がつん

 

おでこに

 

当たったのは

 

最初

 

どんぐりだと

 

わからないくらいの

 

衝撃で

 

びっくりするくらいの

 

痛みが走った

 

思わず地面を見ると

 

どんぐりころころ

 

そして見上げると

 

命中~

 

うふふ

 

上手でしょ

 

木が

 

笑っている

 

氣がした

 

やられました

 

でも

 

それは

 

きっと

 

愛の鞭ですね

 

第三の目を

 

ひらくため

 

ありがとうございます

 

 

天と地の間に梯子がかかる

 

天は限りなく美しいけれど

 

さらに輝きを増し

 

天を見上げる心を持つ者には

 

美しさを分け与える

 

刻一刻と変化していく

 

壮大な絵文様に

 

とめどなく

 

溢れる涙を

 

どうすることもできない

 

地は

 

天を映した

 

美しさ

 

のはずなのに

 

わたしたちが

 

自分たちのことしか考えず

 

目先のことで

 

手いっぱいになると

 

どうしようもなく

 

混沌で

 

どうしようもなく

 

醜い

 

世界になっていきそうになる

 

でも

 

そんなことになったら

 

天の美しさを損なってしまう

 

だって

 

天と地は

 

梯子でつながっているから

 

天は梯子を外すことだって

 

できるのに

 

愛のために

 

それをしないで

 

見守っている

 

この世界で

 

いかされている

 

わたしたちが

 

天にも地にも

 

感謝して

 

きれいにする責任が

 

あることに気付き

 

ひとりひとりが

 

あたりまえに

 

この世界に

 

責任をもてるように

 

なるかどうか

 

 

 

 

風が

 

わたしたちを急かす

 

もう師走も目の前だ

 

風が

 

わたしたちを煽る

 

毎日やるべきことを

 

ちゃんとやっていると言い切れるのか

 

風が

 

わたしたちを押す

 

自分という軸をしっかり持っていないと

 

吹き飛ばすぞ

 

風は厳しいけれど

 

余計なものを

 

はがして

 

吹き飛ばしてくれ

 

本当に必要なもの

 

大切なものを教えてくれる

 

嘘や偽りは

 

この風に耐えられないから

 

耐えられるものだけ

 

残ればいい

 

ニセモノや

 

チャラチャラしたものは

 

遠くへ

 

飛んでいくから

 

美しいものだけ

 

残ればいい

 

生ぬるい

 

手加減は

 

誰のためにもならぬ

 

 

 

 

 

 

 

異国の片隅の

 

名も知らぬ路地裏を歩いた

 

夕暮れどきで

 

気温がぐっと下がり

 

わたしの緊張を

 

見透かすように

 

街灯が

 

空の明るさにとって代わった

 

わたしは

 

世界史の授業で習った国にいた

 

もちろんその世界があることは知っていたし

 

その国のよいところも

 

そうでないところも

 

知識としては知っていた

 

でも現にわたしの足もとには

 

その国の地面が横たわり

 

その国の匂いがし

 

その国の人々が家路につき

 

当たり前のように日が暮れていく

 

わたしの国では

 

いままさに次の日付の

 

朝が来るはずなのに

 

わたしは

 

時間をさかのぼって

 

異国の地にいる

 

そのとき

 

世界が

 

二次元ではなく

 

三次元として

 

わたしの前に

 

建ち上がってきて

 

さらに四次元や

 

五次元が

 

風や香りや

 

光や

 

エネルギーとして

 

わたしの中に

 

入り込んだ

 

わたしは

 

籠の中の小鳥ではなく

 

自由に羽ばたける鷲なのだと

 

教えられ

 

気付いたその刹那

 

震えるほど感動して

 

声を限りに

 

快哉を

 

叫びたかった

 

 

メキシコの山あいの街で

 

年越しとなった

 

普段は

 

キャンプ生活をする

 

わたしたちも

 

年越しくらいは

 

ホテルステイ

 

することになった

 

結局ほとんど

 

夜中まで

 

出かけるわけだから

 

あんまり意味はないけれど

 

テントをたてる

 

手間暇がいらないのは

 

ちょっと特別感があるし

 

スプリングがきかないとはいえ

 

ひさしぶりに

 

ベッドで寝るのは悪くない

 

水洗トイレが部屋にあるのも

 

最高だ

 

トイレットペーパーを流してはいけなくて

 

ごみ箱に捨てる暮らしにも

 

すっかり

 

慣れたところだ

 

気分が高揚し

 

すっかりラグジュアリーな

 

ホテルステイのつもりで

 

くつろぐ

 

すると

 

ホテルの部屋の地面を

 

何かが動いている

 

何の生き物かな

 

近寄ってみると

 

小さなボディの

 

カニのようなムカデのような

 

それはしっぽの先にしっかりと

 

毒針を持っていた

 

サソリの英語ってなんだっけ

 

そうそう

 

スコーピオ!!!

 

と叫ぶと

 

同室のボビーがまたまた~みたいなノリで

 

覗き込む

 

え!

 

ほんまやんか(イン イングリッシュ)!!!

 

サソリは

 

戦闘態勢ではなさそうで

 

てくてくどこかへ歩いていなくなった

 

けれどけれどけれど

 

 

ここは超安宿って感じでもない

 

普通の宿だけど

 

メキシコの宿って

 

普通に部屋にさそりが出るわけ???

 

他の人にきいたけど

 

だれの部屋にも出ていない

 

その後

 

さんざん酔って帰って

 

バタンキューだったけれど

 

わたしはベッドにもかかわらず

 

寝袋に入って口を

 

ぎゅうぎゅうにしばって

 

眠った

 

顔は半分くらい出るが

 

呼吸のため

 

しかたなし

 

リッチなステイから

 

恐怖の館ステイへ

 

人生最初で

 

おそらく

 

最後の

 

野生のサソリとの出会いを

 

蠍座シーズンになるたび

 

思い出す

 

あれはあれで

 

とてつもなく

 

貴重で

 

意味のある

 

ものだったに

 

違いない