Ψ(さい)のつづり -20ページ目
束ねる
自分の意識を
思考を
木々を束ねながら
余計な雑念を
ふりはらう
庭いっぱいの緑から
空氣がおいしい
水を外で触っても
寒くない
おそらく今年最後の日
草を敷き詰めた
土は
水分を保持し
ふかふかして
やわらかい
よく肥えた土を掘り起こし
届いたクリスマスローズを
鉢に植える
寒さに強く
夏に休む
貴重な花を
はじめて
お迎えしたから
まだ
付き合い方が
よくわかっていない
とりあえず
家に入れたが
暖かすぎるかもしれない
土の中から
だんごむしが
春になったかと
もぞもぞ
出てきたから
庭の日当たりの悪い場所に
寝かしておいた
シクラメンが復活して
葉をつけたから
掘り起こして
鉢に植える
こちらは
暖かい部屋が
お似合い
赤い花を待とう
コーヒーの木は
ひとまわり大きな鉢へ
お引越し
ようやく根っこが
のびのびできる
白い埃虫に
これで
打ち克とう

かつて住んでいた
いまはもうない
お家のお庭に
鳥小屋があって
金鶏が
暮らしていた
キンケイの男子は
クジャクもびっくりの
とても
美しい羽根を持っていて
ゴージャスな兜をかぶっている武士のよう
それが
キンケイの女子に
対する
アピールポイント
なのだけれど
キンケイ男子はみんな同じ模様だから
結局のところ
最後は
どこが決め手なんだろう
毛ヅヤかしら
目ヂカラかしら
とはいえ
だいたいは
つがいで
飼われているから
よっぽどの
へなちょこでなければ
手近なところで
よしとするしか
ないのかもね

わたしたちは
日本語を
書いたり
読んだり
話したり
することができる
なんだか
当たり前のことのように
こんなにも
難しくて
奥が深くて
美しい言語を
使うことができる
たまたま
日本に
ご縁があったから
と思えるけれど
それはたまたまではなくて
わたしたちが
強く
強く
望んだから
他の言語も
素敵だし
使えたら
カッコいいけれど
まずは
ご縁の深い
自分の使うことばを
きちんとしてみよう
話していて
美しくないことばは
使わない
きいていて
耳にやさしくない
ことばは
いらない
本を読んで
馴染みのないことばにも
触れてみたり
意味を調べたり
手で丁寧に
書いてみる
手元に何もないように
思えても
こんなにも
美しい
ことばが
身近にあるのは
本当にありがたいこと
そのことばから
何かを
生み出せたら
もっとうれしい

自分の物語を
書く
自分を投影した
物語を書く
誰かにみせるとか
世界に
発信するとか
考えず
とにかく
書いてみる
いっぺんに
書けなくてもいい
それが癒しになるかもしれない
ならないかもしれない
目的あってのことではなくて
結果を求めてのことでもなくて
ただ
純粋に
書けたら
少なくとも
整理や
区切りには
なるかもしれない
いま
このときに
こんな風に
感じていたということを
のちの自分に
知らせることは
できるだろう
特殊効果や
サスペンスは
いらない
フランス映画のように
淡々と
深く深く
真っすぐに

白黒
つけようじゃないか
はっきり
くっきりとな
そうなったら
闘いモードになってしまうから
清濁併せ呑む
あなたのように
なりたいわ
だって
白黒は
はっきり
くっきりと
しているけれど
混ぜてグレーにしないで
どちらのよさも
活かしている
世界には
白も
黒も
どっちも
必要なのだから
それを
極限までの
かわいさに
昇華している
ツワモノ
そんな
あなたを見たら
誰しも
すっかり
お手上げで
にっこり笑って
降参です
そして
うれしくて
幸せな氣持ちに
なれるんです
ありがとう
それは
あなたのことです
パンダさん


