Ψ(さい)のつづり~しあわせを引き寄せる「し」~ -19ページ目
雨予報だったし
雨でも出かけるつもりだったけれど
遠足が
雨だったらやっぱり
いろいろ
不便なこともあるから
くもりで
はっぴー
らっきー
ありがたい
歩きやすい靴を履いて
リュックをしょって
出かけましょう
電車も街も
思ったよりは
混んでいない
いつからだったか
日本の人口は
減り始めたらしいから
そりゃそうか
でも
歩きやすいからありがたい
毎日が遠足だったら
家の中がぐちゃぐちゃになってしまうけれど
頭の中がぐちゃぐちゃにならないよう
遠くに行くのは
いいもんだ
そして
無事に
帰ることができる
家があるのは
ありがたい

かさなり
かさなる
そして
色をうみだし
また
はなれる
かさなり
何かがまたうまれ
また
はなれる
意識していても
していなくても
空間を共有し
影響を与え合い
色を
うみだし続ける
わたしたちは
きっと
空からみたら
いろんな
まあぶる模様に
うずを巻いて
いるのだろう

普段は
閉じられている
神社の鈴の向こうの
扉が開いていて
いつもは
だれもいない
境内にたくさんの人がいる
お神輿も
担がれるのを
待ちわびて
浴衣姿の人たちや
ちょっと大人びた
中高生たちも
集まる
祭りは
やっぱりいいもんだ
わっしょい
わっしょい
わっしょい
日本の夏は
最高だ

自分で
決めた道なのに
もしかしたら
大きな
勘違いで
浅はかな
間違いだったのかもしれない
夜中に目が覚めて
愕然とした
前に進んだはずが
後ろを向いていた
上にあがったはずが
下に落ちていた
トリックアートのような
世界に迷い込んだ
そんな氣がして
おもいっきり
弱音を吐いた
膝を抱え泣いた
結局は
感謝も忘れ
怠け者の自分に
逆戻り
あれ
ダメなところが
ちゃんとわかっているのなら
あとは
シンプルにやるだけ
這い上がるだけでしょ
どしゃぶりの日もあれば
晴れの日もある
負けるもんか
笑っていこう

葉っぱの陰に
隠れて
暮らしていた
ひとりぼっちの
めだかは
そろそろ
仲間に
会いたいと
葉っぱに
乗って
ぴちぴちぴち
跳ねて外を眺めていたら
カエルが
ぴょんぴょん
跳んできて
背中に乗せてもらった
途中で
息が苦しくなって
近くの水に飛び込んだ
ほっと一息ついていたら
自分そっくりのメダカが
やってきて
きみは
ぼくに
似ているね
と話しかけてきた
本当にそっくりで
おもわず
ぼくはひとりぼっちだから
きみの
仲間に入れてほしい
とお願いしたら
じゃあ
一緒に行こうと
言ってくれた
その瞬間
新しい世界が
ぼくの前に拓けた
一緒に泳いでいった先は
同じ池の反対側だったけれど
めでたや
めだか


