住む場所が

 

その人をつくる

 

水が合う

 

合わないと

 

昔から言うように

 

その土地に流れている水が

 

その人のからだの

 

半分以上を

 

つくるからなんだろう

 

わたしたちは

 

住む場所を

 

自由に

 

選ぶことができる

 

ということは

 

わたしたちを

 

形作る

 

水も

 

選べるって

 

ことなのかもしれない

 

でも

 

水だって

 

誰の一部になってもいい

 

っていうわけではないだろう

 

その辺は

 

やっぱり

 

水が合う人の

 

一部分になりたいだろう

 

 

 

 

猫が帰ってきた

 

おかえりとわたしが言うと

 

猫はそれにはこたえずに

 

いつもより

 

大きな目で

 

するどく

 

見つめてくる

 

相手はなんといっても

 

目力強度500

 

見つめ合うだけで

 

すべてを

 

読み取られている

 

感覚がするけれど

 

逸らしたら負けな

 

氣がするから

 

見つめ返す

 

しばらくすると

 

へっ

 

しょうもないね

 

 

言ったかどうかは

 

わからないけれど

 

猫は

 

どこかへ

 

去っていく

 

またきてね

 

 

 

 

速く走る

 

それは

 

小学校の運動会だけでなく

 

いつの時代も

 

かっこいい

 

だって

 

わたしたちは

 

ナウマンゾウの時代から

 

速く走ることで

 

踏まれずに

 

いのちを

 

永らえてきたのだから

 

いまだって

 

熊がいたり

 

蜂に追いかけられたり

 

いつなんどき

 

全力疾走する

 

必要があるとも

 

限らない

 

とはいえ

 

最近

 

全力で

 

走ったのは

 

いったい

 

いつのことだったろう

 

 

 

 

 

夏を想わせる

 

強い日差しが

 

急にかきくもり

 

空は

 

いつの間にか

 

黒い雲におおわれている

 

日差しが弱くなってきたら

 

やろうと思っていた

 

あれこれに

 

とりかかるのが

 

ちょっと

 

遅れてしまったようだ

 

涼しくなってから

 

降り始めるのに

 

長くはかからなかった

 

雷鳴が先ぶれを出す

 

その後

 

大きな

 

粒の

 

一滴一滴が

 

地面を

 

あっという間に

 

濃い色に染めあげていく

 

雷も

 

合いの手を入れて

 

大粒の雨を

 

盛り上げていく

 

わたしは

 

傘を広げて

 

その力強さを

 

受けとる

 

ようやく

 

屋根の下に入ると

 

濡れそぼった

 

からすが

 

屋根から

 

飛び立つ

 

稲妻が

 

空に裂け目を

 

入れ

 

大地をゆるがす

 

音と振動

 

そのほれぼれする

 

逞しさを

 

讃美する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が望んで経験したこと

 

望まなくても

 

経験することになった

 

たくさんのできごとたち

 

それらすべては

 

時間をかけて

 

熟成させると

 

調和のとれた

 

豊かな

 

実りになる

 

果実を

 

ありがたく

 

いただきながら

 

これからも

 

訳知り顔になることなく

 

前を向いて

 

おそれずに

 

新たな

 

経験に

 

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