そらは
冴えわたり
雲も芸術作品
こんなにも
世界は美しく
太陽の熱が
じんわりとあたたかい
季節は駆け足で進み
暦は巡る
追いつこうと
光のある
人々の歩みは
はやくなるのに
光のない人々の
仕事は
より
おそくなり
言い訳の砦を
張り巡らせ
自分のためだけに
最低限の
仕事をする
ホリデーや
ケーキや
何やかやの
ふわふわ甘いものが善で
仕事は苦くて
悪であるかのように
そうこうするうちに
気付いたら
春になり
夏になり
夏休みをにんじんにするころには
ありがたい仕事は
目の前から
消え失せているんだろう
