サザエさんの面白い落ち(128)

 

可愛いカナリヤの死に、我を忘れて、大きな穴を掘ってしまったマスオさんがいました。

 

朝日文庫版23巻〔189頁〕・昭和36年

『マスオさんが、シャベルで自宅の庭に穴を掘っています。その様子を近所のオジサンが、垣根越しに見に来て、「おせいがでますね」とお世辞を言っています。マスオさんは、「いや」と言いながら、穴掘りに夢中です』

『マスオさんは、まだ穴を掘っています。今度は、その様子を、通りがかりの綺麗な若い奥さんが、垣根越しに見に来て、「ほんとにまめでいらっしゃるわ」とおだてています。マスオさんは「なに」と言いながら、シャベルで穴を掘り続けています。穴は随分大きくなりました』

『マスオさんは、まだ、穴を掘り続けています。通りがかりの中年の夫婦が、垣根に凭れかかって、マスオさんの穴掘りを眺めています。穴は、かなり大きくなりました。マスオさんの両足が入りこんでしまう位です。マスオさんは、掘った穴に入りこんで、まだ穴を拡げています。中年の夫婦は、何も言わず、感心したかのように眺めつづけています。マスオさんは、穴を掘った土をシャベルに、すくい取ると、得意そうに穴の外に放り出しています。中年の夫婦は、飽きずに眺めています』

『すると、そこに、サザエさんが、板切れの上に死んだカナリヤを乗せて持って来て、「いやだわカナリタのおはかよ」と、叱っています。穴は、マスオさんの腰から下が、スッポリとはいってしまう位に大きく深くなっています。サザエさんに言われて気付いたマスオさんは、シャベルを穴の底に突き刺して、「あっそうだったな」と額を叩いています。ワカメちゃんも傍に来て、呆れています』

 

マスオさんとサザエさんが、可愛がり、大事に育てていたカナリヤが死んだようです。

 

私も、長男が、小学生の頃、セキセイインコを飼っていました。

良くなついて、家族で可愛がっていました。

ところが、ある朝、籠の中で冷たくなっていました。

洗面所の近くに籠を置いていたので、整髪用噴霧剤が原因だと推測しました。

死んだセキセイインコは、裏の木の傍に、小さなスコップで、小さな穴を掘って、埋めました。

その時の穴は、本当に小さな穴です。

マスオさんが使っていたような、道路工事でもするような大きなシャベルではなく、小さなスコップで、小さな穴を掘りました。

 

マスオさんは、何を勘違いして、大きなシャベルを持ち出し、大きな穴を掘ったのでしょうか?不思議です。

多分、見栄っ張りのマスオさんは、見物の人達に煽てられ、特に綺麗な奥さんに、褒められ煽てられ、掘っている穴も、どんどん大きくなってしまったのでしょう。

 

サザエさんが持ってきたカナリヤは、小さな小さな亡骸です。

マスオさんは、そのちいさな亡骸を大きな穴の底に横たえ、掘りだした土を返して埋めたのでしょう。

 

マスオさん、ご苦労さんでした。

埋葬の時は、見物人は、皆帰って、誰もいませんでした。

恐らく、マスオさんは、可愛がっていたカナリヤの死を悼み、涙にくれ、穴掘りに夢中になってしまい、大きな穴になっていたのでしょう。

サザエさん―判らない落ち(37)

 

高値の野菜は、ビタミンAの含有量の多い少ないで買うのではありません。

 

朝日文庫版23巻〔140頁〕・昭和36年

『八百屋さんへ、サザエさんが買い物に来ています。お店には、奥の壁に「正月新入荷」と書いた紙が貼ってあり、店の奥の土間には、縄で縛った山積みの白菜、店内の台の上には、リンゴや柿などの果物が山のように、綺麗に積み重ねて置いてあり、小松菜、ごぼう、人参、カブなど野菜類が置いてあります。サザエさんは、ミカンとゴボウをもって、「たかくなったわね!」と言いながら、八百屋のオジサンの方にさし出しています。オジサンは、白菜の束の上から、古風な商売用の五玉そろばんを取り、手にすると「そうはいいますけどねおくさん」と渋い顔をしています』

『オジサンは、「ハクサイ百、かき四百五十・・・」そろばんの玉を動かし始めました。サザエさんは、目を丸くして、オジサンがはじくそろばんの玉を見ています』

『オジサンは、続けて、「みかん二千の、こまつな六千、にんじん一万三千と」とそろばんの玉をはじき続けています。サザエさんは、オジサンがはじくそろばんの玉を、じっと見ています』

『オジサンは、野菜を置いている台を指さして、「しめて2万一千五百五〇のビタミンAを含んでいるんですぜ おくさん!!」と言いました。サザエさんは、ホッとしています』

 

今、デフレ脱却など言い出したため、いや、これだけではないでしょうが、物価の高騰感は大きく、身に沁みます。

スーパーの商品のチラシを見ても、税抜き価格、税込み価格、100g当たりの価格、本体価格などが示され、見ていて、ややこしくて仕方がありません。

税抜き2ケタの価格で物を購入し、レシートの3ケタになった税込みの価格を見て、驚くことがあります。

値段の表示も、ややこしくて、頭に来ることもあります。

今一番わかりやすいのは、表示されて、その価格で物が買える、「ヨドバシカメラ」でしよう。

 

スーパーなどもこの方式で、販売価格を示し、その後に、税抜き価格、税込み価格、特に、肉などは、参考価格として、100g当たりの価格を表示して呉れればよい。

 

さて、サザエさんは、新年の野菜類の値上げに参っていたようです。

物はあるが値段が高い、売る方も、恐縮しているでしょう。

 

お客が、「これいくら」と聞いて来るのに対して、急騰した値段を答えると、お客が驚いて、買うのを控えるのではないかと思うと、まともに答えられない。

 

この八百屋のオジサンは、学が有るのかどうかわかりませんが、価格を直接教えられないのか、誤魔かすことにしたようです。

その方法は、売っている物の、ビタミンAの含有量を教えることでした。

 

このオジサン、何故、ビタミンAの含有量にしたのか、数量の単位は何なのか、それらの含有量の数と、物の値段の数といずれが大きいのかさっぱりわかりません。

 

それはどうでもよいのでしょう。

とにかく、ビタミンAの含有量にした方が食品として説得力がある、また、数字として、大きい数字が言える。

大きい数字を言っておいて、「それは、含有量でした」と言えば、なんだ、数が高い方がよい、含有量のことだったのかと誤魔化せる。

そこで、値上がりした物の値段を言っても、含有量より小さい数字なので、値段高騰の「ショックは軽減されるだろう」と、この作戦に出たのでしょう。

オジサンは、学があるのではと思いましたが、どうも、よくわかりません。

 

そうです、普通、野菜類のビタミンAの含有量など気にする人は、殆どいないでしょう。

そして、含有量の単位は何でしょう、

単位次第で、数字を大きくもなり小さくもなります。

 

ビタミンAは、肉や魚などに比べ少なくても、野菜にも勿論含まれています。

その含有量の単位はμgです。

例え、単位は、μgでも、数字は大きくなります。

 

その大きい含有量を教えられ、それが野菜の高い値段かと思ったサザエさんは、八百屋のオジサンが言った数字が、ビタミンAの含有量であるのが判って、野菜の値段ではないと判りホッとしたと言うことでしょう。

サザエさんの面白い落ち(127)

 

歯医者さんのうがいコップをポケットに入れて持って帰れば、窃盗罪(せっとうざい)で、立派な犯罪です。冗談でも持ちかえれば危険です。

 

朝日文庫版23巻〔48頁〕・昭和36年

『やきとりと書いた提灯の下がっている居酒屋のナワノレンをかき分けて、酔ったマスオさんとノリスケさんが、出てきました。お店の中からは「まいどありィ」と声を掛けられています』

『居酒屋を出てしばらくすると、2人は立ち止まっています。ノリスケさんが、ポケットから、徳利を掴みだし「またもってきちゃった!」と楽しそうに言っています。マスオさんは、呆然として見ています』

『ノリスケさんは、徳利を手の平の上に乗せています、それを見たマスオさんは、「きみそのくせはよせよ」とたしなめています』

『ある日、ノリスケさんは、歯医者に行きました。診察室の「歯科」と書いたドアから「おだいじに」と送り出されたノリスケさんは、ドアを出て、すぐ直立して立ち止まり、悲しそうな顔をして「どうもなおらない」と言うとポケットからコップを取り出しています』

 

ノリスケさんは、良くない、危ない癖を持っています。

他人の物品を黙って持ち帰る癖です。

その癖は、酔った時に出る癖だと思ったら、何処でも何時でも出る癖のようです。

盗もうと意識的にやっているのではないから、良いでしょう、とは言っておられません。

人の物を持って帰るのは、完全な犯罪になる恐れがあります。

 

マスオさんはノリスケさんに

「きみそのくせはよせよ」

と忠告しています。

それにもかかわらず。

ノリスケさんは、歯医者に行っても、黙って持ち帰る癖が出たようです。

 

ノリスケさんが、ポケットから出したコップは、歯の治療台に乗せると、自動的に出てくる水を入れるうがいコップです。

こんなものをもって帰ると歯医者さんでは困ります。

高価な歯の治療機に備え付けられた備品の一つです。

 

黙って持ち帰ったことに気がついたら、直ぐに返しに行ってください。

この癖は、止めましょう、犯罪です。

 

窃盗罪(せっとうざい)と言う犯罪で、他人の物を故意に断りなく持っていくことや使用することを禁止する犯罪類型のことで。違反して窃盗を犯した者は刑罰によって処断されます

セラフィット

 

セラフィット!

ご存知ですか?

焦げ付かないフライパンです。アメリカ発の日本初上陸だそうです。

内側が白色、外側が黄色の綺麗なフライパンです。

 

早朝テレビのチャンネルを押したところ、テレビの画面の中で、メガネで髭面の外国のオジサンが、このフライパンを持って、プラスチックの塊を入れて、熱しています。

プラスチックが溶けても、フライパンには焦げ付かない。溶けたプラスチックがフライパンの中を滑っています。

 

「このように焦げ付きません」と宣伝している。

これを見ていて素晴らしい性能だと、欲しくなりました。

実は、同じような外観のフライパンを、1年ほど前に買いました。

衝動買いでした。

ジャパネット○○というテレビショップが売っていました、

 

買って使って、大変な思いをしました。

該ショップは、優れた性能の商品を見いだし、安価に販売するのだ自慢げに言っています。

値引き、下取りなど、安倍総理も驚くだろうと思うほどの安値で販売しています。

そういうショップからフライパンを買いました。

 

届きました。早速使いました。

焼そばを作りました。

油を曳き、茹でた麺を入れ、よくかきまぜ、次いで、野菜、肉又よくかき混ぜて、タレを追加し出来上がりました。

 

出来上がりです。

何ということでしょう。

麺がフライパンの底に焦げ付いています。

できたヤキソバを皿に移して盛りつけ、さあ食べるぞ!と おいしく食べました。

しかし、その後がいけません。

 

「ちょっと見て、焦げ付いた麺がとれないわ!」

と苦情が聞こえてきます。

「どれどれ」

とフライパンをみると、フライパンの底に麺がピッタリとくっ付いています。

写真でお見せすると納得いただけるようなひどい焦げ付きです。

焦げ付いた麺は、タワシでゴシゴシと擦らないと取れません。

安いとはいえ、大金を払って買ったフライパンだ、一度使っただけで捨てるわけにはいかない。

 

もう一度使ってみよう。また焼きそば作りに使ってみると、結果は同じでした。

『同じよ、焦げ付いたのは取ってください』

と言われ。またタワシでゴシゴシトはぎ取りました。

騙されて買って、えらい災難だ!それから、やむなく使ったときは、フライパンの後片付け(焦げ付きを剥がす)の係りにされてしまいました。

 

「こんなもの買うから、罰よ」

と言われ、腹が立って戸棚の奥にしまった。

内側が、白色、外側が黄色の見かけは良く見える、○○ショップのフライパンは、戸棚のゴミになってしまいました。無駄遣いでした。

 

テレビで見ている、セラフィットのフライパンは、ゴミとなった○○ショップのフライパンと、外観だけは、よく似てるけど、こちらは焦げ付かないフライパンのようだ。

どうするかな!と迷っています。

また、無駄遣いになるかな? しかし、こちらは、確かな性能のようだ!

 

サザエさんの面白い落ち(126)

 

ビルなどの工事現場の傍を通る時は、上から落ちて来る物に注意しましょう、落ちて来る物がメザシでもあっても失神するかもしれません。

 

朝日文庫版24巻〔4頁〕・昭和37年

『ビルの骨組みが出来上がり、その回りが板で囲われ、落下物を防護する棚板も取り付けられ、上に登る梯子が取り付けられています。ビルの骨組みを囲んだ板壁には〇〇建設と大きく書いてあります。その工事現場の横の狭くなった道路を、サザエさんのお父さんが、コートを着てカバンを下げ、バス停に向かって歩いています』

『丁度、工事現場の横を歩いていると、上から15cm位の棒状の物が、お父さんの頭の上に落ちてきました』

『お父さんは、失神して、伸び、警官に上体を抱えられています。警官は、お父さんの頭の上に落ちてきた棒状の物を手にしています。警官は、そのメザシを、大きな弁当箱を手に持って、梯子を伝って上から降りてきた、ヘルメットを被った若い作業員の方に差し出しています。それを見た若者は「だってメザシですよ」と呆れたように言っています』

『救急車がサイレンを鳴らして駆けつけました。若者は、何か不服そうに「それだのに目をまわしちゃってんだ」と呆れています。警官は「しかたがないともかく救急車ではこぼう」とウ~~~とサイレンを鳴らして行ってしまいました』

 

面白い、可笑しい話です。

ビル工事現場の横を歩いていた、サザエさんのお父さんの頭の上に物が落ちて来て、失神してしまいました。

落ちてきた物は、弁当のおかずのメザシでした。

 

この事件について、工事作業員の言い分を聞いてみました。

その若者は、工事中の建物の上の方で、昼食の弁当箱を開いていた作業員の若者です。

 

俺が、弁当箱の中のメザシをつかみ損なって落としてしまいました。

そうです。

落としたものは、15cmもないメザシです。

シマッタ!メザシを喰いそこなった、と下を見たら、通っていたオジサンのソフト帽の上に落ち、オジサンは、失神して、バッタリ倒れてしまいました。

「アレーメザシで失神した」

と、俺は驚いて、急いで下に降りて行きました。

 

失神して伸びているオジサンを見た誰かが、直ぐに119に連絡し、警官と救急車が駆けつけて来て、オジサンのまわりは大騒ぎでした。

警官は、俺に向かって、メザシを持って突き出し、

「これが落ちてきたんだぞ!君が落としたのか」

と尋ねてきました。

 

俺は言いました。

「お巡りさん、俺が落としたのは、確かにそのメザシです。メザシですよ、メザシが頭の上に落ちてきたくらいで失神しますか?」

オジサンは、周りで騒いでいるのに、失神したままで動かないのです。

俺は、メザシが頭の上に落ちた位で失神、目も覚まさないこのオジサンが、奇妙でおかしくて仕方ありませんでした。

俺は、このオジサンは、小心者ではないか?と思いました。

多分、この工事現場の横を通る時、いつも、上から危険な物が落ちてきたらどうしようと脅えていたのだろう。カナヅチでも頭の上に落ちてきたら、死ぬんじゃないだろうかなどと思っていたのではないかと思いました。

だから、上から落ちてきた物が、メザシであっても失神するほどのショックだったに違いないんだ。

 

このオジサンにショックを与えた恐怖心を治すには、病院に運ぶしかなかったので、救急車だ運んでもらったんだ。

 

メザシが頭の上に落ちてきたくらいで、失神する人もいることが判り、

それから、女房が、

「今日の弁当のおかずはメザシよ」

と言った日は、メザシを下に落とさないように、細心の注意をするようになりました。

メザシを落として頭に命中し、失神する人が他にいるかも知らないからと注意しています。

サザエさん―判らない落ち(36)

 

駅のホームで週刊誌を売るには、客が欲しいものを正貨で売ればいいのです。

正しく売らないとトラブルを生じます。

 

朝日文庫版21巻〔142頁〕・昭和33年

『駅のホームの週刊誌や新聞売り場です。台と棚に週刊誌が綺麗に並べられています。売り場のオバサンが、マスオさんを捕まえて、「いっぺんでおとりになったらおだいはいただきません」と言いました。マスオさんは、「おもしろい!ボクは週刊××だよ」と言いながら、メガネを取り、オバサンに目隠しをしてもらっています』

『目隠しをしたマスオさんは、台の上に沢山並べられた週刊誌の中の一つを指さしています。オバサンが、マスオさんが指さした一冊の週刊誌を取り上げました』

『マスオさんは、「ずるいやおきかえたね!」と文句を言っています。オバサンは、困った顔をして、頭をに手をやっています』

『今度は、オバサンがマスオさんを指さして、「ずるいわ、それみえてるんですね!」と文句を言っています。今度は、マスオさんが、やられたと言わんばかりに頭に手をやっています』

 

2人は、何をやっているんでしょう。

週刊誌の売買になんだか複雑なことやっています。

 

昭和33年頃の話ですね。

駅のホームに、木製の台を置いて、その上に週刊誌や新聞紙などを並べて置いて、売っていました。

しかし、オバサンとマスオさんが、やっているような商売のゲームは知りません。

 

オバサンは、面白い方法で週刊誌を売っています。

その方法は、週刊誌を買おうとする人に目隠しをして、その人が欲しい週刊誌を、台の上の何処にあるのか、指でさして当てれば、タダで差し上げようというもののようです。

 

よく考えれば、忙しいのに、こんな暇つぶしをやるかなと思ったり、いやいや、駅のホームでの商売だから電車が来るまでの暇つぶしに挑戦する客もいるかもしれないと思ったりします。

ここに出てくるマスオさんは、後者のヒマと好奇心のある客でした。

 

タダで貰えるなら、と、挑戦する客は、増えるでしょう。

しかし、目隠しして客が欲しい週刊誌をタダで差し上げていたんでは、商売になりません。

そこで、オバサンは、指さされた週刊誌が、当たりでないように並べ替える不正をやるのでしょう。

確りと目隠ししていれば、オバサンがやる不正はバレない筈です。

 

しかし、間抜けなオバサンがした目隠しは、手拭が薄いのか、あるいはオバサンの目隠しの仕方が悪いのか、見えていたのです。

だから、マスオさんは、オバサンが週刊誌を置き換えているのが見えたのでしょう。

 

と理解するしかありませんが、可笑しさが伝わらない落ちでした。

しかし、変わった方法で商売をしているオバサンが可笑しい。

商売になるのか、ただ、面白がっているのか、こんな週刊誌売りのオバサンは見たことがありません。

 

それにしても、妙な話でした。

泣きっ面どや顔

前民主党の野田総理「国会議員を減らしますよ」と約束し、政権を獲得し、約束を実行しなかった嘘をついたことは、国民は、確りと見ています。

国民だけでなく、世界の指導者や有識者は知っているでしょう。

こんな人が、中国に行っても、顔をそむけられ、相手にされませんでした。

その時のこんな人泣きッ顔は、国民は、確りと見ています。

この人が、大変可哀そうに見えました。

 

この度、後藤さんと湯川さんは、実に可哀そう結果になりました。

1月17日だったか、テレビのニュースを視ていました。

すると、上記のこんな人が、「17日午前(日本時間同日夕)、カイロで日本の中東政策について、「イスラム国」の台頭に伴う難民支援などのため、トルコやヨルダンなど周辺国に2億ドル(約235億円)を資金援援助すると、どや顔で演説していました。

その演説を見た時、この人に特有のどや顔高慢な顔に厭気がしたのと、2億ドルもの巨額のカネを、国民の税金から軽々しくばら撒きまわっている、とこれは危険な人だと思ったことを思い出します。

 

その時、この人は、そのイスラム国には、後藤さんと湯川さんが拘束されていること知っていたことが、その後、報道で明らかにされています。

そうであれば、あの演説の時のどや顔高慢な姿は、さらすべきではなく、より温和な表情と、高慢な物の言い方に、注意を払うべきだった。

 

後藤さんと湯川さんは、大変悲しい結果となりました。

この結果は、この人のどや顔2億ドルを容易に出すと言う演説に誘発されたものでしょう。

この結果に対して、悲しみ、そして、怒っているのは貴方だけではありません。

国民もそうです。

この人は、さも、自分だけが、そうだと言わんばかりのどや顔と高慢な表情をしています

これが堪らなく嫌です。

この悲しい結果を誘発したのは、この人のどや顔と高慢な表情にあるでしょう。

 

何処かの偉い人に全く無視され、顔をそ向けられたあの日を忘れないようにし、少しは謙虚な態度を見せて欲しい。

 

民主党を支持しているわけではありませんが、民主党に次の総選挙で勝ってほしい。

もうこれ以上、この人のどや顔と高慢は表情見たくありません。

サザエさん:カツオ君の怒り(7)

 

怒りん坊のカツオ君は、恥も知っていました。

 

朝日文庫版、45巻〔17頁〕・昭和48年

『カツオ君が、大きな口を開けて、歯をむき出しにして、大きなリンゴにかぶりつこうとしています』

『すると、サザエさんが近寄ってきて、カツオ君が、リンゴにかぶりつこうとした瞬間、リンゴを取り上げ持って行きました』

『するとカツオ君は、リンゴを持って行ったサザエさんを指さして、カンカンに怒りだしました。傍にいた、お父さん、お母さん、ワカメちゃん、マスオさんは、カツオ君が、物凄い顔をして、怒って泣き叫んでいるのを呆れて見ています』

『暫くすると、サザエさんが、リンゴの皮を綺麗に剥いて、丸いままお盆に乗せ、「リンゴの皮はのうやくがついているかもょ」と明るい顔をして言いながら持ってきました。カツオ君は、恥ずかしくなり、顔を真っ赤にして、泣き続けています。皆は、カツオ君を、軽蔑したように見ています』

 

リンゴを取り上げられた今日のカツオ君の怒りようは、物凄い顔です。

眉毛をつり上げ、目をまんまるに見開き、口も開く限りに開けて、どなり散らしています。

1個まるまる食べてやるぞ!と意気込んでいたリンゴを取り上げられ、相当、頭にきたのでしょう。

こんなに怒っているカツオ君を見たことはありません。

 

サザエさんは、カツオ君にリンゴを食べさせないために、取りあげたのではなかったのです。

一頃、農薬の有害性がさわがれて時代がありました。

リンゴも例外ではなかったのです。

危険な農薬が皮についているかもしれないリンゴを、皮も剥かずに食べようとした、カツオ君を、助けたのでした。

 

サザエさんは、優しいお姉さんでした、カツオ君が丸ごと1個食べたいという思いを理解して、丸ごと皮をむき持ってきてくれました。

サザエさんは、剥いたリンゴを、切らずにカツオ君だけに食べさせようと持ってきました。カツオ君は、サザエさんに取りあげられて大騒ぎしたのが、恥ずかしくなってしまったようです。

 

怒りで泣き叫んだ後、恥ずかしさで泣きやむことができません。

そんなカツオ君でした。

サザエさん―判らない落ち(35)

 

化粧品は、正しく製造販売されているものでないと危険です。

 

朝日文庫版45巻〔89頁〕・昭和48年

『女の子の家に、カツオ君が来ています。段飾りの雛人形が飾られている部屋に、丸髷を結い、着物を着た可愛い女の子がいます。カツオ君は、持ってきた、リボンを付けて包んだマンガ本のプレゼントを女の子に渡しています。女の子は、両手を差し出して受取っています』

『カツオ君の後に、坊ちゃん刈りの男の子がやって来て、女の子に紙包みの箱を渡していました。女の子は、同じように両手を差し出して受取っています』

『女の子は、受取った箱に何が入っているのかと、紙包みを解いて、フタを開けました。すると箱の中に、「せいぞうきんしになったコドモ化粧品セット」が入っていました。女の子は、大喜びです。男の子は満足げに女の子を見ています』

『女の子のお父さんが部屋にやってきました。カツオ君のマンガ本のプレゼントと、坊ちゃん刈りの男の子の化粧品セットのプレセントを見て、そのプレゼントに大喜びしている娘を見て、もてるやつはコドモのときからちがう」と感心しています。女の子は、坊ちゃん刈りの男の子に雛まつりの甘酒を振舞っています。カツオ君は、甘酒ももらえず、悲壮な顔をして悔しがっています』

 

カツオ君が、可哀そうですね。女の子は、マンガ本を貰っても喜ばないでしょう。

やっぱり女の子ですから、喜ぶのは化商品セットでしょうね。

野暮な男の子のカツオ君には、女の子に何をプレゼントしたら喜んでもらえるのか判らなかったようです。

 

しかし、坊ちゃん刈りの男の子がプレゼントした化商品セットは、何だか怪しいですよ。

「せいぞうきんしになったコドモ化粧品セット」

となっています。

 

製造禁止になったコドモ化粧品です。

製造禁止になっているのです。

何故製造禁止になったのか、重要な問題です。

 

有害物質が混入していて、肌が荒れる、色素が沈着する、又は白く抜けるなど、危険な化粧品なので製造禁止になったものかもしれません。

 

そんな製造禁止になった化粧品セットを貰ったら大変な災難をこうむるかもしれません。・

お父さんは、貰った化粧品セットが、何故製造禁止になったのか、よく調べてあげないと大変なことになるかもしれませんよ。

もてるやつはコドモのときからちがう」

と、感心しているところではありませんよ!

 

サザエさん―判らない落ち(34)

 

世の中には、変わった人がいます。用心しましょう。

 

朝日文庫版45巻〔70頁〕・昭和48年

『カツオ君が週刊誌を開いて持って、読みながら歩いています。週刊誌に記載された小話を読んで「ハハハハおかしいやこの小話」と大笑いをしています』

『カツオ君は、週刊誌の小話を、声を出して読んでいます。「患者〈右足が痛むのですが〉、医者〈それは年のせいでス〉、患者〈だって左足も同じ年だのに〉だってハハハハ」と大きく口を開け、周りに聞こえるような高笑いをしています。丁度通りかかった家の窓際に、頑固そうな細い顔のお爺さんが、和服を着て腕を組みし、カツオ君が読んでいる小話を聞いて、「考えてみりゃもっともな理屈だ」と言っています』

『とお爺さんは、カツオ君を指さして、「なぜにそれが可笑しいのですか?」と尋ねています。カツオ君は、困ったような顔をして、「だって・・・・おかしいや・・・」と答えています』

『お爺さんは、窓際に腕組みをして立ったまま、外で畏まっているカツオ君をジッと見ています。カツオ君は、身を小さくして、困った表情で「よわったなぁ」と汗をかいています。通りかかった若い男女が、お爺さんとカツオ君のやりとりを見ていて、男の方が「かたいいっぽうだからなァまずかったョ」とカツオ君に同情しています』

 

カツオ君が、週刊誌に記載の小話を読んでいたのを、カタブツのお爺さんに聞かれて、言い掛かりを付けられました。

 

カツオ君は、この小話の何処が可笑しいと思ったのでしょうか?

カツオ君は、右足が歳の所為で、傷むなら、同じ年の左足も傷むはずだ。

左足は痛まないで、右足だけが痛むのを、年の所為だと言う医者の診断可笑しいと思って笑っていたと思います。

 

カツオ君が読んでいるのを聞いた頑固そうなお爺さんが、もっともな理屈だと言ったのは何故でしょう。

お爺さんは、カツオ君の理解をもっともだと褒めたのだと思います。

 

そう言いながら、お爺さんは、何故可笑しいのだとカツオ君をからかったのでしょう。

カツオ君にすれば、可笑しいからおかしいと言ったのに、このジジ、それが何故可笑しいと言いやがる。

だって可笑しいものはおかしいよ。

両足とも同じ齢なのに、右足だけ痛み、左足は痛まないで元気なのに、右足が痛むのを齢の所為だと、いい加減な診断をしている。

カツオ君は、お爺さん、この可笑しさが判らないのかな?

本当にこの爺さんにはイライラするよ!

 

このお爺さんは、近所の人達に、カタブツとしてよく知られた人だったのです。

カツオ君は、言い掛かりをつけられ、からかわれていたのだと思います。

 

世の中には、どんな性格の人が身近にいるか判りません。

余計なことを言って、うろついていると、からまれてしまうかもしれませんので用心しましょう。