サザエさん―判らない落ち(35)
化粧品は、正しく製造販売されているものでないと危険です。
朝日文庫版45巻〔89頁〕・昭和48年
『女の子の家に、カツオ君が来ています。段飾りの雛人形が飾られている部屋に、丸髷を結い、着物を着た可愛い女の子がいます。カツオ君は、持ってきた、リボンを付けて包んだマンガ本のプレゼントを女の子に渡しています。女の子は、両手を差し出して受取っています』
『カツオ君の後に、坊ちゃん刈りの男の子がやって来て、女の子に紙包みの箱を渡していました。女の子は、同じように両手を差し出して受取っています』
『女の子は、受取った箱に何が入っているのかと、紙包みを解いて、フタを開けました。すると箱の中に、「せいぞうきんしになったコドモ化粧品セット」が入っていました。女の子は、大喜びです。男の子は満足げに女の子を見ています』
『女の子のお父さんが部屋にやってきました。カツオ君のマンガ本のプレゼントと、坊ちゃん刈りの男の子の化粧品セットのプレセントを見て、そのプレゼントに大喜びしている娘を見て、「もてるやつはコドモのときからちがう」と感心しています。女の子は、坊ちゃん刈りの男の子に雛まつりの甘酒を振舞っています。カツオ君は、甘酒ももらえず、悲壮な顔をして悔しがっています』
カツオ君が、可哀そうですね。女の子は、マンガ本を貰っても喜ばないでしょう。
やっぱり女の子ですから、喜ぶのは化商品セットでしょうね。
野暮な男の子のカツオ君には、女の子に何をプレゼントしたら喜んでもらえるのか判らなかったようです。
しかし、坊ちゃん刈りの男の子がプレゼントした化商品セットは、何だか怪しいですよ。
「せいぞうきんしになったコドモ化粧品セット」
となっています。
製造禁止になったコドモ化粧品です。
製造禁止になっているのです。
何故製造禁止になったのか、重要な問題です。
有害物質が混入していて、肌が荒れる、色素が沈着する、又は白く抜けるなど、危険な化粧品なので製造禁止になったものかもしれません。
そんな製造禁止になった化粧品セットを貰ったら大変な災難をこうむるかもしれません。・
お父さんは、貰った化粧品セットが、何故製造禁止になったのか、よく調べてあげないと大変なことになるかもしれませんよ。
「もてるやつはコドモのときからちがう」
と、感心しているところではありませんよ!