先週の根岸ステークスは1番人気に押されたレッドルゼルが

優勝し、ドバイに向けて好スタートを切りました。

今週は35年ぶりに中京競馬場で第61回きさらぎ賞が行われ

ます。

毎年、きさらぎ賞というと何気に春の気配を感じ始めると共に

今年の関西クラシック候補はどの馬になるのかと思っていました。

きさらぎ賞は、関西のクラシック登竜門として重要なレースであり、

歴代優勝馬からは数多くのクラシック馬が誕生しています。

レース体系の見直しによる東西のバランスとはいえ、

きさらぎ賞がGⅢにランク付けされて、他のステークスがGⅠに

なっているのが、未だに違和感があります。

 

きさらぎ賞での思い出の馬は、白いハイセイコーの異名をとった

1990年第30回優勝馬ハクタイセイです。

もちろん父は、私が大ファンであった国民的アイドル馬、怪物

ハイセイコーです。

ハクタイセイはデビュー後、勝ち上がるまでに5戦を要しましたが、

その後は3連勝を飾って、きさらぎ賞に挑んで、見事1番人気に

応えて優勝し、父がハイセイコーということもあって、一躍関西

期待のクラシック候補に躍り出ました。

その頃、関東ではメジロライアンやアイネスフウジンが台頭し、

ハクタイセイを含めて3強と呼ばれるようになりました。

そして迎えた皐月賞で初めて3頭が激突し、3番人気に推された

ハクタイセイでしたが人気のメジロライアンとアイネスフウジンを

おさえて優勝し、史上初となる芦毛の皐月賞馬の誕生と当時

史上3例目となる父子2代の皐月賞制覇を達成しました。

父ハイセイコーはクラシックでは、皐月賞は勝ったものの

デビューからの酷使が影響し、ダービーではハイペースに巻き

込まれて3着に沈み、菊花賞でも名人武邦彦騎手の好騎乗

により、タケホープの2着に惜敗しました。

しかし、種牡馬になってからは、カツラノハイセイコがダービー、

ハクタイセイが皐月賞に優勝するなど、クラシック馬を輩出した

ことで、見事に無念を晴らしたと思います。

そして迎えたダービーでは、再び3頭が激突しましたが、高速

重戦車と呼ばれたアイネスフウジンの5着に敗れ、ハイセイコー

にとって2頭目のダービー馬誕生とはなりませんでした。

今後の活躍が期待されたハクタイセイでしたが、屈腱炎を発症して

長期休養に入り、1年後復帰を目の前にして再び故障したため、

引退となりました。

またダービー馬アイネスフウジンもダービー後の脚不安のため、

再びターフに戻ることはありませんでした。

ダービー後の故障でハクタイセイとアイネスフウジンが再び

競馬場に戻ってこれなかったことは本当に残念でなりません。

その後ハクタイセイは種牡馬になったものの交配に恵まれず、

種場所を転々とした後、北海道静内で功労馬として余生を過ごし、

2013年10月28日、第50回皐月賞馬ハクタイセイは静かに

26歳の生涯に幕を下ろしました。

今週のきさらぎ賞は、GⅠホープフルスSで3着になったヨーホー

レイクが人気になりそうですが、私は同じレースで逸走したものの

まだ底を見せていない関東の期待馬ランドオブリバティの巻き

返しに期待します。

また、前走の朝日FSでは7着に敗れたものの、高素質馬

ドゥラモンドにも注目しています。

昭和期のきさらぎ賞とは違い、関西馬と関東馬が入り乱れる

レースになっていますが、新たにクラシックに名乗り出るのは

どの馬か、今週も全馬の無事を祈ってレースを見ます。

先週のAJCCはあいにくの馬場でしたが、1番人気アリストテレス

が快勝し、菊花賞でコントレイルを追いつめた実力は本物だった

ことを見事に証明しました。

綺麗な馬体の馬で、勝ち方も絵に描いたように綺麗でした。

フィエールマンが引退した今、今年の古馬陣を牽引していって

くれることを期待しています。

春の天皇賞や三冠馬コントレイルとの再戦が本当に楽しみです。

今週は東京競馬場で第35回根岸ステークスが行われます。

競走名の「根岸」の由来は、江戸末期に日本初の近代競馬場

である根岸競馬場(後に横浜競馬場)が設置され、現在の

天皇賞や皐月賞等のGⅠレースを1942年まで行われました。

現在、跡地は根岸森林公園・根岸競馬記念公苑になっています。

何度か車で根岸競馬記念公苑に行って、競馬博物館を訪ね

ましたし、景色の良い場所から眺める根岸競馬場は、老朽化が

進んでいたものの、その当時はまだ旧観覧席の屋根があり

ましたので、とても神秘的で、今にも当時の古の競馬の足音や

観客の歓声が聞こえてくるようでした。

このような競馬の歴史において、貴重な建物が修復もされずに

年々老朽化して朽ちていっているのが、本当に残念です。

何とか後世に残していって欲しいものです。

コロナが終息したら、また根岸競馬場を訪ねて、古の競馬ロマン

に浸りたいと思っています。

今週の根岸ステークスは、スプリングSに優勝してクラシック

路線に乗り、古馬になってからはGⅠマイルチャンピオンSに

優勝した実力馬で、今回初のダートの重賞に挑戦する

ステルヴィオに大注目しています。

初ダート重賞で好走した実力馬エアスピネルがいるだけに

今回もその再現があるかもしれません。

そして夢のドバイに向けてレッドルゼルがどのようなレースを

するのかも注目です。

今週も全馬の無事を祈ってレースを見ます。

先週の京成杯は気品ある馬体を持つ1番人気グラティアスが

圧勝し、クラシック戦線に名乗りを上げました。

日経新春杯は、アドマイヤビルゴやヴェロックスの人気馬が

総崩れとなり、大荒れになりました。

そして今年も実況アナがスタートの直前、あの悲劇を忘れない

ように、何か言ってくれるのかと期待して見ていましたが、

「舞台は違っても全馬の無事を祈って」と言ってくれ時には

本当に涙がでました。

今年も全馬無事にレースを終えて、本当に良かったです。

今週は、中山競馬場では第62回AJCCが行われます。

前の名称はAJC杯だったので未だに言い間違えてしまいますが

昭和期では先週の日経新春杯と同様、天皇賞を目指す関東の

有力古馬陣達が年明けの初戦にAJCCを選択していました。

 

思い出の馬は昭和51年第17回優勝馬ホワイトフォンテンです。

ハイセイコー世代の馬で見事な大逃げとツボにはまった時の

圧勝劇で多くのファンを魅了し、白い逃亡者と呼ばれていました。

ホワイトフォンテンはニットウチドリやカネイコマ等、後のオープン

馬達を負かしながらダービーに出走したものの、あの怪物

ハイセイコーを3着に沈めた日本ダービーで玉砕的に先行して

超ハイペースを演出した1頭で、自身は23着に惨敗しました。

クラシックでは活躍出来なかったものの、古馬になってから

持ち前の先行力に磨きがかかり、当時の馬齢でいう6歳において

日経賞で初重賞を制し、その後毎日王冠にも優勝。

明けて7歳になってからもAJC杯と日経賞に優勝しました。

まさに大器晩成型の馬でした。

但し、先行馬によくあることで、ツボにはまって勝つときは本当に

見事な強い勝ち方をするのですが、負ける時は豪快に大負け

する等、玄人受けする馬で、「白い逃亡者」の異名をとって多くの

ファンに愛されていました。

しかし、衰えは、突然やってきました。

日経賞に勝った後、急に燃え尽きたように惨敗を続け、私が

当時カメラ小僧として写真を撮りに行った東京3200mの秋の

天皇賞では往年の先行力は全く無くなり3コーナーでズルズルと

下がり始め、勝った馬から何と11秒以上離されてようやく

ゴールに辿りつきました。

故障かと思ったほどで、見ていて本当に痛々しかったです。

華やかに先行していた姿が思い浮かぶだけに先行馬の衰えた

晩年は、本当に寂しい限りです。

これがホワイトフォンテンにとって現役最後のレースとなりました。

実際は、明けて8歳でのAJC杯が引退レースだったようですが、

故障のため出走を取り消しました。

大事に至る前に故障が発覚し、本当に良かった思っています。

最後は往年の面影は無くなりましたが、当時の馬齢で3歳時5戦、

4歳時9戦、5歳時12戦、6歳時13戦、7歳時11戦し、通算

成績は50戦12勝で4つの重賞に優勝するなど、本当に

素晴らしい成績だったと思います。

今では考えられない過酷なローテーションで3歳から7歳まで

月に1回のペースでずっと走らされたものの、故障もなく、

これだけの成績をあげたのですから、ホワイトフォンテンは

本当に素晴らしい名馬だったと思います。

引退して種牡馬になり、1996年老衰のため27歳で天国に

旅立ちましたが、これだけ頑張った馬が天寿を全うしてくれて

本当に良かったと思っています。

 

今週のAJCCは、やはりコントレイル世代でクラシックを賑わし、

明けて古馬になったアリストテレス、ヴェルトライゼンデ、サトノ

フラッグ、ウインマリリンが有力視されますが、特に注目したい

のが、何と言っても菊花賞で3冠馬コントレイルを最後まで

追い詰めて苦しめたアリストテレスです。

春の天皇賞で孤高のステイヤーフィエールマンとの対決を

楽しみにしていましたが、フィエールマンの引退により、もし

AJCCでアリストテレスが優勝するようであれば、フィエールマン

に代わって春の天皇賞の主役になることは間違いありません。

5歳以上の古馬陣ではイマイチ勝ち上がれない実力馬ラスト

ドラフトやジェネラーレウーノやステイフーリッシュと新古馬陣

との対決も見ものです。

アーモンドアイやフィエールマン、ラッキーライラックが引退した

今、打倒コントレイルを目指し、台頭してくるのはどの馬か、今週も

無観客で寂しいですが、全馬の無事を祈ってレースを見ます。