先週行われました第38回フェブラリーSは1番人気の4歳馬
カフェファラオが先行集団から直線で抜け出し、GⅠ馬5頭を
撃破して優勝、新たな砂の王が誕生しました。
2着にはクラシック戦線でも活躍し、京都金杯他芝の重賞競走に
優勝した8歳馬エアスピネルが入りました。
3着にも8歳馬のワンダーリーデルが入りましたが、昭和期で
言えば両馬とも9歳馬であり、もう上位は無理かと思って
いましたが、力強いレースぶりで本当に驚きました。
そしてこの日は、2009年フェブラリーS優勝馬で引退後は
誘導馬として活躍したサクセスブロッケンが2月21日、自身が
優勝したこのフェブラリーSの誘導を最後に、誘導馬を
引退しました。
最後まで凛々しい姿を見せてくれたサクセスブロッケンに
大きな拍手を送りたいと思います。
本当にお疲れさまでした。
今週は中山競馬場で伝統の第95回中山記念が行われます。
長距離路線を牽引してきたフィエールマンが引退した後、春の
天皇賞や大阪杯に向けて、新たな主役になる馬が誕生して
くるのか、注目のレースです。
思い出の馬は、1982年第56回、83年第57回に2年連続で
優勝を飾った中距離の女王エイティトウショウです。
近頃巷では、元総理や代議士による女性への蔑視発言や
男みたい発言等で世間をざわつかせていますが、昭和期の
競馬においても牝馬(女性)のレース体系が整備されて
いなかったため、牝馬クラシックの後、古馬になって牡馬との
混合レースになると当時はやはり力の差が出て苦戦を強いられ、
多くの牝馬が何か起きる前に早めに引退して繁殖に入ることが
当たり前のように多くありました。
戦前のクリフジや戦後のガーネット、スターロッチ、トウメイは
別格として、牝馬(女性)は繁殖がメインという風潮があったと
思います。
私の記憶では年度代表馬にも輝いたエアグルーヴあたりから
牝馬も牡馬に負けない強さを持ってきたような気がします。
今の世の中を反映しているのか、今ではアーモンドアイをはじめ、
リスグラシュー、クロノジェネシス等、牝馬(女性)の台頭が著しく
古馬になってからも、むしろ今では牝馬の方が強いと言っても
過言ではありません。
エイティトウショウはトウショウボーイを筆頭にトウショウピットや
シスタートウショウ、スイープトウショウを輩出した今は無き
トウショウ一族を代表する名牝であり、中距離の女王とも
言われていました。
エイティトウショウは当時の馬齢4歳でデビューし、クラシックでは
善戦したものの一歩及ばず、牝馬三冠レースに勝つことは
出来ませんでした。
しかし、古馬になってすぐに金杯に優勝し、次の東京新聞杯では
モンテプリンスに鼻差で惜敗したものの、次の中山記念では
当時無冠の帝王と言われた後の天皇賞馬モンテプリンスに
今度はお返しとばかりに直線で競り合って鼻差で差し切って
優勝し、雪辱を果たしました。
このエイティトウショウとモンテプリンスによる2戦連続の
鼻差での死闘は、今でも語り草になっています。
この後、エイティトウショウは脚部不安で休養を余儀なく
されましたが、6歳になって復帰した中山記念では、今度は
天皇賞馬メジロティターンや安田記念馬キヨヒダカをやぶって
優勝し、中山記念の連覇を果たしました。
明けて7歳になっても現役を続行しましたが、中山記念を最後に
引退を決意し、3連覇をかけて中山記念に挑みました。
3連覇に向けて最後の直線で抜け出して勝利目前でしたが、
ゴール直前でテュデナムキングに半馬身交わされて2着となり
惜しくも3連覇達成はなりませんでした。
敗れたとはいえ、最後の最後まで切れ味抜群のいつもの
エイティトウショウでした。
私の記憶では、エイティトウショウは男勝りの馬というより、
安定感ある切れ味抜群の鋭い差し足を持った名牝だったと
思います。
引退して繁殖に入った後もマザートウショウ他3頭のオープン馬を
輩出する等、繁殖でもトウショウ牧場を支えた名牝でした。
1998年2月5日 名牝エイティトウショウは惜しまれつつ
持ち前の切れ味抜群の脚で天国に駆け上がり、21歳の生涯を
静かに終えました。
今週の中山記念は、中山金杯に優勝し目下3連勝中の
ヒシイグアスに注目しています。
出走メンバーの中では1枚上だと思いますし、ここを勝って
春の天皇賞でアリストテレスとの対決が楽しみです。
また、菊花賞や有馬記念では良いところを見せられなかった
4歳馬バビットも距離が短縮されて、どのようなレースをするのか、
そして同じ4歳馬でクラシックに出走したビターエンダーが古馬に
なって変わり身があるのか注目です。
例年に比べ、少し寂しいメンバーですが、今週も全馬の無事を
祈ってレースを見ます。







