先週の共同通信杯は4番人気エフフォーリアが直線で力強く抜け
出して無傷の3連勝で優勝を飾り、クラシックに向けてまた新たな
新星が誕生しました。
父はエピファネイアなので、距離延長は大歓迎であり、クラシック
での活躍が楽しみです。
京都記念は、1番人気に推されたラヴズオンリーユーが
2019年のオークス以来の優勝を飾り、1年9ヶ月ぶりに甦り
ました。
最近のニュースで女性蔑視問題が注目を集め、更にこの日は
バレンタインデーでもあったため、これぞ正にサイン競馬とも
言われる程、絵に描いたような結末になりました。
次はドバイとの情報もあるので、これからが楽しみです。
今週は東京競馬場で今年初のGⅠレース、フェブラリースSが
行われます。
昭和期においては、重賞レースのほとんどが芝コースで行われて
いたこともあって、ダートでいくら強い勝ち方をしてもダート馬
だからなど言われ、どうしてもダートレースは低く見られがち
でした。
しかし、中央競馬と地方競馬の交流競走が拡大されるなかで、
1997年に中央競馬のダート重賞競走として初めてGⅠに格付け
され、国内の上半期のダート最強馬決定戦として位置付けられ、
2007年からは国際競走にも指定されました。
思い出の馬は、1999年第16回優勝馬メイセイオペラです。
栗毛で流星の美しい馬体の馬で、岩手の英雄として多くの
ファンに愛されました。
いつの時代でも地方出身の強い馬は注目を集め、ハイセイコー、
オグリキャップ、イナリワン、ライデンリーダー、ゴールドイーグル、
ロッキータイガー、カツアール等が有名ですが、そこにはやはり
一般人の多くが地方出身馬や今年のデアリングタクのように
小さな牧場で育った馬が一流の血統で何億円もする中央の
エリート馬を倒す姿に自分と照らし合わせ、喜び応援している
のかも知れません。
メイセイオペラは1996年に盛岡でデビューし、その後、勝ち
きれないレースが続いたものの、6戦目からは一気に破竹の
9連勝を飾り、その間には東北ダービーも制覇しました。
その後、頭部に大怪我を負い、そのためか、2戦連続で惨敗を
期しましたが、不屈の精神で甦り、当時の馬齢5歳時では
8戦5勝し、明けて6歳になって、ついに岩手の英雄が
フェブラリーSに挑むため、中央に乗り込んで来ました。
このレースには、桜花賞馬キョウエイマーチ他、重賞レースで
善戦しているワシントンカラーやオースミジェット等、中央の重賞
常連組が出走する中で、メイセイオペラは何と2番人気に
支持され、地元岩手県からも応援団が駆け付ける等、岩手のみ
ならず全国の多くの競馬ファンの期待を集めました。
その期待に応えるようにメイセイオペラは直線に入るとスタンド
からの大歓声を受けながら力強く抜け出して快勝し、東京競馬場
に詰めかけた多くのファンから大きな拍手が沸き起こりました。
岩手からの応援団の人達の歓喜する姿や涙は、今でも
忘れられません。
このレースでメイセイオペラは日本競馬史上でただ1頭、地方競馬
所属にして中央競馬のGⅠレース制覇を達成しました。
7歳になってからも衰えを見せることなく活躍しましたが、長年の
疲労の蓄積のためか、不治の病と言われる屈腱炎を発症した
ため、引退し種牡馬になりました。
生涯成績は戦績32戦23勝
その後、韓国側に望まれて種牡馬として韓国に渡り産駒を残し
ましたが、2016年7月1日繋養先の韓国にて心不全のため、
22歳の生涯を終えました。
今週のフェブラリーSは、東京で行われるものの、出走予定馬の
ほとんどが関西所属馬ということに驚きです。
その中で、前哨戦の根岸Sの優勝馬レッドルゼルと関東から
参戦する2頭、アルクトス、カフェファラオに注目しています。
また3連勝の上り馬オーヴェルニュも勢いがあって楽しみなの
ですが、前走優勝し、もっか3連勝している上り馬の騎手が
未だに決まっていないのにびっくりです。
いよいよ今年初のGⅠレースがスタートします。
ダート路線はとても難しく、どんな新星が誕生しても不思議では
ありません。
今週も無観客での開催になるのは、残念ですが、全馬の無事を
祈ってレースを見ます。


