ハイセイコーのブログ -52ページ目
先週、中山競馬場で行われました秋初戦
京成杯オータムハンデキャップは
2番人気のソウルラッシュが直線に入って
鋭く伸びて、ゴール前でウイングレイテスト
を差し切って優勝。
2022年読売マイラーズC以来となる
重賞2勝目を挙げました。
2着には5番人気のウイングレイテスト、
3着には8番人気のミスニューヨークが入り
1番人気のインダストリアは7着に敗れ
ました。

今週は、阪神競馬場で秋華賞トライアル
第41回ローズステークスが行われます。
ローズステークスは、1983年に当時
牝馬三冠最終戦のエリザベス女王杯の
トライアルレースとして創設されました。
1996年に秋華賞が創設されるとローズ
ステークスは秋華賞のトライアルレースと
位置づけられ、現在に至っています。
それまでは、牝馬三冠路線の最終戦という
位置づけで1970年に創設された
ビクトリアカップの前哨戦として1966年に
4歳(現3歳)以上の牝馬による重賞競走
として創設された京都牝馬特別(現京都
牝馬ステークス)がトライアル的なレースと
なっていました。
思い出の馬は、私が大好きだった
アローエクスプレスの孫にあたり、
美しき無冠の女王、シヨノロマンです。
シヨノロマンは昭和最後となった昭和63年
の牝馬クラシック組で同期には同厩舎で
トウショウボーイの仔桜花賞馬アラホウトク
オークス馬コスモドリーム、タマモクロスを
兄に持つカブラヤオーの仔でエリザベス
女王杯を勝ったミヤマポピー等がいます。
旧馬齢4歳の2月の京都でデビューした
シヨノロマンは新馬戦を圧勝、その後も
特別競走を連勝して3連勝し、桜花賞に
参戦しました。
この桜花賞には同厩舎のアラホウトク
トライアルを勝ったスカーレットリボンや
3連勝中のスイートローザンヌ等が出走
しました。
スタートして先行したシヨノロマンは直線で
先頭に立ち、このまま押し切るかと思われ
ましたがゴール前で同厩舎のアラホウトク
に交わされて2着に敗れました。

その後、オークスを目指して東上し、
トライアル競走を2着してオークスに挑み
ましたが、直線での伸びが見られず、
伏兵のコスモドリームの5着に敗れて
しまいました。
そして秋を迎え、当時の牝馬クラシック
三冠目のエリザベス女王杯を目指し、
トライアル競走ローズステークスに参戦、
これまでの実績により、アラホウトクに続く
2番人気に推されました。
レースは、リキアイノーザンが軽快に
逃げる中、シヨノロマンは3、4番手を
進み、直線でホロトアイフルが一気に
先頭に立ちましたが、外からシヨノロマンが
鋭く伸びてゴール前でホロトアイフルを
差し切って、ついに重賞初制覇を果たし、
エリザベス女王杯に向けて好発進しました。

そして本番のエリザベス女王杯でシヨノ
ロマンは当時存在した短枠指定となり、
当日も堂々の1番人気となりましたが、
レース前に怪我をしてしまったことで
不安を抱えた中での出走となりました。
レースはキャッチミーが逃げる中、シヨノ
ロマンは4番手を進み、アラホウトクと
ミヤマポピーは後方からというレース展開
になりました。
直線に入って2番手で先行していた
マチカネイトハンが先頭に立ちましたが、
馬場の真ん中から伸びたシヨノロマンが
マチカネイトハンを交わして先頭に立ち、
このまま押し切り、今度こそ念願の牝馬
クラシック初制覇かと思われましたが、
ミヤマポピーが外から急襲し、ゴール前で
シヨノロマンをハナ差捉えて優勝。
結局、シヨノロマンにクラシックの女神は
微笑むことはありませんでした。

年が明けて古馬になったシヨノロマンは
初戦のシルクロードSを58キロの斤量を
背負いながらも勝ち、続く宝塚記念では
さすがに9着に終わったものの、次の
高松宮杯ではメジロアルダンの3着に
入る等、牡馬に交じりながらも善戦しました。
秋に入って初戦の朝日チャレンジCでは
単枠指定の1番人気におされましたが、
レース中に心房細動を発症して最下位に
終わったものの、次に出走した名古屋市制
100周年記念では、東海地区のレコード
タイムを更新して優勝を飾り、健在ぶりを
示しました。
その後マイルチャンピオンシップの10着を
最後に引退し、繁殖入りしました。
シヨノロマンは合計7頭の産駒を輩出し、
その中で、初仔のツキノロマンが
スイートピーSで2着に入り、オークスにも
出走する等、活躍しました。
あと一歩のところでヒロインの座を射止める
ことが出来なかった美しき無冠の女王シヨノ
ロマン、記録より記憶に残る名牝だったと
思います。
記録によりますとシヨノロマンは
2013年3月2日、28年の生涯を終え
天国に旅立ったとのことです。
今週は、阪神競馬場で秋華賞トライアル
第41回ローズステークスが行われます。
性格も可愛いラヴェル、実力馬ソーダズ
リング、ブレイディヴェーグ、コンクシェルに
注目しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを
観ます。
先週、新潟競馬場で行われました夏の
新潟競馬のフィナーレを飾る第59回
新潟記念は日本ダービー5着の2番人気
ノッキングポイントが直線で抜け出して
勝ち、重賞初制覇を果たしました。
2着には8歳馬で7番人気のユーキャン
スマイル、3着には10番人気のインプレス
が入り、1番人気のサリエラは7着に敗れ
ました。

夏競馬が終了し、今週からはいよいよ舞台
を中央に移して秋競馬がスタートします。
今週は中山競馬場で第68回京成杯
オータムハンデキャップが行われます。
京成杯オータムハンデキャップは1956年
に創設された4歳(現3歳)以上の競走馬
による重賞競走で、競走名は創設当初は
オータムハンデキャップでしたが1959年
より京王杯オータムハンデキャップに
改称され、更に1998年からは京成杯
オータムハンデキャップに改称されて
現在に至っています。
昭和期においては、関東での古馬戦線で
の秋初戦の重賞レースというイメージが
強かったのですが、1998年からは名称も
変更になり、距離も1984年からは
1,600mに変わる等、現在ではマイル
戦線での秋初戦のレースという位置づけ
になっています。
思い出のレースは、華麗なる姉妹として
優駿牝馬(オークス)を制したナスノチグサ
が優勝した、まだ旧名称だった昭和50年
第20回京王杯オータムハンデキャップ
です。
ナスノチグサの父パーソロンは昭和期を
代表する万能型種牡馬で数多くの優駿を
この世に誕生させてくれました。
そして姉には、昭和46年の桜花賞馬
ナスノカオリがいます。
ナスノチグサは怪物ハイセイコーブームで
沸いた昭和48年のクラシック組で同期
には牝馬クラシック二冠馬ニットウチドリや
レデースポート、キシュウローレル、
ケイリュウシンゲキ等がいます。
ナスノチグサは旧馬齢3歳の東京で
デビューすると新馬戦圧勝、続くオープン
競走も勝って連勝し、その後も府中3歳Sを
レコードタイムで勝つ等、3歳シーズンを
7戦5勝2着2回という好成績で終え、一躍
牝馬クラシック候補に躍り出ました。
しかし、気性面の関係から桜花賞に
は向かわず、目標をオークス1本に切り
替え、この判断が功を奏し、桜花賞馬
ニットウチドリやレデースポートをやぶって
優勝し、樫の女王に輝きました。
人気を分け合う形となりました。
そして、オークスで10着に敗れた姉ナスノ
カオリの雪辱を見事に果たしました。

秋に入り、当時の牝馬クラシック三冠目の
ビクトリアCに挑みましたが、ニットウチドリ
の巻き返しにあって、2着に敗れてしまい
ました。
牝馬クラシック戦線では主役だったナスノ
チグサでしたが、当時まだ牝馬路線などの
レース体系の整備がされていなかったため
古馬になってからの牡馬との混合レース
では苦戦を強いられ、低迷が続きました。
しかし、陣営がローカル路線に切り替えて
挑んだ新潟記念で1年3ヶ月ぶり、それも
レコードタイムでの優勝という、まるで
今までのうっぷんを晴らすかのような
見事な勝利でした。
しかし、その後も牡馬との重賞レースでは
善戦するも勝つまでには至りませんでした。
年が明けて6歳になったナスノチグサは、
現役を続行し、前年同様に春シーズンは
不振でしたが、安田記念を3着とし、夏の
関屋記念、新潟記念を続けて3着になる等
ようやく復調の兆しを見せ、秋初戦の
当時の京王杯AHに挑みました。
このレースには天皇賞馬イチフジイサミや
前年の覇者超音速スガノホマレ、快速馬
ファイブワン、牝馬クラシック二冠馬トウコウ
エルザ等が、個性あふれる実力馬が顔を
揃えました。
レースはブルームーンが逃げ、そのうしろ
からファイブワン、ミホノフォードが続き、
スガノホマレ、ナスノチグサは中団、
イチフジイサミ、トウコウエルザは後方から
という展開でレースが進みました。
直線に入って、逃げ粘るブルームーンを
ファイブワンが内から伸びて交わし、
その後からナスノチグサ、トウコウエルザ、
スガノホマレが追い込んで大接戦となり
ましたが、最後はナスノチグサとトウコウ
エルザの新旧オークス馬対決となって
叩き合いを演じ、最後は首差という接戦で
ナスノチグサが先輩優駿牝馬(オークス)
としての意地を見せ、優勝を飾りました。
しかし、この勝利がナスノチグサにとっての
現役最後の勝利となりました。

この年の暮れの有馬記念12着を最後に
引退し、生まれ故郷の那須野牧場に帰り、
繁殖牝馬となりました。
繁殖生活を終えた後は、母のナスノホシ、
姉のナスノカオリと共に那須野牧場で
余生を送っていましたが、2001年3月5日
老衰のため31年の生涯を終え、母ナスノ
ホシ、姉ナスノカオリが待つ天国へと
旅立って行きました。
今週は、中山競馬場で秋競馬の重賞初戦
第68回京成杯AHが行われます。
良血ラインベック、実力馬ソウルラッシュ
巻き返しを図るインダストリア、ウイン
グレイテストに注目しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを
観ます。
先週、新潟競馬場で行われました第43回
新潟2歳ステークスは1番人気のアスコリ
ピチェーノが直線で抜け出し優勝。
2連勝で重賞初制覇を果たしました。
2着には10番人気のショウナンマヌエラ
3着には4番人気のクリーンエアが入り
ました。

夏競馬もいよいよ最終週となり、今週は
新潟競馬場でフィナーレを飾る新潟記念が
行われます。
1965年に4歳(現3歳)以上の競走馬
によるハンデキャップの重賞競走として
創設され、新潟競馬場で行われる重賞
競走では最も歴史が古いレースであり
現在は秋の中長距離戦線へ向けた
前哨戦としても位置付けられています。
思い出のレースは天皇賞秋で歴史に残る
大逃げで名を残したパッシングゴールが
勝った昭和47年第8回新潟記念です。
パッシングゴールは私が競馬をはじめて
見た昭和44年のクラシック組で同期には
アカネテンリュウ、メジロアサマ、ミノル
ダイシンボルガード、ワイルドモア、
リキエイカン等がいます。
パッシングゴールの父ヴィミーは昭和期
における渋いステイヤー種牡馬で代表
産駒にはパッシングゴールの他、
宝塚記念を勝ったショウフウミドリや
スピーデーワンダーやハクバタロー等が
います。
パッシングゴールは旧馬齢3歳夏の中京で
デビューし、4戦目の未勝利戦で初勝利を
挙げました。
しかし、その後は鳴かず飛ばずの状況が
続き、4歳時は17戦1勝、5歳時は15戦
2勝と低迷しました。
そして8ヶ月の休養が功を奏したのか
6歳になってようやく遅咲きの血が開花し
始めたのか、条件特別を含めて3連勝を
飾り、この年は6戦4勝、2着1回と好成績
を挙げ、その勢いで札幌記念に挑戦し、
メジロムサシやフィドールに先着する等
5着に健闘しました。
7歳になったパッシングゴールは徐々に
オープン馬としての頭角を現し、夏の函館や
札幌のオープン系競走で善戦し、そして
夏の新潟でついに本格化しました。
格上挑戦の新潟記念に出走すると7頭中
6番人気ながら桜花賞馬ナスノカオリや
古豪スイジンをやぶって優勝。
54戦目で重賞初勝利を挙げました。
続く新潟日報賞ではナスノカオリの3着に
やぶれたものの、続く関屋記念では5番
人気ながら、再びナスノカオリをやぶって
優勝を飾り、重賞2勝目を挙げました。
そして、パッシングゴールは勢いのまま
秋の大一番天皇賞秋に参戦しました。
このレースには八大競走優勝馬は出走
しなかったものの、ハリウッドターフクラブ
賞をレコード勝ちしたキームスヴィミーや
京都記念を勝って意気上がるヤマニン
ウェーヴ、目黒記念を勝って好調な
カツタイコウやオンワードガイ、コーヨー、
ゼンマツ、タマホープ、トウショウピット、
古豪コンチネンタル等、まさに個性溢れる
重賞勝ち馬が出走し、キームスヴィミーが
1番人気となり、パッシングゴールは8番
人気となりました。
レースはスタート直後にオウジャが落馬
という波乱の幕開けで始まり、予想どおり
パッシングゴールの軽快に逃げ、1週目で
レースが終わるかのようにゴール板前では
2番手に20馬身の差をつけ、更に向正面
に入ると40馬身の差をつけるという前代
未聞の大逃げを展開し、スタンドは騒然と
なりました。
誰が見てもパッシングゴールは、最後は
失速し、馬群に沈むだろうと思われ、
2番手集団以降に注目が集まりました。
先行集団にはカツタイコウ、キクノハッピー
人気のキームスヴィミー、オンワードガイ、
コーヨー、タマホープがいて競り合いを演じ
コンチネンタルは中団、ヤマニンウェーヴ、
ゼンマツは後方からという展開でレースが
進みました。
向こう正面でヤマニンウェーヴが仕掛けて
上がっていく中、パッシングゴールは、まだ
大きな差をつけながら逃げて直線へ。
直線に入って必死に逃げ粘るパッシング
ゴールをカツタイコウがとらえ、交わして
先頭に立ち、さすがのパッシングゴールも
ここまでかという状況の中、外から
ヤマニンウェーヴが鋭く伸びて、
カツタイコウを差して先頭に立ち、
キームスヴィミーも追い込んできましたが
勢いは無くヤマニンウェーヴとカツタイコウ
で決まりかと思った瞬間、内から何と
不死鳥のごとく再び蘇ったパッシング
ゴールが奇跡の二の足を使って差し返し、
ヤマニンウェーヴとの競り合いを演じ
ましたが、惜しくもクビ差届かず、2着に
敗れました。
この天皇賞秋で見せたパッシングゴールの
大逃げとゴール前で見せた奇跡の二の足
は競馬史上に残る名勝負として今でも語り
継がれています。


しかし、この天皇賞でのキクノハッピーと
コンチネンタルの競走中止による安楽死や
オウジャの落馬など、悲惨な天皇賞と
なってしまったことは、とても残念でした。
その後、パッシングゴールは8歳でも現役を
続け、3戦して善戦するも、勝つことは
できず、引退しました。
引退後、パッシングゴールがどのような
余生を送り、いつどのように亡くなったかの
記録は見つかりませんでした。
パッシングゴールは記録ではなく、記憶に
残る名馬として、その名を残しています。
今週は新潟競馬場で夏競馬のフィナーレを
飾る第59回新潟記念が行われます。
良血サリエラ、実力馬プラダリア、ダービー
5着のノッキングポイント、バラジに注目
しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを
観ます。

