ハイセイコーのブログ -33ページ目
先週、中山競馬場で行われました第98回
伝統の中山記念は7番人気のマテンロウ
スカイが好位追走から直線で抜け出し、
ドーブネを交わして優勝、重賞初制覇を
飾りました。
2着には10番人気のドーブネ、3着には
4番人気のジオグリフが入り、1番人気の
ソールオリエンスは直線で外から追い
込んで来たものの、4着に敗れました。

今週は中山競馬場でクラシックの登竜門
であり、節目となる第61回弥生賞ディープ
インパクト記念が行われます。
弥生賞ディープインパクト記念は
1964年に弥生賞という名称で4歳
(現3歳)馬限定の重賞競走として
創設されました。
施行距離やコースは幾度かの変遷を経て
1984年より皐月賞と同じ中山競馬場
芝2000mとして行われ、これにより
クラシック戦線に直結する重要な前哨戦
として位置づけられています。
2020年からは、2019年に亡くなった
名馬ディープインパクトの功績を称え
同馬の重賞初勝利となった弥生賞の
競走名を改称し、弥生賞ディープインパクト
記念として開催されることになりました。
そして長年に渡り、このレースの優勝馬
からはダービーをはじめとする数多くの
クラシック優勝馬が誕生しています。
思い出のレースは、黒い重戦車と言われた
ラッキールーラが優勝した昭和52年
第14回弥生賞です。
ラッキールーラの父は14戦14勝の歴史的
名馬ネアルコの血を引く中距離系種牡馬
ステューペンダス、母は菊花賞、天皇賞
目黒記念、毎日王冠等に優勝した
ハクリョウの仔トーストでトースト自身も
金杯、中山記念、アルゼンチンジョッキー
クラブカップや毎日王冠等に優勝し、
桜花賞、天皇賞秋、有馬記念で2着等、
39戦17勝の好成績を残した名牝でした。
ラッキールーラは北海道伊達市の牧場で
誕生し昭和を代表する名伯楽尾形藤吉が
率いる名門尾形厩舎に入厩しました。
ラッキールーラは昭和52年クラシック組で
同期には伝説の外車マルゼンスキー、
皐月賞馬ハードバージ、菊花賞馬プレス
トウコウ、有馬記念馬カネミノブや
ヒシスピード、リュウキコウ等がいます。
ラッキールーラは旧馬齢3歳の函館で
デビューし、新馬戦2戦とも3着と2着に
敗れましたが、3戦目の未勝利戦で
初勝利を挙げました。
ラッキールーラは530キロを超す
大型馬だったためか、当時ラッキールーラ
のレースを観た私の友人は、まるで牛が
走っているかと思ったと当時感想を述べて
いました。
続く条件特別では後のライバル馬
カネミノブに敗れましたが、5戦目の条件
特別を勝って2勝目を挙げました。
年が明けて4歳になったラッキールーラは
格上の京成杯に参戦しましたが、外車
マルゼンスキーと戦ったヒシスピードの
前に惜しくも2着に敗れました。

続く東京4歳ステークスではまたしても
ヒシスピードの前に4着に敗れてしまい
ました。

そしてラッキールーラはクラシック出走に
向けて、クラシックの登竜門弥生賞に
出走しました。
このレースには、これからクラシック戦線で
戦うこととなるカネミノブやノボルトウコウ
の弟プレストウコウ、後の重賞勝ち馬
アローエクスプレスの仔アローバンガードや
アマミプリンス等が出走しました。
レースはスタートしてアローエクスプレスの
スピードを受け継ぐアローバンガードが
先行して逃げると、ラッキールーラが
アローバンガードに絡んでいき、2頭が
競り合って3番手以下を引き離す展開に
なる中、その後ろからアマミプリンスと
カネミノブ、プレストウコウが続き、パワー
シンボリは後方からの競馬となりました。
第3コーナーで各馬スピードが上がる中で
ラッキールーラが下がっていく場面もあり
ましたが、第4コーナーで再び上がっていき
アローバンガードとの差を詰めて直線へ。
内をついたアローバンガードをラッキー
ルーラが交わして先頭に立ち、必死に追い
込んで来たカネミノブ、プレストウコウを
力でねじ伏せて優勝。
念願の重賞を初制覇すると共に、関東の
クラシック候補として名乗りを挙げました。

この後、ラッキールーラは、カネミノブ
プレストウコウ、ヒシスピード、そして
関西のハードバージと共にクラシック戦線
で死闘を繰り広げることになりました。
今週は中山競馬場でクラシックの登竜門
第61回弥生賞ディープインパクト記念が
行われます。
ダノンエアズロック、トロヴァトーレ、
シンエンペラー、ファビュラススターに
注目しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを
観ます。
先週、東京競馬場で行われました今年
初のGⅠ競走第41回フェブラリー
ステークスはNARで2年連続の年度
代表馬に輝いた園田のイグナイターが
直線で先頭に立つという見せ場を作る中
11番人気のペプチドナイルが直線で
抜け出して勝ち、GⅠ初制覇を飾りました。
2着は5番人気で今回が初ダート戦だった
ガイアフォース、3着には13番人気の
セキフウが入り、1番人気に推された
オメガギネスは14着に大敗しました。

今週は、中山競馬場で第98回伝統の
中山記念が行われます。
中山記念は1933年に創設された中山
5歳馬特別競走を前身として1936年に
創設されました。
春の古馬GⅠレースを目指す古馬達
による伝統のレースとして定着しており
歴代の優勝馬には名立たる名馬達の
名前が連なっています。
そして2017年からは優勝馬に対し
GⅠ競走の大阪杯への優先出走権が
付与されています。
思い出の馬は、名門トウショウ一族の
良血馬トウショウペガサスです。
トウショウペガサスは姉に牡馬をも
蹴散らした女傑エイティトウショウを持ち
弟には重賞勝ち馬トウショウサミットと
トウショウマリオ、叔父には天馬トウショウ
ボーイやトウショウピットがいるという、
良血馬として誕生しました。
トウショウペガサスは昭和57年の
クラシック組で同期にはダービー馬
バンブーアトラス、皐月賞馬アズマハンター
菊花賞馬ホリスキーや黄金の馬ハギノ
カムイオー、アスワン等がいます。
トウショウペガサスは旧馬齢3歳夏の函館
でデビューし、初戦の新馬戦は4着に敗れ
ましたが、2戦目の新馬戦で勝利すると
続く府中3歳ステークスからは中島啓之
騎手が主戦ジョッキーとして手綱をとって
ここも勝って連勝を飾り、さらに続く朝日杯
3歳ステークスではホクトフラッグの2着に
敗れたものの、関東のクラシック候補として
名乗りを挙げました。
しかし、レース後に脚部不安を発症して
休養を余儀なくされました。
休養後、何とかNHK杯から復帰しましたが
7着に敗れ、続くダービーでも8着に敗れて
しまいました。
秋になり菊花賞を目指して西下したものの
京都新聞杯12着、菊花賞ではホリスキー
の19着に大敗し、4歳クラシックシーズン
を終えました。
年が明けて5歳になったトウショウペガサス
は条件特別で復帰し、2着となりましたが、
再び脚部不安を発症したため、長期休養を
することになってしまいました。
年が明けて6歳になったトウショウ
ペガサスは1年2ヶ月ぶりに4月の
条件戦で復帰。
休み明けの2戦は勝てなかったものの、
続く条件特別競走で連勝を飾り、復活を
遂げました。
連勝の勢いのままに函館記念に挑み
ましたが、ここは距離の疑問か、9着に
敗れてしまいました。
しかし、次の条件特別で勝利すると、再び
重賞レースに挑戦。
毎日王冠でカツラギエースの4着に入り
天皇賞秋ではミスターシービーの4着と
善戦はしたものの、勝つことは出来ません
でした。
しかし、続くダービー卿チャレンジトロフィー
では1番人気に支持され、その期待に
応えて見事な差し切り勝ちをし、悲願の
重賞初制覇を果たしました。

次の有馬記念では距離の疑問もあって
しんがり負けを喫してしまいましたが、
年が明けて7歳になったトウショウ
ペガサスは中距離路線に標準を定めて
出走し、初戦の条件特別競走に快勝
すると、次に中山記念に参戦しました。
このレースにはオークス馬ダイナカール
重賞勝ち馬のドウカンヤシマ、サクラ
ガイセン、ダスゲニー等が出走しました。
1番人気は前走のAJC杯を制したサクラ
ガイセンでトウショウペガサスは
2番人気に推されました。
レースはビンゴカンタが出遅れる中、
タケシバオーの仔ドウカンヤシマとアップ
セッターが競り合う形で他馬を引き離して
逃げ、トウショウペガサスは4番手を進み、
サクラガイセンは後方からの競馬となり
ました。
ドウカンヤシマが軽快に逃げる中、
第3コーナーから仕掛けたトウショウ
ペガサスは一気に差を詰めて直線へ。
直線に入って失速することなく軽快に
逃げるドウカンヤシマとトウショウペガサス
の一騎打ちになり、ゴール前でトウショウ
ペガサスがドウカンヤシマにクビ差
競り勝って優勝。
中島騎手とのコンビで2つ目の重賞を
獲得しました。

しかし、この勝利がトウショウペガサスに
とって最後の勝利となり、また中島騎手との
最後のレースとなってしまいました。
レース後、トウショウペガサスは再び脚部
不安を発症して休養に入ることとなり
中島騎手は、この3ヶ月後の6月に
癌のため、帰らぬ人となってしまいました。
主戦ジョッキーの中島騎手を失った
トウショウペガサスは秋に復帰し、
復帰戦のスワンステークスは10着と惨敗
しましたが、続くマイルチャンピオンシップ
ではニホンピロウイナーの2着と大健闘
しました。
その後、年末のオープン特別に出走するも
14着と大敗してしまいました。
年が明けて8歳になったトウショウペガサス
は現役を続行。
東京新聞杯ではギャロップダイナの2着に
入ると、連覇を狙って中山記念に参戦。
直線で先頭に立ち、連覇が目前でしたが
ゴール前でクシロキングにクビ差
交わされて2着に惜敗しました。

その後は脚の不安もあって精彩を欠き
年末のCBC賞での14着を最後に引退し
引退後は種牡馬入りしました。
内国産種牡馬不遇の時代でしたが、
産駒からはグルメフロンティアとスエヒロ
ジョウオー等のGⅠ馬をはじめ、多くの
勝ち馬を輩出し、種牡馬としても大活躍
しました。
記録によりますと
2000年10月に用途変更となって種牡馬
を引退し、その後余生を送っていましたが、
2007年5月20日繋養先の牧場で
28年の生涯に幕を下ろしました。
今週は、中山競馬場で第98回伝統の
中山記念が行われます。
ソールオリエンス、エルトンバローズ
巻き返しを図るボーンディスウェイ、
ラーグルフに注目しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを
観ます。
先週、京都競馬場で行われました伝統の
第117回京都記念は3番人気の
プラダリアが直線に入って馬場の真ん中
から力強く伸びて、追い込んで来る
ベラジオオペラを抑えて優勝を飾り
重賞3勝目を手にしました。
2着には1番人気のベラジオオペラが入り
3着には2番手追走から逃げ粘った
9番人気バビットが入りました。

今週は東京競馬場で今年初のGⅠ競走
第41回フェブラリーステークスが行われ
ます。
フェブラリーステークスはJRAが施行する
ダート重賞競走では、最も古い歴史を持つ
競走で、1984年に前身となるフェブラリー
ハンデキャップ競走として創設されました。
1994年にはGⅡ昇格し、それと共に
名称もフェブラリーステークスに改称され
ました。
その後、中央競馬と地方競馬の交流競走
が拡大される中で1997年には中央競馬
のダート重賞競走として初めてGⅠ競走に
格付けされ、国内の上半期のダート最強馬
決定戦として位置付けられました。
思い出の馬は、2年連続最優秀ダート
ホースに選出されたアンドレアモンです。
アンドレアモンの父は昭和の大種牡馬
ヒンドスタンの代表産駒の1頭である
リュウファーロスでクラシックには縁が
無かったものの、阪神大賞典やサンケイ
大阪杯、日経新春杯等に優勝し、当時の
内国産種牡馬不遇の時代にあって種牡馬
としてもアンドレアモンの他、リュウキコウや
ラケットボール等の重賞勝ち馬を送り出し
ました。
青森で生まれたアンドレアモンは旧馬齢
3歳の秋に中山でデビューし、2番人気に
推されましたが、15着に大敗しました。
年が明けて4歳になって4戦目のダートの
未勝利戦で初勝利を挙げました。
その後、下級条件で芝のレースでは
勝てなかったものの、ダート戦では
安定した走りを見せて3勝目を挙げました。
年が明けて5歳になったアンドレアモンは
陣営がダート路線に特化して出走させた
ことが功を奏し、夏競馬の条件特別から
4連勝を飾り、この年6戦4勝でオープン
入りを果たしました。
年が明けて6歳になったアンドレアモンは
休養を挟んで夏の北海道シリーズで復帰し
勝つことは出来ませんでしたが、秋の
福島での当時行われていたカブトヤマ記念
では芝のレースではあったためか
7番人気と低評価だったものの、2着に入り
芝でも走れるほど、力をつけたところを
見せました。
その後、根岸ステークスで後の天皇賞馬
ギャロップダイナに先着して2着に入ると
自己条件の霜月賞では1番人気となって
再びギャロップダイナをやぶって8勝目を
挙げ、そして続く新たに創設され当時は
年末に行われていた旧名称の第1回
ウインターステークスでは1番人気に
応えてレコードタイムで快勝し、初の重賞
制覇を果たしました。

この年のダート戦線での活躍により、
アンドレアモンは最優秀ダートホースに
選出されました。
年が明けて7歳になったアンドレアモンの
勢いは止まらず、オープン特別を4番
人気で快勝して年を跨いで3連勝を飾り
続いて当時の名称フェブラリーハンデ
キャップにトップハンデ58.5キロを背負って
出走しました。
レースはスタートしてセントセイマーが逃げ
2番手にキヨヒダカ、その後ろから
ギャロップダイナが続き、アンドレアモンは
中団からのレース展開となりました。
第3コーナーから第4コーナーにかけて
ギャロップダイナも上がっていくとアンドレ
アモンも一気に仕掛けて直線へ。
直線に入るとアンドレアモンが内から鋭く
伸びて先頭に立ち、一気に後続馬を
引き離し、2着のギャロップダイナに
5馬身差をつけて圧勝。
2つ目の重賞を獲得しました。

続くオープン特別競走でも60.5キロを
背負いながらも快勝して5連勝を飾り、
最優秀ダート王としての力の違いを
見せつけ、正にこの時、アンドレアモンは
絶頂期を迎えていました。
その後、当時はダートだった札幌記念で
61.5キロを背負いながらも3着に
健闘すると、続くタイムス杯では61.5キロ
という酷とも言える斤量を背負いながらも
1番人気に応えて快勝し13勝目を挙げ
ました。
しかし、この勝利がアンドレアモンに
とっての最後の勝利となってしまいました。
この後もレースに出走する度に60キロ
以上の重い斤量を背負うこととなり、
さすがに芝の重賞レースでは着外に敗れ
ましたが、年末のウインターステークスでは
連覇を賭けてトップハンデ60キロで出走し
1番人気に推されて、頑張りましたが、
何とか4着に入るのが精一杯でした。
それでも、この年のアンドレアモンの活躍が
高く評価され2年連続で最優秀ダート
ホースに選出されました。
年が明けて8歳になったアンドレアモンは
2月のフェブラリーハンデキャップに連覇を
かけて出走。
ハンデは、これまでで一番重い62キロの
トップハンデでの出走となり、それでも
若馬相手に最後の直線で必死に追い込み
ましたが、僅差の6着に終わりました。
そして、このレースがアンドレアモンに
とっての、最後のレースとなりました。

引退後は種牡馬入りし、産駒からは
勝ち馬を送り出すと共に代表産駒となる
ローリエアンドレがウインターステークスを
制し、産駒の重賞初制覇共にウインター
ステークスの親子制覇を達成しました。
記録によりますと
2002年種牡馬引退後は2003年には
功労馬繋養展示事業における助成金の
交付を受けて生まれ故郷の牧場で余生を
過ごしていましたが、2004年からは
助成対象から外れていて、その後の
詳細については不明となっているのが
とても残念です。
今週は東京競馬場で今年初のGⅠ競走
第41回フェブラリーステークスが行われ
ます。
ダート戦線は多彩な馬が出走するので
とても難しいですが、ウイルソンテソーロ
キングズソード、ペプチドナイル、芝から
挑戦のガイアフォースに注目しています。
今週も全馬の無事を祈りながらレースを
観ます。

