昨日、京都競馬場で行われました

2歳マイル王決定戦第76回朝日杯

フューチュリティステークスは5番人気の

アドマイヤズームが直線で抜け出して

圧勝し、未勝利戦に続く連勝でG1初制覇

を果たしました。

2着には2番人気のミュージアムマイル、

3着には9番人気のランスオブカオスが入り

1番人気に推されたアルテヴェローチェは

5着に終わりました。

今週は、中山競馬場で今年の競馬を

締めくくるドリームレース、第69回

有馬記念が行われます。

有馬記念は、1955年当時の日本中央

競馬会理事長であった有馬頼寧氏が

中山競馬場の新スタンド竣工を機に

暮れの中山競馬場で日本ダービーに

匹敵する大レースを行いたいと提案し

当時としては他に類を見ないファン投票で

出走馬を選出する方式が採用され、

1956年(昭和31年)に最初は中山

グランプリの名称で創設されました。

しかし、第1回中山グランプリの興奮も

冷めやらぬ1957年1月に創設者である

有馬理事長が急逝してしまいました。

これまでの有馬氏の多大な功績を称える

ため、第2回開催から有馬氏の名前を

とって有馬記念に名称を変更し、これ以来

中央競馬の一年を締めくくるレースとして、

そしてファンが自ら投票して選んだ名馬達

による日本一決定戦というドリームレース

として定着し、現在行われています。

 

思い出の馬は、天馬、空をいくと言われた

第21回優勝馬トウショウボーイです。

トウショウボーイの父は昭和を代表する

名種牡馬テスコボーイで代表産駒には

皐月賞馬ランドプリンス、二冠馬キタノ

カチドキ、牝馬二冠馬テスコガビー

天皇賞馬サクラユタカオーやホクトボーイ

菊花賞馬インターグシケン、桜花賞馬

オヤマテスコとホースメンテスコ等

挙げれば切りがないほど多くの名馬達を

輩出しました。

母はソシアルバターフライで重賞勝ち馬の

トウショウピットや後にエイティトウショウや

トウショウペガサスの母となるソシアル

トウショウを世に送り出しました。

トウショウボーイは昭和51年の

クラシック組で同期には後にTTG時代と

呼ばれた貴公子テンポイントやグリーン

グラスの他、ダービー馬クライムカイザー

天皇賞馬ホクトボーイ、ニッポーキング等

がいます。

トウショウボーイは体の弱いところがあって

旧馬齢4歳1月の東京での新馬戦で

ようやくデビューを果たしました。

デビュー前から評判となり注目を集めて

いたトウショウボーイは、その期待に応え

3馬身差をつける圧勝で初戦を飾りました。

なおこの新馬戦には後にTTGの一角

としてライバル関係となるグリーングラスが

4着、後にミスターシービーを産むシービー

クインが5着に入っており、伝説の新馬戦

として今でも語り継がれています。

その後、トウショウボーイは条件特別を

連勝し、関東のエースとして皐月賞に挑み

ました。

この年の皐月賞は、例年は中山競馬場で

行われていましたが、組合側のストライキ

により、開催は順延となり、東京競馬場で

行われることになりました。

このレースには東上後、東京4歳

ステークスとスプリングステークスに快勝

した関西の星テンポイントが出走。

東西の両雄が初めて激突するということで

競馬ファンは大いに盛り上りました。

レースはスタートして関東3歳チャンピオン

ボールドシンボリが逃げ、テンポイントが

先行し、トウショウボーイは中団から進み

ました。

向こう正面でテンポイントが一旦下げる中

トウショウボーイは先行集団に入り、その

トウショウボーイをマークするように

テンポイントも仕掛けて、直線の勝負へ。

直線に入ってトウショウボーイが鋭く伸びて

先頭に立つと、一気に他馬を引き離し

外から何とか追い込んで来たテンポイント

に5馬身差をつけて圧勝。

キャリア3戦での皐月賞勝利は昭和40年

のチトセオー以来11年ぶりで、5馬身もの

大差をつけての勝利は昭和35年の

皐月賞を6馬身差つけて勝った名馬コダマ

以来16年ぶりの快挙となりました。

皐月賞での圧勝によりトウショウボーイは

ダービーで当時存在した単枠指定を受け

1番人気に推されました。

しかし、レースでは押し出されるように

先頭に立って逃げたトウショウボーイ

でしたが、直線に入って闘将加賀騎手騎乗

のクライムカイザーがトウショウボーイの

他馬を怖がる弱点をついて、一気に強襲

してトウショウボーイの前を横切って抜き

去って先頭に立ち、一瞬怯んだトウショウ

ボーイは態勢を立て直して追走するも

届かず、2着に敗れてしまいました。

そしてテンポイントもレース中に脚を痛め

7着に敗退となってしまいました。

 

ダービー後、トウショウボーイは北海道に

戻り、1ヶ月の休養後、札幌記念に出走。

このレースにはダービー馬クライム

カイザーも参戦したことで札幌競馬場には

多くのファンが詰めかけました。

レースはトウショウボーイがスタートで立ち

後れて後方からの競馬となってしまい、

最後の直線で猛然と追い込み、クライム

カイザーにはダービーでの雪辱を果たした

ものの、砂の王者グレートセイカンには

クビ差届かず、2着に敗れてしまいました。

 

その後、トウショウボーイは菊花賞に向け

西下し、秋緒戦の菊花賞トライアル神戸

新聞杯に出走すると、1番人気に応え

クライムカイザーに5馬身差をつけて

驚異のレコードタイムで圧勝。

続く京都新聞杯でも再びクライムカイザー

を退けて勝ち、菊花賞に駒を進めました。

菊花賞当日は重馬場となり、距離への

不安も囁かれたトウショウボーイでしたが

単枠指定を受け、1番人気に推されました。

骨折から復帰し、最後のクラシック制覇に

執念を燃やすテンポイントは2番人気に

推されました。

このレースでトウショウボーイは

テンポイントをはじめてする各馬に

徹底的にマークされるという厳しい展開と

重馬場に苦しみ、それでも直線で一旦先頭

に立ったものの、直後にテンポイントに

交わされ、ついにテンポイントの悲願達成

かと思われましたが内をついた当時はまだ

伏兵だったグリーングラスが内をついて鋭く

伸びて優勝を飾り、トウショウボーイは

3着に終わりました。

 

その後、トウショウボーイはテンポイントと

共に有馬記念に出走。

このレースにはエリモジョージ、アイフル

フジノパーシアの3頭の天皇賞馬の他

二冠牝馬テイタニヤ、菊花賞馬コクサイ

プリンスやヤマブキオー、キクノオー

外車スピリットスワプス、ハーバーヤング等

蒼々たるメンバーが出走しました。

豪華メンバーが揃う中でトウショウボーイは

1番人気に推されました。

レースはスピリットスワプスが先手をとって

逃げ、コクサイプリンス、エリモジョージ、

グレートセイカンが先行し、トウショウ

ボーイとテンポイントは中団、その後ろから

フジノパーシア、キクノオーが続き、

アイフル、ヤマブキオーは後方からという

展開になりました。

向こう正面でエリモジョージが先頭に

立つと第3コーナーでトウショウボーイと

テンポイントも仕掛けて直線の勝負へ。

直線に入ってトウショウボーイが一気に

伸びて先頭に立ち、テンポイントも必死に

追い込みましたが、トウショウボーイが

日本レコードタイムで押し切って優勝。

2着にはテンポイントが入り、有馬記念

史上初めて4歳馬が1、2着を占めました。

そしてトウショウボーイはこの年の活躍が

高く評価され、年度代表馬と最優秀4歳

牡馬に選出されました。

 

年が明けて古馬になったトウショウボーイ

は前年の激戦の疲労からか脚部不安を

発症して休養に入りました。

それでも何とか立て直して天皇賞春を

目指し、関西に移動しましたが、再び

脚部不安を再び発症したため、出走を

断念しました。

その後、トウショウボーイは悲願の

天皇賞春を制し、意気上がるテンポイント

が出走する宝塚記念で復帰することとなり

東西の両雄が5度目の対戦をすることに

なりました。

しかし、休み明けのトウショウボーイの状態

が思わしくなかったため、今度こそは

期待でテンポイントが1番人気に推され

ました。

このレースには両雄の他、菊花賞馬

グリーングラス、ダービー馬クライム

カイザー、天皇賞馬アイフルや後の

天皇賞馬ホクトボーイ等、6頭の名馬達が

顔を揃え、少頭数ながらまさに夢の

グランプリレースとなりました。

スタートしてハナを奪ってトウショウボーイ

が逃げ、テンポイントもトウショウボーイを

マークして2番手を追走しました。

うまくスローペースで逃げたトウショウ

ボーイは直線に入ってもスピードは衰えず

必死で差を詰めるテンポイントを振り

切って優勝を飾り、またしてもテンポイント

は打倒トウショウボーイはならず、2着に

敗れました。

続いてトウショウボーイは当時の高松宮杯

に参戦し、最重量となる初の斤量62キロ

に加え、不得意の不良馬場での競馬と

なりましたが、第3コーナーで仕掛けた

トウショウボーイは直線に入って鋭く

伸びて先頭に立ち、そのまま2番手以下を

突き放して圧勝しました。

夏を無事に越したトウショウボーイは

天皇賞秋を目指し、オープン競走から

始動し、日本レコードタイムで2着に

7馬身差をつけて圧勝、予定どおり悲願の

盾を目指して天皇賞秋に参戦しました。

このレースには菊花賞馬グリーングラスを

筆頭に後の天皇賞馬カシュウチカラや

ホクトボーイ、ロングホーク、カーネル

シンボリ、大井の星シタヤロープ等が

参戦しました。

1番人気には当然のことながらトウショウ

ボーが支持されました。

レースはトウショウボーイが逃げる中、終始

グリーングラスに絡まれ、当日の馬場も

稍重の状態だったため、トウショウボーイの

スタミナは失われ、直線でトウショウ

ボーイは失速してしまい、初めて7着と大敗

してしまいました。

競走後、トウショウボーイは有馬記念を以て

引退し種牡馬入りすることが発表され

ました。

この有馬記念には打倒トウショウボーイを

目指し最後のチャンスとなるテンポイントを

はじめ、菊花賞馬グリーングラスとプレス

トウコウ、外車スピリットスワプス等が

出走し1番人気は充実著しいテンポイント

トウショウボーイは天皇賞秋での大敗が

響いたのか、2番人気となりました。

スタートして当初スピリットスワプスが

逃げると予想されていましたが、スピードの

違いと荒れた馬場を見越した名人武邦彦

騎手騎乗のトウショウボーイが逃げ、その

後からテンポイントが徹底的にマークして

2番手を進む形となり、両馬が後続を引き

離し、まさにトウショウボーイとテンポイント

によるマッチレースとなりました。

直線に入ってトウショウボーイと

テンポイントは一歩も譲らず競り合いとなり

直線半ばでテンポイントがトウショウボーイ

を交わして先頭に立つとトウショウボーイも

負けまいと差し返しましたが、3/4馬身

およばず2着に敗れました。

そしてトウショウボーイとテンポイントが

繰り広げたこのマッチレースは日本競馬

史上屈指の名勝負として今でも語り

継がれています。

予定通りトウショウボーイは有馬記念を

最後に引退。

翌1978年1月8日に東京競馬場で

引退式が執り行われました。

引退して北海道で種牡馬になった

トウショウボーイでしたが、いくら多くの

名馬達を輩出したテスコボーイの血を

引いていても当時の内国産種牡馬の評価

は低く、繁殖牝馬には恵まれませんでした。

そんな厳しい状況でしたが2年目の産駒の

ダイゼンキングが阪神3歳ステークス等を

制して1982年度の最優秀3歳牡馬に

選出され、トウショウボーイは同年度の

3歳リーディングサイアーとなりました。

翌1983年には、ほぼ唯一の一流牝馬

だったシービークインとの産駒のミスター

シービーがシンザン以来19年振り3頭目

そして父内国産馬としては史上初の

クラシック三冠を達成し、生産者を驚愕させ

ました。

また、初年度産駒の抽せん馬ラブリー

スターが重賞2勝を挙げる等、トウショウ

ボーイに対する評価が一変しました。

そして1984年、トウショウボーイはJRA

顕彰馬に選出されました。

その後もトウショウボーイは桜花賞馬

シスタートウショウとアラホウトクをはじめ

ダイイイチルビー、サクラホクトオー

ウンドストース、ハッシングショット等

父テスコボーイと同じように多くの重賞勝ち

馬を輩出し、不慮の事故で無くなった

テンポイントの分まで種牡馬としても

大活躍しました。

私も当時あった浦河種馬場でトウショウ

ボーイに会わせて頂き、触らせてもらい

ましたが、本当に皮膚が薄く、目がクリっと

して顔もとてもカワイイ馬でした。

 

記録によりますと

1992年8月5日早朝、トウショウボーイが

脚を痛がる素振りを見せ、すぐに検査が

行われた結果、やはり蹄葉炎を発症して

いることが判明。

獣医さんに種牡馬としてはだめでも生きて

いるだけでいいから助けて欲しいと頼み

以降は職員総出で懸命の治療と介護が

行われましたが、病勢は悪化する

ばかりで病状の進行は止められず、

9月半ばになると立っていることも出来なく

なり、蹄の部分が腐乱して軟骨が外に出る

までになってしまいました。

そして9月18日23時過ぎに、もうこれ以上

苦しませることは出来ないと農協幹部

全員の許可を得て、安楽死の措置が

執られ、奇しくも1978年に亡くなった

テンポイントと同じ病気で天国に旅立って

行ってしまいました。

享年20歳でした。

浦河種馬場で葬儀が行われた後、遺骨は

分骨されて種馬場とトウショウ牧場に

お墓が建てられています。

今週は中山競馬場で今年のクライマックス

第69回有馬記念が行われます。

今年も豪華メンバーが揃いました。

ラストランとなるドウデュース、アーバン

シック、スターズオンアース、ジャスティン

パレスに注目しています。

今年を締めくくる大一番、今週も全人馬の

無事を祈りながらレースを観ます。

昨日、牝馬限定となった1991年以降

初めて京都競馬場で行われました

2歳女王決定戦第76回阪神ジュベナイル

フィリーズは5番人気のアルマヴェローチェ

が直線で外から豪快に伸びて差し切り、

G1初制覇を果たしました。

2着には8番人気のビップデイジー、

3着には7番人気のテリオスララが入り、

1番人気のブラウンラチェットは精彩を欠き

まさかの16着に大敗しました。

今週は、京都競馬場で第76回朝日杯

フューチュリティステークスが行われます。

1949年関東地区3歳(現2歳)馬の

チャンピオン決定戦として朝日杯3歳

ステークスが創設されました。

2001年から名称を朝日フューチュリティ

ステークスと変更し、2013年までは中山

競馬場で行われていましたが、2014年

からは舞台を阪神競馬場に移して

行われています。

昭和期に暮れの中山競馬場での朝日杯

3歳ステークスとして見て来た私としては

2週連続で牡馬牝馬の2歳馬チャンピオン

決定戦が大人の事情とはいえ、関西地区

で行われることやその代わりとして

昭和59年に関西で行われるG3競走

として新設され、平成29年よりG1競走

となって現在は中山で行われている

ホープフルステークスが存在する等、

どの勝ち馬が本当の2歳王者なのか、

未だに違和感を拭い去ることが出来ません。

 

思い出の馬は、旧名称の第23回朝日杯

3歳ステークス優勝馬で花の昭和47年組の

名牝トクザクラです。

トクザクラの父は昭和を代表する大種牡馬

パーソロンで代表産駒には皇帝シンボリ

ルドルフを筆頭にダービー馬サクラショウリ

天皇賞馬メジロアサマ、オークス馬カネ

ヒムロ、タケフブキ、ナスノチグサ、トウコウ

エルザ、桜花賞馬ダイアナソロンや

ヤマブキオー、ノボルトウコウ等、牡馬

牝馬を問わず数多くの名馬を輩出しました。

トクザクラは昭和47年の牝馬クラシック組

で同期には桜花賞とビクトリアカップの

牝馬クラシック二冠を制したアチーブスター

ダービー馬タケホープの姉タケフブキや

タカイホーマ、キョウエイグリーン

シンモエダケ、カミノチドリ等がいます。

 

トクザクラは旧馬齢3歳夏の新潟で

デビューし、新馬戦を6馬身差の圧勝で

人気に応えると、続く新潟3歳ステークス

でも後にローカルの鬼と呼ばれたノボル

トウコウ等をレコードタイムで退けて圧勝。

続いて出走した京成杯3歳ステークスには

後のオークス馬タケフブキやスガノホマレ

ノボルトウコウも参戦し、当日はあいにくの

不良馬場となりました。

レースは好スタートを切ったトクザクラが

スピードの違いを見せてハナを奪って逃げ

その後ろからタケフブキが続き、スガノ

ホマレとノボルトウコウは中団からの競馬と

なりました。

直線に入って、タケフブキが内をついて

差を縮めようとするも、トクザクラの

スピードは落ちることなく、差を広げ

外から追い込んで来たノボルトウコウに

スピードの違いを見せつけるかのように

7馬身差をつけて、このレースも圧勝。

無傷の3連勝を飾りました。

次に北海道の3歳チャンピオンで3連勝中

のトモエオーやソロナオール、ノボル

トウコウが出走した伝説の特別競走では

4着に敗れ、連勝はストップしてしまった

ものの、続く当時の関東の3歳王者決定戦

朝日杯3歳ステークスに紅一点で挑み

ました。

このレースには4戦4勝のトモエオーの他

スガノホマレ、ノボルトウコウ、インター

ブレイン、アローエクスプレスの弟

トルーエクスプレス等が出走。

トモエオーが圧倒的1番人気に推され、

トクザクラは4番人気での出走となりました。

レースはトルーエクスプレスが先手を

取って逃げ、トクザクラ、スガノホマレが

先行し、人気のトモエオーは中団から進み

ノボルトウコウは後方からの競馬と

なりました。

直線に入ってトクザクラが鋭く伸びて

抜け出し、トモエオーやスガノホマレ、

ノボルトウコウ等の後の重賞勝ち馬

となる牡馬達を蹴散らして優勝を飾り、

関東の3歳チャンピオンに輝くと共に

牝馬クラシックに向けて堂々と名乗りを

挙げました。

そしてこの活躍により、トクザクラは

この年の最優秀3歳牝馬に選出されました。

 

年が明けて4歳になったトクザクラは

桜花賞を目指して西下し、始動戦となった

オープン競走を圧勝して桜花賞に挑み

ました。

トクザクラは2番人気での出走となり

ましたが、直線で伸び脚を欠き、名人

武邦彦騎手騎乗のアチーブスターの前に

4着に敗れてしまいました。

その後、脚部不安によりオークスを断念、

そのまま休養に入りました。

秋に入って古馬牝馬との初対戦となった

牝馬東京タイムズ杯ではオークス馬

カネヒムロやポピーオンワード、キョウエイ

グリーンを相手に5馬身差をつけて圧勝。

 

続いて出走したダービー卿チャレンジ

トロフィーでは天皇賞馬ベルワイド、名牝

ラファール、アカツキテルやスイノオーザ

オークス馬タケフブキ、キョウエイグリーン

等の古馬の牡馬牝馬の精鋭達が

出走する中、トクザクラは1番人気に推され

その期待に応え、トクザクラは2着に

2馬身差を快勝。

4歳牝馬ながら実力があるところを

見せつけました。

しかし、この勝利がトクザクラにとっての

最後の勝利となりました。

この後、有馬記念に出走するも最下位の

14着に敗れてしまいました。

 

そしてトクザクラは、この年の牝馬

クラシックを制することは出来ません

でしたが、古馬の精鋭達と互角以上に

渡りあって、2つの重賞を制したことが高く

評価され、牝馬クラシックの2冠を制した

アチーブスターと共に異例ともいうべき

2頭での最優秀4歳牝馬に選出されました。

 

しかし、年が明けて古馬になってからは

3歳から4歳にかけての勢いはすっかり

影を潜めてしまい、5歳時4戦するも着順

掲示板に載るのがやっとの状態で、6歳に

なってからも現役を続けたものの、勝つ

ことは出来ず、中山牝馬ステークスでの

7着を最後に引退しました。

繫殖牝馬としては、7頭の産駒を輩出し

勝ち馬は出したものの、代表産駒には

恵まれませんでした。

そして1988年に生まれた産駒を最後に

トクザクラの消息は不明となってしまい

ました。

現在ならどこかでゆっくり余生を過ごせた

のではないかと思うと本当に残念です。

 

今週は京都競馬場で伝統の第76回

朝日杯フューチュリティステークスが

行われます。

アルレッキーノ、アルテヴェローチェ

タイセイカレント、トータルクラリティに

注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。

昨日、中京競馬場で行われました

下半期のダート王決定戦第25回

チャンピオンズカップはこのレースを最後に

引退となる1番人気のレモンポップが

スタートして先手をとって逃げ、直線で

追い込んで来たウィルソンテソーロを

おさえ逃げ切って優勝、ラストランを飾り

ました。

2着には2番人気のウィルソンテソーロ

3着には9番人気のドゥラエレーデが入り

昨年の1~3着と全く同じ決着となりました。

レモンポップ、お疲れさまでした。

また11月26日に2006年の皐月賞と

日本ダービーや2007年の天皇賞春・秋を

制した名馬メイショウサムソンが21歳で

亡くなったとの悲しい知らせが届きました。

10月にがんの診断を受けるも最後まで

不屈の精神力で病と闘ったとのことで

最後まで闘いぬいたメイショウサムソンに

心から敬意を表します。

天国でゆっくり休んで下さい。

本当にお疲れさまでした。

今週は、京都競馬場で第76回阪神

ジュベナイルフィリーズが行われます。

1949年、関西所属の旧3歳馬による

チャンピオン決定戦として阪神ジュベ

ナイルフィリーズの前身となる阪神3歳

ステークスが創設されました。

その後1991年より牡馬・牝馬の旧3歳馬

のチャンピオン決定戦を明確にすることを

目的に阪神3歳ステークスは牝馬限定戦

とし、競走名も阪神3歳牝馬ステークスに

変更され、旧3歳牝馬によるチャンピオン

決定戦として位置づけられました。

そして2001年からは馬齢表記が国際

基準に改められたことに伴い、現在の

阪神ジュベナイルフィリーズの名称になり

今日に到っています。

歴代優勝馬からはクラシックや重賞

勝ち馬が多く出ており、3歳のクラシックに

直結する競走として重要視されています。

 

思い出の馬は、ヒカルイマイを彷彿させる

直線一気の追い込みでファンを魅了した

まだ旧名称だった第28回阪神3歳

ステークス優勝馬リュウキコウです。

リュウキコウは青森県で生まれ、父は

ヒンドスタンを父に持ち、4つの重賞を

勝ったリュウファーロスで内国産種牡馬

不遇の時代でありましたが、アンドレ

アモンやラケットボール等の重賞勝ち馬を

輩出しています。

リュウキコウは昭和52年のクラシック組で

同期には外車マルゼンスキーをはじめ

ダービー馬ラッキルーラ、皐月賞馬ハード

バージ、菊花賞馬プレストウコウ、有馬

記念馬カネミノブ、天皇賞馬テンメイや

ヒシスピード等がいます。

リュウキコウは旧馬齢3歳秋の阪神で

デビューして新馬戦を勝利し、好スタートを

切りました。

続くディリー杯3歳ステークスは5着に

敗れたものの、続く条件特別レースを

快勝し、オープン競走2着を経て阪神3歳

ステークスに駒を進めました。

このレースには前走のディリー杯3歳

ステークスをレコードで勝ったアータルオー

や後の重賞勝ち馬リキタイコー等が出走し

リュウキコウは7頭中5番人気という

低評価での出走となりました。

レースはスタートしてナルタキサンダーと

アータルオーの人気馬2頭が競り合って

3番手以下を引き離して先行する中、

リュウキコウは最後方からの競馬となり

ました。

直線に入ってナルタキサンダーが先頭で

逃げ込みを図り、キョウエイテスコが追い

込む中、大外からリュウキコウが豪脚を

繰り出して一気に差し切り、重賞初制覇を

飾ると共に関西の3歳王者に輝きました。

しかし、この年の最優秀3歳牡馬は同日に

関東で行われた朝日杯3歳ステークスを

驚異のレコードタイムで優勝したマルゼン

スキーに持っていかれ、残念ながら

受賞はなりませんでした。

年が明けて4歳になったリュウキコウは

クラシックの登竜門きさらぎ賞に出走。

レースはテンザンサクラが逃げ、

リキタイコーやアータルオーの人気馬が

続き、リュウキコウは最後方からという

展開になりました。

テンザンサクラが先頭で直線に入ると

リキタイコーが交わしにかかり、その外から

スタイリストが追い込んで先頭に立ち

スタイリストの差し切り勝ちかと思われた

瞬間、大外からリュウキコウがヒカル

イマイを彷彿させる直線一気の追い込みで

まとめて差し切って優勝。

一躍クラシック候補に名乗りを挙げ、春の

クラシックを目指し東上しました。

しかし、東上した緒戦のスプリリング

ステークスで4着に敗れると、続く皐月賞

では16着と大敗し、本番の日本ダービー

でも5着に敗れました。

秋に入り巻き返しを図りたいリュウキコウ

でしたが菊花賞でも6着に敗れ、クラシック

制覇は叶いませんでした。

年が明けて古馬となったリュウキコウは

緒戦の金杯で6着後、故障が判明し

長期休養を余儀なくされてしまいました。

8ヶ月の休養後、オープン競走で復帰して

2着に入り、続いて京都大賞典に

出走しました。

このレースにはエリモジョージとホクト

ボーイの2頭の天皇賞馬が出走し、

レースでも第4コーナーでは天皇賞馬

2頭によるマッチレースになるのかという

様相を呈しましたが、道中後方から

レースを進めたリュウキコウが直線で

大外から久しぶりの豪脚を披露して

一気に差し切って優勝を飾り、高らかに

復活の狼煙をあげました。

続いてリュウキコウは目黒記念に駒を

進めました。

このレースには後の有馬記念に優勝する

カネミノブをはじめ、ロングファストや

カネミカサが参戦。

レースはダンケンジが逃げリュウキコウは

いつものように最後方からレースを

進めました。

直線に入ってダンケンジが粘るところを

カネミノブとカネミカサが交わしにかかり

カネミノブが先頭に立つと、今回はいつもの

大外からではなく、最内をついたリュウ

キコウが鋭く伸びて、最後はカネミノブとの

競り合いを制して優勝。

重賞レースを2連勝すると共に4つ目の

重賞を獲得しました。

しかし、この優勝がリュウキコウにとっての

最後の勝利になるとは、この時に誰が

思ったでしょうか。

本格化したリュウキコウは天皇賞秋では

当然のごとく1番人気に推されました。

しかし、前代未聞の発走のやり直し

(カンパイ)が起きてしまい、このことが

リュウキコウに影響したのか、最後方から

直線で追い込んだものの4着に敗れて

しまいました。

そして、続く有馬記念では目黒記念で

負かしたカネミノブの11着に大敗して

しまいました。

 

年が明けて6歳になったリュウキコウは

中京記念からスタートしたものの6着に

敗れ、その後も勝つことは出来ず、6歳の

この年は阪神大賞典で2着に惜敗した

以外は見せ場もなく10戦全敗に終わり

更に7歳になってからも京都記念での

4着以外は、やはり見せ場なく9戦して

全敗に終わりました。

 

年が明けて8歳になったリュウキコウは

現役を続行し、緒戦の金杯で久し振りに

鋭い追い込みを見せてアタマ、クビ差の

3着に入るなど、頑張りましたが、続く

8頭で行われた日経新春杯で8着に

敗れたのを最後に引退し、二度と競馬場に

姿を現すことはありませんでした。

 

引退後、リュウキコウが種牡馬になった

記録はなく、いつ亡くなったかは不明と

なっており、リュウキコウが引退後

どのような運命を辿ったかについて

もはや知る術もないのが、本当に

残念です。

 

今週は、京都競馬場で第76回阪神

ジュベナイルフィリーズが行われます。

ブラウンラチェット、初めてこのレースに

米国から参戦のメイデイレディ、ミストレス

ショウナンザナドゥに注目しています。

今週も全人馬の無事を祈りながら

レースを観ます。