本日、7月30日、日本の至宝ディープインパクトが天国に

召されてから早くも1年が経ちました。

1年前に突如、北海道から届いた悲報に日本列島だけではなく、

世界中に打電され、多くの競馬ファンが嘆き悲しみました。

まだ17歳、必ず凱旋門賞をはじめとする世界各地での重賞

レースに優勝する馬が数多く誕生すると思っていただけに

残念です。

最後の年の種付け頭数が24頭で、そのうち何頭の馬が

最後の産駒として日本でデビューするのでしょうか。

情報では、秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯に優勝した

名牝スイープトウショウの仔がいるとのことで、とても楽しみです。

スイープトウショウは、宝塚記念で、ディープインパクトに

国内で唯一土をつけたハーツクライを破って優勝し、更に敗れは

したものの、有馬記念でディープインパクトと対戦した名牝です。

競馬ファンにはたまらない、この夢の配合によるディープの仔が

日本のみならず、世界で活躍する日が来ることを願っています。

ディープインパクトは天国に召されましたが、その血は

日本競馬に長く引き継がれていき、そして多くの競馬ファンの

心の中で、永遠に走り続けてくれることでしょう。

 

1993年の年度代表馬で菊花賞、天皇賞・春、宝塚記念等に

GⅠ3勝を挙げ、ビワちゃんの愛称で多くのファンに愛された

平成を代表する名馬ビワハヤヒデが7月21日、繋養先の

北海道の日西牧場で老衰のため、亡くなりました。30歳でした。

1993年のクラシック路線では、ライバルのナリタタイシンや

ウイニングチケットと死闘を演じ、皐月賞ではナリタタイシン、

ダービーではウイニングチケットに惜敗したものの、その借りを

倍返すかのように菊花賞を圧勝しました。

その勢いで有馬記念に挑戦するものの、トウカイテイオーの

奇跡の復活劇の2着に敗れたものの、その年の年度代表馬、

最優秀4歳牡馬(現最優秀3歳牡馬)にも選出されました。

古馬になってからは更に馬体に実が入って充実し、京都記念、

天皇賞・春、宝塚記念、オールカマーと重賞4連勝を飾りました。

1歳下の半弟で三冠馬ナリタブライアンとの夢の対決もファンは

楽しみにしていましたが、天皇賞・秋で5着に敗れたレース中に

故障を発症したため、引退が決まり、夢の対決はついに

実現しませんでした。

通算成績16戦10勝、2着5回、着外(5着)1回でデビューから

15戦連続連対は史上初の5冠馬シンザンの19戦連続連対に

次ぐ、史上2位の成績は、本当に素晴らしい戦績だったと

思います。

但し、種牡馬としては、好成績や代表産駒を残すことが

出来なかったことは本当に残念でした。

また、顔が小さいトウカイテイオーに比べ、ビワハヤヒデは顔が

大きい馬と言われ、多くのファンに親しまれました。

一説にはビワハヤヒデは 芦毛だったため、膨張色で顔が大きく

見えたのではないかと言われています。

マニアックな牧場巡りツアーでビワハヤヒデに会うため、日西牧場

行きましたが、多くの女性ファンが憧れのビワハヤヒデに会えて

とても喜んでいた姿が懐かしく思い出されます。

牧場の方で、まだお墓を造るかどうかを現在検討中とのこと

ですが、ぜひ造って頂きたいと願うばかりです。

このコロナが落ち着いたら、また牧場巡りをしながら、名馬達の

お墓にもお参りさせて頂きたいと思っています。

4月にはライバル馬だったナリタタイシンが亡くなり、自身も

昨年の9月に心無い人にたてがみを切られる等の被害に

あいましたが、その後は、ファンの見学が中止されたため、

幸か不幸か静かな環境の中で余生を過ごすことができた

ことがせめてもの救いです。

天国でナリタタイシンやナリタブライアンと再会し、昔話でも

しながら、ゆっくり休んで下さい。

30年間、本当にお疲れさまでした。

 

明日は、函館競馬場で函館競馬の最後を飾る第56回函館

記念が行われます。

昭和期は、秋競馬に向けてのステップレースとしていたのか

優勝馬にはクラシックや重賞路線で活躍した名立たる馬達が

出走していました。

名馬達にはいろいろな逸話が存在しますが、函館記念で

思い出すのはメジロムサシの逸話です。

メジロムサシは昭和46年第7回函館記念優勝馬ですが、

横山典弘騎手のお父さんで当時メジロムサシの主戦騎手だった

故横山富雄騎手から聞いたお話です。

昭和45年のクラシック戦線では今一歩だったメジロムサシは

古馬になってから急成長し、この年、GⅠ春の天皇賞と宝塚記念、

目黒記念に優勝。

更に夏に休養することなく函館記念に挑戦しました。

この年、メジロムサシは今では考えられない11戦を戦うという

過酷なローテーションを組まれ、それでも11戦4勝、2着3回、

3着2回で重賞4勝を飾る等、好成績を上げ、大活躍をしました。

後に、この酷使がメジロムサシにダメージを蓄積させることに

なったと思っています。

タラレバになりますが、もしレース間隔をあけて、きちんとした

ローテーションを組んでいたら、海外でも国内でもメジロ軍団の

代表馬として、もっと活躍できたと今でも思っています。

東京、中山、京都、阪神、中京と5場を渡り歩いたメジロムサシは

函館記念にハンデキャップ62キロという厳しい重量の中でも

一番人気に押され、レースに挑みました。

横山騎手によると62キロの重量を背負っていたため、早めに

仕掛けたところ、メジロムサシはまだ早いと言わんばかりに

体を揺らし、自らが思った仕掛けどころで上がって行き、見事に

格の違いを見せつけ、優勝したそうです。

名馬にレースを教えてもらうことは多々あるそうですが、

まさに名馬に因んだ逸話で、これも競馬ロマンですね。

メジロムサシの晩年、那須種場所にいた時に会い行き、お話

できたことは、今では良い思い出です。

 

今年の出走馬の中では、クラシック路線やメジロムサシのような

古馬路線で活躍してきた馬は見当たりません。

昔と違い、春競馬で戦ってきた馬達は、疲れを考慮して夏は

休養に入っているのでしょう。

ダービー馬レイデオロの弟のレイエンダやランフォザローゼスは

クラシック候補と言われた評判馬でしたが、伸び悩んでいます。

よって秋競馬に向け、どの馬が勝っても不思議じゃない難しい

レースだと思います。

今年も全馬の無事を祈りながら、レースを見ます。