本日、京都競馬場で行われました牝馬三冠レースの最終戦

秋華賞でデアリングタクトが見事に優勝し、史上6頭目の

牝馬3冠そして史上初となる無敗での牝馬3冠制覇を

果たしました。

デアリングタクト、松山騎手、長谷川牧場他関係者の皆様、

本当におめでとうございます!

長年競馬を見てきましたが、現京都競馬場での最後の秋華賞で

歴史的瞬間を見る事ができて本当に良かったです。

小さな牧場で生まれ、最初のセレクトセールでは売れ残り、

その後のセレクトセールで何億円もの高額で取引される

馬がいる中において1200万円台で買われた馬が何億した

馬をなぎ倒し、史上初の牝馬三冠に輝くのですから、競馬は

本当に判らないものです。

またデアリングタクトは、生まれてから母デアリングバードに

優しく大切に育てられたとの話を聞くと、だからこそ素直で

りっぱな競走馬に成長したんだと思います。

これぞまさにドラマであり、競馬のロマンですね。

デアリングタクトが力強く、そして美しくゴールを駆け抜けた瞬間、

涙があふれ出て、本当に感動しました。

デアリングタクト、優勝本当におめでとうございます!

今週は、牝馬クラシック第三冠目、現京都競馬場では最後となる

第25回秋華賞が行われます。

元々は昭和期にはビクトリアカップという名称で行われていて

その後、エリザベス女王の来日を記念してエリザベス女王杯に

名称を変更し、内容はビクトリアカップからそのまま継続となって

いたものの、エリザベス女王に敬意を払うためか第1回からとし、

第20回まで牝馬クラシック第三冠目として行われていました。

その後、エリザベス女王杯は古馬も含めた牝馬GⅠレースと

なったことにより、牝馬クラシックとして新たな名称を秋華賞として

第1回から開催し、今日まで行われています。

秋華賞は、実際にはビクトリアカップからの継続とすれば今年で

第51回目を迎えており、牝馬クラシックの三冠目として歴史ある

レースです。

 

秋華賞の思い出の馬は、映画の名称と同じようにライアンの娘と

言われ、2011年に閉場した名門メジロ牧場に最後のクラシックを

プレゼントした第2回優勝馬メジロドーベルです。

父親は、ファンも多く私も大好きだったアンバーシャダイの代表

産駒、メジロライアンです。

メジロドーベルは、牝馬三冠を制したメジロラモーヌと同様に

デビューから勝ち星を重ね、当時の馬齢での3歳女王決定戦、

阪神3歳牝馬ステークスに優勝し、最優秀3歳牝馬に選出

される等、内国産種牡馬の新星として注目を集めました。

ところが牝馬クラシック3冠を狙って挑んだ桜花賞では、追い

込んだもののキョウエイマーチの2着に敗れてしまいました。

しかし牝馬クラシック二冠目の優駿牝馬(オークス)ではライバル

キョウエイマーチを圧倒して雪辱を果たしました。

夏を超して更に充実したメジロドーベルは、秋華賞でライバル、

キョウエイマーチに再び圧勝し、名実ともに牝馬№1に輝き

ました。

牡馬との戦いでは苦戦したものの、5歳時においては、古馬牝馬

のGⅠレースとなったエリザベス女王杯等に優勝。

更に6歳になって引退レースとなったエリザベス女王杯に勝って

連覇を果たすと共に有終の美を飾り、牝馬では敵なしのまま

引退しました。

4年連続でのGⅠレース優勝は、本当に素晴らしい記録であり、

競馬史上に残る名牝だったと思います。

また、父メジロライアンと同じように、とても人気があってファンが

多い馬でしたし、この時代が名門メジロ牧場が最後に輝いた

華やかな歴史の瞬間だったかも知れません。

引退後はメジロ牧場で繁殖に入りましたが、10番仔の現4歳馬

ピンシェルを最後に繁殖から引退し、現在26歳になった

メジロドーベルの近況は、時々配信される動画を見ているの

ですが、メジロ牧場の閉場後に引き継いだレイクヴィラファームで

功労馬として元気に余生を送っており、親離れさせられた

仔馬たちの面倒を見る等、優しいおばあちゃん馬になっています。

仲間内POGで獲得し、ずっと応援してきた馬だけに、いつまでも

元気で長生きして欲しいと願っています。

 

今週の注目は、何と言っても日本の競馬史上初となる無敗の

牝馬3冠を目指すデアリングタクトです。

北海道日高町の小さな牧場で生まれ、当初は購入してもらえず

1200万円台でやっと買い手がついた馬でしたが、何億もして

取引された馬達を尻目に、日本の競馬史上初の無敗の牝馬

三冠馬に輝こうとしているのですから、競馬は本当に判りません。

これぞ競馬のロマンであり、ドラマがあって面白いところです。

私はこういったドラマがある馬が大好きです。

心情的にもデアリングタクトを応援します。

お膳立ては整いました。

現京都競馬場での最後の秋華賞で、令和初の無敗の牝馬

三冠馬に輝いて欲しいと思っています。

そして三冠阻止に挑むライバルは、やはりトライアルレースに

優勝したリアアメリアとマルターズディオサでしょうか。

素質がありながら何故か不気味な沈黙をしていたリアアメリア

でしたが、前走で復活し、今回も実力通りに走れば逆転も

あり得ます。

いずれにしても令和の大一番になることは間違いありません。

今月で最後となる現京都競馬場に思いを馳せながら、

全馬の無事を祈って、令和の大一番を見ます。

今週は、秋のGⅠ路線を占う上で重要な歴史ある重賞レース

第71回毎日王冠が東京競馬場で行われます。

昭和期は、古馬陣が秋の重賞レース天皇賞や有馬記念に

向けての初戦レースとして出走していました。

現在では、マイルや中距離路線における古馬や3歳の実績馬が

秋の初戦レースとして出走しています。

 

思い出の馬は、音速の貴公子と言われた第49回優勝馬

サイレンススズカです。

1998年に入って古馬になって本格化し、宝塚記念優勝を

含めた5連勝を飾ってついに頂点に立ったサイレンススズカは、

最大の目標である天皇賞を目指し、秋初戦として毎日王冠に

出走しました。

このレースには、前年の3歳チャンピオンのグラスワンダー(後に

有馬記念2連覇)やエルコンドルパサー(後にジャパンCや海外

GⅠレースを制覇)が出走することを表明、両馬ともここまで

無配の4歳外国産馬であり、毎日王冠はGⅡレースではあった

ものの、実質上の日本一決定戦となりました。

このレースは別定戦のため、小柄なサイレンススズカの負担

重量は過去最高の59キロとなり、一方、エルコンドルパサーは

57キロ、グラスワンダーは55キロで、4キロもの差がついて

いました。

歴代最強馬とも言われているこの名馬3頭の超豪華メンバーが

揃うレースを観るため、当日は朝早くから13万数千人のもの

観客が東京競馬場に詰めかけ、GⅡ戦としては異例なことでした。

サイレンススズカはスタートから軽快に走り、大逃亡劇を開始。

,000メートルを何と57.7秒という常識破りの超ハイラップを

刻むサイレンススズカの走りに13万超える観衆からは大歓声が

あがりました。

最後の直線に入ってからも彼のスピードは全く衰えず、食い

下がるエルコンドルパサーやグラスワンダーを子供扱いにし、

圧倒的な強さで快勝しました。

「早すぎる、強すぎる」13万を超える大観衆は、彼の芸術的な

美しい走りとスピードに酔いしれ、驚嘆しました。

鞍上の武豊騎手は、その勇姿がよくファンに見えるように配慮して

わざとサイレンススズカを外ラチ沿いに寄せ、天高く突上げ

ガッツポーズを繰り返しました。

第49回毎日王冠は、日本競馬史上に残る名勝負として

競馬ファンの脳裏に深く刻み込まれることになりました。

無敗の最強4歳馬と言われた2頭が敗れたことで、もう誰も

サイレンススズカを止めることはできません。

しかしこの時、この毎日王冠がサイレンスズカの最後の優勝に

なるとは誰が想像したでしょうか。

あまりにも規格外のターボエンジンによるスピードがあった故に

最後は脚が悲鳴をあげてしまったサイレンススズカ。

スピードの向こう側を知っているのは、サイレンススズカだけ

だったと私は今でも思っています。

 

今週の毎日王冠の注目は、何と言ってもサリオスでしょう。

春のクラシックは、コントレイルに後塵を拝しましたが、

コントレイルがいなければ、サリオスが無敗の2冠馬になって

いたと思います。

夏を乗り切り、どこまで本格化したかが注目です。

毎年やっている仲間内POGで雑誌の紹介が長距離系ハーツ

クライ産駒の牝馬として誤った表記となっていたため、獲得を

ためらったことを強く後悔しています。

サリオスが関東の総大将としてストップ・ザ・コントレイルに向けて

どのようなレースを見せてくれるのか、またサトノインプレッサ

と共に古馬陣とは初対戦となり、GⅠ級の古馬の出走は

ないものの、他の同世代の3歳馬との実力の差が明らかで

あったため、世代としてどの程度の強さがあるのかも、ある程度

判ると思います。

全馬の無事を祈りながら、今週もレースを観ます。