先日、競馬ファンにはたまらない、驚愕のニュースが飛び込んで

きました。

8冠を制した絶対女王のアーモンドアイがジャパンカップへの参戦

を表明し、このレースを最後に引退するとの発表がありました。

ジャパンカップには既にコントレイルとデアリングタクトが参戦を

表明しており、史上初の3冠馬3頭による夢の対決が実現する

ことになりました。

更に皐月賞馬サートゥルナーリア、菊花賞馬キセキ、ワールド

プレミア、ダービー馬マカヒキ、香港GⅠや京都大賞典に勝った

グローリーデイズ、仏GⅠ馬ウェイトゥパリスも参戦を表明して

おり、豪華メンバーによる秋のグランプリレースとして、まさに

最初で最後の競馬史上に残る大一番になりました。

また、今年のクラシック戦線は、日高出身のコントレイルや

新冠出身のデアリングタクト等、稀に見る非社台系の馬が主役

となって活躍してきましたが、この状況に対し、社台の意地を

かけてアーモンドアイをジャパンカップにぶつけてきたとの話も

ある等、社台系対非社台系(ノースヒルズ、ノルマンディー)との

戦いでもあると言われています。

いずれにしても、事実上の日本一決定戦であると言っても

過言ではなく、勝った馬が間違いなく年度代表馬に選出される

ことになると思います。

 

これまで私が見てきた競馬の中でも、いくつかの世紀の大一番と

言われるレースがありました。

1984年の第4回ジャパンカップでは、ミスターシービーと

シンボリルドルフの3冠馬対決がありました。

ジャパンカップ創設以来、外国馬に全く歯が立たなかった

日本勢でしたが、3冠馬2頭の参戦により、今度こそは日本の

悲願達成を期待すると共に、どちらの3冠馬が強いのかという

夢の対決が実現し、日本中が湧きました。

結果は、何と日本馬カツラギエースが見事な逃げ切りで日本馬

として初めて優勝を飾り、悲願達成を果たしました。

しかし、3冠馬対決は、ミスターシービーは10着、シンボリ

ルドルフは3着という、まさかの結果となり、3冠馬同士の初の

対戦は、着順によりシンボリルドルフに軍配があがりました。

 

また、1992年に行われた天皇賞・春では、前年に天皇賞

親子3代制覇を成し遂げたメジロマックイーンと当時無敗の

2冠馬であったトウカイテイオーが初対決し、平成の大一番として

日本中の注目を浴びました。

ファンの予想では、2頭のマッチレースとなると予想されて

いましたが、名ステイヤーメジロマックイーンと名手武豊騎手は、

トウカイテイオーの最後の直線での強烈な差し足を封じるため、

スタート直後から終始レースの主導権を握って、トウカイテイオー

に息を入れさせないようなペースでレースを運び、そのため

トウカイテイオーは知らず知らずのうちにスタミナを消耗して

しまいました。

それでも何とか直線までメジロマックイーンに食い下がり

ましたが、直線で力尽き、古馬メジロマックイーンの5着に

敗れました。

 

アーモンドアイが有終の美を飾るのか、それとも無敗の3冠馬、

無敗の牝馬3冠馬のどちらかが勝って世代交代となるのか、

はたまたクラシックやGⅠで優勝した古豪の古馬達が意地を

見せ、3頭の前に立ちはだかるのか、いずれにしても競馬史に

残る名勝負になることは間違いありません。

あなたの、そして私の夢が走る、夢の対決。

とても楽しみです。