9月24日に宝塚記念に優勝したダンツシアトルが老衰のため、

死亡したとの訃報が報じられました。30歳でした。

ダンツシアトルは米国3冠馬シアトルスルーの仔として活躍し、

種牡馬引退後は九州種場所で余生を過ごして、天命を全う

しました。

天国でゆっくり休んで下さい。本当にお疲れさまでした。

ダンツシアトルのような天寿を全う出来る馬は、本当にごく

わずかしかいません。

 

そして、この度、流星の貴公子テンポイントをはじめワカクモや

リュウズキ等、数多くの名馬を生産した名門吉田牧場が

今年の5月をもって競走馬の生産を終了しましたが、その吉田

牧場の現社長であった吉田晴雄氏が9月22日に亡くなったと

あるスポーツ紙が小さく報じました。

先々代と先代の社長の時に毎年、プライベートやシンザンフェス

ティバル牧場めぐりツアー等でお邪魔させて頂き、テンポイントの

お墓参りや牧場見学、そしてまだ健在でしたフジヤマケンザンや

ライデンリーダーに会わせて頂きました。

今年の4月に火事で繁殖牝馬5頭を失い、更に吉田社長の

体調も悪いとのことから閉場を決断したとのこと。

しかし、吉田社長は残った馬の面倒を最後までやり遂げると共に

来年デビュー馬の活躍を楽しみにしていただけに、どんなに

心残りだったでしょうか。

心より吉田社長のご冥福をお祈りいたします。

 

そして気がかりなのは残された馬や牧場は今後どうなる

のでしょうか。

1898(明治31)年に創業した名門中の名門吉田牧場は、昭和、

平成、令和の時代を生き抜き、そして古き良き昭和の情景を残す

本当に美しい牧場です。

ぜひ日本中央競馬会に重い腰を上げて頂き、この牧場を買

い上げ、空港からも近いことから、メモリアルパークとして私が

小学校の時に夢として競馬雑誌に投稿した功労馬達が余生を

過ごす名馬牧場や競馬博物館等を造って頂きたいと思いまし、

そして古き良き情景を残す吉田牧場を競馬遺産として

ぜひ残して頂きたいと思います。

運営費や維持費はかかりますが、競走馬や競馬ファンへの

恩返しとして、ぜひ実現して頂きたいと思います。

そして、功労馬達の面倒見ている牧場には、今まで以上に

手厚い支援をお願いしたいです。

競走馬あっての競馬ということを決して忘れてはいけません。

日本中央競馬会の勇気ある決断と行動を期待しています。

 

先週のセントライト記念は春のクラシック組のサトノフラックや

ガロアクリーク、未知の魅力のフィリオアレグロが夏を境に

無敗のコントレイルの三冠制覇を阻止できる馬に成長したかに

注目していましたが、残念ながら3頭とも全くの期待外れに

終わりました。

逆に夏の上り馬の関西馬バビットの果敢な逃げが素晴らしく、

京都の三千はマイラーでも持つと言われた菊花賞で、

コントレイルに一泡吹かせるため、スローペースに持ち込んで

逃げ切りを図った時は、面白いかも知れません。

 

今週は、関西での菊花賞トライアル第68回神戸新聞杯が

中京競馬場で行われます。

昭和期から平成の最初にかけて、菊花賞トライアルレース

として神戸新聞杯と京都新聞杯がありましたが、菊花賞の

開催が変更となったことで、京都新聞杯が春に移動になり、

そのため、神戸新聞杯が関西での唯一の菊花賞トライアル

レースになりました。

菊花賞は京都競馬場で行われることから、1999年までは

京都を一度経験させたい陣営は、京都新聞杯を使って

来たため、菊花賞での重要な参考レースとなっていました。

しかし、今年の神戸新聞杯は阪神どころか、何と左回りの

中京競馬場で行われるとのことで、このレースが本当に

菊花賞の参考レースとなりうるのかが難しいところです。

 

私の神戸新聞杯での思い出の馬は、1973年の優勝馬

ホウシュウリッチです。

昭和48年は怪物ハイセイコーの出現によって第一次競馬

ブームが起こり、この年は関東の3強ハイセイコー、タケホープ、

イチフジイサミが強かったですが、関西の期待馬として

覆面の魔王の異名をとったホウシュウエイトの他、僚馬の

ホウシュウリッチにも期待がかかり、その期待に応え、見事に

優勝し、菊花賞に果敢に挑戦したものの3強の厚い壁の前に

敗れてしまいました。

その後、ホウシュウリッチは勝利から見放され、菊花賞馬にも

関わらず障害に転向した父ダイコーターと同様に最後は障害に

転向する等、数奇な運命を辿ることになりました。

今年の神戸新聞杯は圧倒的強さのコントレイルに対し、

春のクラシック組のヴェルトラウゼンデ、ディープボンド、

マイラプソディが夏を超してどこまで成長を見せているのか、

それとも予想しない上り馬が出現するのか注目です。

今週は、関東での菊花賞前哨戦、伝統のセントライト記念が

中山競馬場で行われます。

日本の競馬史上、初の三冠馬に輝き、顕彰馬にも選出された

セントライトを記念して1947年に創設された歴史あるレース

です。

菊花賞を目指す関東馬は、直接関西に入って京都競馬場の

馬場を経験させるため、神戸新聞杯か京都新聞杯(当時)から

菊花賞に向かう組と関東のセントライト記念から菊花賞に

向かう組とに分かれます。

また距離が2,400mから2,200mに変更になり、レース体系も

再編成されて、3歳馬でも天皇賞に出走が可能となったことから

中距離路線を目指す馬達も出走するレースにもなりました。

こういう状況からか、セントライト記念の優勝馬で直接菊花賞に

行って優勝した馬は創設以来、昭和38年のグレートヨルカ、

三冠馬シンボリルドルフとキタサンブラックの3頭しかいません。

やはり菊花賞を目指すには京都でのレースを経験した馬が

有利になっています。

思い出の馬は、第34回優勝馬モンテプリンスです。

昭和55年のクラシック路線では、皐月賞では4着に敗れ、

その後NHK杯に優勝したもののダービーでは2着に惜敗し、

そして秋の飛躍を誓って挑んだセントライト記念で見事に優勝、

今度こそはと挑んだ菊花賞でしたが、またしても微差の2着に

敗れてしまいました。

誰が見ても実力は1番だったモンテプリンスでしたが、運が

無かった馬として、人は彼を無冠の帝王と呼んでいました。

その後モンテプリンスは天皇賞や宝塚記念に優勝し、無冠の

帝王を返上するのですが、昭和47年やはり無冠の帝王と

言われ、後に天皇賞に優勝した四泊流星の貴公子タイテエムに

経緯が似ていましたし、脚部不安で満身創痍の中でレースに

出走し、頑張って日本の競馬界を牽引した素晴らしい名馬で、

私も大好きな馬でした。

今年のセントライト記念は、やはり春のクラシック組の

ガロアクリーク、サトノフラッグ、ヴァルコスが中心になる

のでしょうか。

春のレースでは、コントレイルとの勝負付けは済んでいますが、

夏を越して、どれだけ実が入って来たかが注目です。

また、コントレイルとの勝負付けが住んでいない未知の魅力

いっぱいのフィリオアレグロにも特に注目しています。

菊花賞で無敵の王者コントレイルに挑める上り馬がいるのか

どうか、注目してレースを見ます。