今週は、京都競馬場が改修工事に入ったため、阪神競馬場で

第45回エリザベス女王杯が行われます。

エリザベス女王杯は、元々は昭和期にはビクトリアカップという

名称で行われていた牝馬三冠目のレースであったが、エリザ

ベス女王の来日を記念してエリザベス女王杯に名称を変更し、

改めて第1回からの開催とし、第20回までは牝馬クラシック

第三冠目のレースとして行われていました。

1996年の第21回からは現馬齢で3歳以上牝馬のGⅠレース

として、今日まで行われています。

 

思い出の馬は、日本競馬を変えた名種牡馬ノーザンテーストが

送り出した名牝スカーレットブーケの仔、ダイワスカーレットです。

兄弟には、皐月賞、天皇賞、安田記念等GⅠレース5勝を

あげた名馬ダイワメジャーや新潟3歳ステークス優勝馬

ダイワルージュがいて、伯母には4歳牝馬特別優勝馬

スカーレットリボンがいる等、まさに華麗なる一族の中でも

代表馬として活躍しました。

ダイワスカーレットの生涯戦績は12戦8勝、2着4回で一度も

連を外したことは無く、エリザベス女王杯、有馬記念、桜花賞、

秋華賞等に優勝し、あのダービー馬で名牝ウオッカとの数々の

激闘は、競馬史に残る名勝負として語り継がれています。

感冒のため、残念ながらオークスを断念してしまいましたが、

敢えてタラレバを言わせてもらえるならば、その後の天皇賞や

有馬記念等での名立たる牡馬達を難なく蹴散らして優勝を

飾っている状況を見ても、もし順調であったならば、間違いなく

史上3頭目の牝馬三冠馬に輝いていたと思っています。

有馬記念優勝後に脚部不安を発症し、これからという時に

引退してしまったのは、本当に惜しまれます。

ダイワスカーレットはジェンティルドンナ共々、平成の名牝であり

史上に残る女傑馬だったと思います。

華麗なる一族として、まだこれからも名馬達を輩出してくれる

ことを心から祈っています。

 

観客がいなかったり、人数が少なかったりしているのが、本当に

もったいないぐらい、連週に渡り、競馬史上に残る名レースが

続いています。

今週の注目は、3頭目の2連覇を目指すラッキーライラックですが

オークス馬ラヴズオンリーユー、上り馬サラキア、札幌記念に

優勝し、調子が上がるノームコア等の古馬陣と、いつ走るのか

誰も判らない実力馬リアアメリアや距離延長を歓迎するウイン

マリリンやウインマイティー、成長著しいソフトフルート等の3

歳馬達も参戦し、大変面白いレースになりそうです。

ラッキーライラックやラヴズオンリーユー等の実力馬に対し、

年の3歳牝馬勢が先週のアルゼンチンで優勝した3歳馬

オーソリティのように、3歳牝馬も古馬牝馬陣をやぶって

優勝するのか注目です。

私はそろそろ復活しそうなラヴズオンリーユーと女フィエールマン

雰囲気を醸し出しているソフトフルートに注目しています。

今週も全馬の無事を祈ってレースを見ます。