岐阜、柳ヶ瀬の総合オタク文化オーセンティックBar「Bar WHITE NUTS」(バーホワイトナッツ)のちょこっと?オタクなバーテンダーJ.Jの万話しブログ~~備前焼の巻~~
先日、本屋さんでタマタマ出会った「ハルカの陶(スエ)」(全3巻)という漫画を漸く読み終えました。
内容はというと、東京で普通のOLをしている女の子が偶然出会った備前焼の大皿に感銘を受け、突如として会社を辞めて岡山に行き備前焼の陶芸家になるべく修行していくというものです。
まぁ、物語に無理があるとかは置いといて備前焼の魅力がイッパイ!に詰まった作品ですよ!
さぁ、ここでサブカルチャーしか興味がないと思われてる私、ちょこっと?オタクなバーテンダーJ.Jですが、こういった陶器などなどの焼き物も好きなんですよ。
陶器も色々な用途のものが有りますが、食器が好きでして飲み食いに関わるからなんでしょうね。
そんな飲み食いに関わるという所から「織部」と「備前」が大好きです。
私の中では「織部」と「備前」が一番料理に合う・・・、というか料理を美味しそうに魅せてくれる器だと思ってます。(あくまで個人的な意見ですよ)
まぁ、好きですし手に入れやすい土地柄なんで「織部」は安物ですが幾つか所有してるんですけども、「備前」は一つも無いです。
だって、ここいら辺りで売ってないからですよ!(泣)
お金と時間があったら岡山行きたいですよ!
通販でも購入できますが、やっぱり実際に見て触って選びたいですからねぇ。
なんと言っても手に持つ事の多い和食器は、その肌触りも美的魅力の大きな要因ですからね。
さぁ!それでは、「備前焼」とは?ですよ。
岡山県備前市で作られている陶器なんですが、「織部」や他の陶器と大きく違うのが釉薬を使わずに素焼きであるところですね。
釉薬とはですね、陶器の表面をガラス質っぽいツルツルにする為に塗る塗料の様なものです。
ですので、「備前焼」の表面は基本的にザラッとしてます。
しかし、そうは言ってもそこまでザラザラしてないんですよ。
素焼きなんですけど、土っぽさがあるんですけど、程よい滑らかさがあるんですよ。
中には釉薬を塗った様なツルツルしたものもあったりするんですよ。
因みにそれは、陶器を焼いてる窯の中で薪の灰が融けた跡だそうです。
程よい滑らかさだとか灰が融けるっていうのも「備前焼」ならでわの事で、先ずは土質が岡山県備前市独特の特徴があるそうで、それ故に他の地で作れないらしいですよ。
なんでも、田んぼの底を5メートルくらい掘った所にある土を使うそうですよ。
そして、灰が融けるってくらい窯で焼くというのも、凡そ1300℃という超高熱で2週間かけて焼くんだそうですよ。
またそこで、その窯の中での炎の動きで陶器表面に彩られる模様が・・・、人の手では成せない変容が「備前焼」の魅力なんですよ。
とゆう事で「備前焼」はですね、火と土と人が造る素朴にして魅惑的な焼き物なんですよ。
だからこそ、「備前焼」に盛られた料理は美味しそうに見えるし、「備前焼」に注がれたお酒は美味しそうだし、美味しかったですよ。
というのも、昔まだ私が自衛隊にいた時に宮城県の松島基地に1カ月ほど滞在してた時に、仙台駅の近くに「備前」という居酒屋さんが有りまして、「なんで宮城で備前なんや!」と思いつつ伺ってたんですけどね。
まぁ、でも屋号の表す通り「備前焼」で料理を頂き、「備前焼」の杯でお酒を呑まさせて頂きましたよ、それはそれは至福の時でしたねぇ。
その杯は、手で持った時の質感もさることながら、口に触れた時の感触が他の陶器では味わえない良さがあり、お酒まで美味しくしてくれている感じがしましたよ。
まだその居酒屋さんあるんでしょうかね、震災もありましたんで気になるとこですよね。
因みにその居酒屋さんは、色々な形の牛タン料理を食べさせてくれるという良いお店でしたよ。
でわでわ、いつか手に入れたいというか、先ずは岡山県備前市の伊部駅に行きたいですね。
グリーンジャンボ当たったら、お店休んで行きますよ(笑)