広州アジア競技会を終えて・・・「今」思うこと・・・ 藤本 竜也
昨年11月、アジア大会という大舞台でレースをさせて頂きました。
周りのチームを見渡せば、各国の威信をかけたようなチームばかりでした。
インドネシアにミャンマー、中国と世界のトップ3とも噂される国と舟を並べている・・・。
ただただ、凄い環境に身を置かせてもらいました。
更に大会期間中、他の競技の選手の活躍も目の当たりにしました。
テレビの中でしか見た事のなかった日本のトップアスリートを間近に見る事ができました。
そのオーラはやはり凄かった。今、思っても不思議な感覚です。
その一方で、日本代表選手としての自分を見つめてみると250Mで6位入賞した時は本当に嬉しかったです。
しかし、その反面で「自分に対する苛立ち」のようなものを同時に感じました・・・。
「もっと出来たんじゃないか?」「もっとやるべきことがあったはずじゃないか?」と悔いが残りました。
本来であれば、試合に臨むにあたってドラゴンボートの日本代表選手として自分がやってきたプロセスに自信を持ち、悔いを残してはいけないと思います。
しかし、私は違っていました。
自分の中に自信に変えられるようなプロセスが築けませんでした。
確かに自分の知らないところで沢山の方が関わって下さって、アジア大会に出場出来たのだと思います。
ただ僕自身、アジア大会に「行けた」ではなく「連れて行ってもらった」という感覚が大きかったです。
そんな思いを抱えたままオフを迎えました・・・。
学校を卒業して社会人一年目・・・。
仕事に没頭する日々が続きました。
このまま、シーズンに入ったらどうなるのか・・・。
考えただけでもゾッとしました。
そして、時間だけが過ぎて行き、今年のシーズンを迎えました。
チームは大きな目標を達成して、個々のモチベーションが上がらない年だと思いました。
そんな中で仕事との両立もさらに厳しくなりました。
何度かチームを離れようとすら考えました。
しかし、最近改めて感じたことがあります。
僕は磯風の、この「仲間」が好きなんだ・・・。
楽しいことにも苦しいことにも真剣に取り組む、この磯風の「仲間」が好きなんだ・・・。
人間味溢れる、この磯風の「仲間」が好きなんだ・・・。
磯風漕友会に入った当時の自分のこころの原点に戻れた気がしました・・・。
今、僕が伝えられることなんて僅かかもしれません。
もしかしたらないかもしれません。
それでも、今はどんどんいろんなことを吸収して成長する時期のような気がしています。
きっと「今」を一生懸命に前に向く事が、必ず未来につながる・・・。
「今」はメンバーとの関わりを大事にして時間を過ごしたいと思います。
そして人として「器の大きな人間」に成長したいと思っています。
追伸:ひぼん・・・ひぼん・・・
広州アジア大会を終えて・・・「今」思うこと・・・ 東 正大
僕にとって、アジアオリンピックの日本代表になる事は「夢」でもあり「でっかい目標」でもありました。
そして、未だに、想い出しただけでも胸の高鳴りを抑えきれないような場所でした。
あの雰囲気を体感出来た事は僕の人生の中で、恐らく二度と経験できないような貴重なものだと思っています。
最近になってようやく、その貴重な経験の過程にはたくさんの人の応援・支えがあってこその経験だと改めて感じています。
本当に心から感謝しています。
また、自分自身を思い返せば日々精進する事から逃げないで、取り組めたと思います。
やはり、その背景にもメンバーや身近な友人、知人、家族などの応援してくれている方々の色んな動きがあり、環境作りがあったからこそだと思っています。
そのお陰で、練習にだけ集中出来ていたと思いました。
今、新たに明確な目標はありません・・・。
しかし、貴重な経験をさせて頂いたからこそ「今すべきこと」を「今」成すべきだと思っています。
自分が「今」成すべき事・・・。
それは
「感謝」という想いをのせて
日本代表としてのプライドを持って
この経験を懸命に「漕いでる姿」で表現したいと考えています。
そして、自分自身、あたり前にあった環境下ではなく周りを意識した行動を心がける取り組みをして行きたいです。
皆さん、よろしくお願いします。
広州アジア競技会を終えて・・・「今」思うこと・・・ 井上 健
広州アジア大会では今までにない多くの経験をさせてもらいました。
日の丸や五輪を背負う事の意味や重さ、プロ意識、勝つことの難しさ、チームという組織について・・・等々感じることはあまりにも多くありました。
それも非常に高い次元で、全てが最高峰のものでした。
すべてが新鮮で、衝撃的でした。
そして、何年かぶりにオフを迎えました。
オフの間は様々な事が頭に巡りました。それは、やりきったという達成感もあり、負けた悔しい気持ちも残りました。更に今後のチームのことや人生について・・・・。
ある種の空虚感というか脱力感にも襲われました。
正直なところ、気持ちの足が止まりそうでした。
しかし、時間の経過と共に頭をよぎるのは「ほんまにこれで終わってえんやろか?」という疑問が次々に沸いてきました。
アジア大会で華々しく一線から散るのも一つだと思います。
その一方で、ボロボロになって負け続けたとしても、一生懸命に新たな花を咲かせるために頑張り続けるのも一つです。
僕は、やはり後者です・・・。
そんな生き方の方が自分らしいと思いました。
アジア大会で様々な経験をさせてもらったのは自分達だけの力では決してありません。
周りでたくさんの人が影となり、日向となり動いてくれて、支えて頂けたお陰だと思います。
だからこそ今年は、アジア大会を経験し「いかに成長したか」を見せることが僕達なりの「感謝の伝え方」ではないかと思いました。
日の丸を背負った責任やプライドを持ち続けることは大切だと思います。
そのためには今年も勝ち続ける事、強い勝ち方をする事が求められていると思います。
偶然にも今年からは副キャプテンとしてより深くチームの方向性に関わる立場になりました。日々どうしたらチームにとって良い結果をもたらすのかを考えます。
技術的には、トレーニングの本を読みまくり、出来る限りチームにとって有用なものは取り入れていくようにしています。
精神面では、なかなかメンバー全員が年間通して高いモチベーションを維持し続けるのは難しいですが、メンバーの気持ちの変化に気付けるようコミュニケーションにも配慮するよう事が大切だと思っています。
今はまだ目先のことしか見えていないと思いますが、今後はもう少し先のことまで見通せるようにならなければいけないと思います。
そうする事で、数年後には、アジア大会でかなわなかったインドネシアや台北など、アジアの強豪に日本の成長を見せてやりたいです。
最近、広州でも会った、僕にとってカリスマの北島康介が復活し、それが心の活力ともなっています。北島選手以外にもサッカーの永井選手の活躍もよくTVで目にします。
同じ広州の地に立った人たちの活躍を見て、自分達もまたやらなければいけないと日々強く思います。
アジア大会での経験を心に刻み、チームにこれからも働きかけていきたいと思います。そして、僕らが誰かに刺激を与えられるような存在になれればいいですね。
皆さん、応援お願いします。