説明できない言葉は使わない
リリースや説明会等への案内状など、記者に向けた資料は多々あります。
内容も業界や企業、手法などによりさまざまであり一概に言えない部分も多いですが、”簡潔に解り易い”という配慮が必要ということは共通していることと言えます。
記者に対して解り易い配慮ということは常に心掛けておられると思いますが、実はこれでは不十分なのです。
記事を書く記者が理解すれば十分と思われがちですが、記者自身が頭で理解できても記事に書けないケースがあります。それは自身の読者に対しての表現が見当たらない場合です。
もちろん是非とも直ぐに書きたい内容であれば調べて書くのでしょうが、そうでない場合は後回しとなり結果的に陽の目を見ることができずボツになることとなります。
つまり最初から記者ではなく読者でも解る表現を使うことが重要となります。
難しい言葉は使わないに越したことはありませんが、どうしても使う必要があるのであれば必ず注釈をつけることをお勧めします。
加えて言うなら簡潔にまとめることを重視すると文章量に限界がきますが、注釈や説明が長引く場合は、思い切ってそれらの言葉を使わないという選択肢を選ぶことも必要です。
読者を意識した資料、つまり具体的な記事のイメージを行いながら資料作成をお勧めします。
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御社の1号機をご存知ですか?
新商品の発表準備の際、どのような切り口で料理しますか?
新商品の特性、競合との差別化、顧客の利便性や業界への影響等、さまざまな切り口でニュース価値を探りリリースを書くことかと思います。
しかしこれらは全て、現在並びに将来という時間軸での検証です。
欠けているのは過去からの検証。
例えば現行商品との比較位は当然行うでしょうが、そのシリーズ商品の最初の商品との比較は行っているでしょうか?
またその事業自体に参入した背景や歴史、会社自体の歴史の中での位置づけは把握していますか?
企業が商品を世に送り出す際、表面的な情報のみを発信しているケースが殆どだろうと思います。然しながら連綿と続けられてきた商品に対する想いや工夫、進化などという貴重な情報は、歴史を重ねている企業ほど価値が埋没しているのではないでしょうか。
実際、それらの想いが伝えられるかは難しいところではありますが、発信者が状況を把握すらしていないというのは問題です。少なからず社内ではその想いの歴史を共有していく必要はあり、また今後新商品の価値を検証する際には是非とも”歴史的背景”を検証項目に含めて欲しいと思います。
閉鎖的組織は継続できない
現在、第三者委員会を設置し、指導者によるパワハラ問題を検証中の日本女子柔道。
暴力やパワハラという行為も問題ではありますが、伝統という名のもとに閉鎖的な組織に陥っていたことが最大の課題と思います。現に昨秋、全柔連が状況を把握しつつも聞き取り調査程度の対策しか講じず、結果該当する監督には継続を発表していたことからも隠ぺい体質と言わざるを得ない。
そして問題が表面化した段階で監督に厳重処分を課すものの、対応不十分として12月初旬に代表選手ら15名が連名で日本オリンピック委員会に能力行為などと告発するという前代未聞の対応に発展する。
もし全柔連が状況を把握した段階でこの問題に真摯に取り組んでいたらどうだろうか。口先だけではなく”アスリートファ-スト(まず選手ありき)”という概念を少しでも実践していたらどうだったのか。
伝統とは組織内での慣例を継続していくことではなく、変わりゆく社会の中でどう生きていくかだと理解していたら。
そして社会や組織内からの信用を得るためには情報をオープンにしていくことだと理解していたらどうだったでしょうか?
女子柔道界のみならず、日本相撲協会や学校等で多々閉鎖的な組織が問題を起こしていますが、企業も同様、明日は我が身と言える部分が多いと思います。
変わりゆく社会の中での位置づけや社員の声を無視していれば告発という事態に陥ることはよくあること。この様な企業存続の危機にならずとも生産性低下という事象であればもっと身近に起こっているのではないでしょうか。
広報の大きな役割のひとつは第三者的視点での検証。一度一般社会の目で社内を検証してみては如何でしょうか?社内の常識こそ非常識という部位が意外と多く見つかるのではないでしょうか?
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