広報力向上ブログ -287ページ目

打ち出す前に、デメリットの検証を!

自民党はこれまで、公共事業や金融政策を通じて企業を活性化させることで、景気回復を図ってきた。


しかし反対に、初めて政権を取った民主党が掲げたのは、”無駄のづかいを徹底的になくし”、その財源を子育てや教育、医療など生活面に財源を投下すれば、景気も良くなるという考えだ。


この点が、これまでの自民党政権と、今回の民主党政権での大きな違いと言える。


昨日日銀が発表した9月の短観では、2期連続で改善という数値が出されたが、依然景気回復に関し実感がわかないのが正直なところではないだろうか。本当にできるか否か解らない無駄遣いの削減、財源の確保については、国民が期待しているところであるが、余りこのことばかりを強調すると、経済が回復どころかシュリンクしてしまう気がしてならない。


財源の国民への直接配布はインパクトがあるが、それで本当に景気が回復するという考え方についてもっと説明をするべきだったように思う。何かを打ち出す際、インパクトを重視するのは当然であるが、それによるデメリットを事前に検証したうえで対策を打つ、打ち出し方を考慮しないと、直ぐに足元をすくわれることになりかねない。


「国民の生活が大事」と謳うのであれば、経済学者ではなく、一国民が解るように早急の課題である景気回復についても説明する必要があったように思う。



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露出には理由が必要

広報担当者は、少しでも確実に、少しでも多く報道を勝ち取るために、ニュース性を向上させようと日々努力しているだろう。勿論その努力は必要であるが、目先を変えて“何故メディアは報道するのか”という記者の目線で広報素材を検証することも必要である。


例えばプレゼントパブリシティ(略称:プレパブ)という広報手法がある。新聞や雑誌などにあるプレゼントコーナーに、自社の商品やノベルティグッズを無償で提供する代わりに、掲載してもらうというものだ。お金を払い枠を買う訳ではないため、掲載するか否かは記者の判断に委ねることになる。


発信者側の理屈からすると、お金ではないがモノを提供している、高価なものをだしているのだから掲載されて当たり前と思うのだが、数多く集まれば当然のことながら記者は取捨選択をしなければならない。そこで選ばれるモノは、記者(媒体として)が掲載し易いものが選ばれる訳だ。では記者はどういう基準で判断しているのだろうか。


大前提は、読者層にマッチしているか否か。高価なものであっても読者層にそぐわなければ見送られる。そして“今”掲載する理由があるか否かである。例えばこの時期“インフルエンザ対策グッズ”は掲載し易いし、2-3月であれば新生活応援グッズも特集を組むし、出し易い。当然制作リードタイムを考慮したタイミングでリリースは出さなければならない。モノなどが良くても、時期がギリギリの場合、読者からクレームがくる懸念があれば掲載を見送る。またキャンペーンや企業活動の延長にあるものであれば尚更掲載し易くなる。


要は、如何にモノが良いかを訴求するだけでなく、記者側の立場になって考えることが必要であるということ。記者が社内で、“何故これを掲載したのか”をきっちりと説明できる様に仕立てていくことが重要である。


広報95箇条 報道側の立場から広報素材を検証せよ



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広報のスキルアップに必要なのは転職ではない

一昔前、広報は人気の職種で何年か上位にランキングされていた。PR業界は以前から女性の比率が高く、その様な土壌に加えTVなどで女性の広報担当者が取り上げられる機会が増え、“華やかな職種”と映ったのが上位にランクされた要因だろう。しかしイメージと現実が違ったのか、転職を繰り返す人も多く、人材の流動性が高いのもPR業界の特性である。

では何故PR業界では人材の流動性が高いのか。


最初に挙げられるのは、広報業務に対する誤解だ。広報の仕事は決して華やかなものではない。企業広報は黒子、PR会社は黒子の黒子である。決して自分自身にスポットライトが当たることはない。自身にスポットライトが当たる可能性があるのなら、その機会を他の社員に充てるべきであろう。就職や転職をする前に、その点について十分に理解することが重要である。華やかさを追求したいのであれば、広報関係ではなく広告代理店の方が間違いなく向いている。


次に挙げられるのは、やはり社員の育成の問題であろう。PR業界は若手が多く、私の様な身体で覚えるという感覚はもはや通用しない。PR会社の中には、一定期間が過ぎると強制的に担当を替え、出来るだけ多くの経験を積ませようと努力をしている様だが、その様な取り組みは極一部であり、社員のスキルアップをどうするかは今後大きな業界の課題であろう。


最後に挙げるのは、スキルアップの大きな勘違いである。これまでやってきたことを誇張し、新たなる環境を求め、転職を繰り返している人は、少なくとも私は評価を下げる。何故なら、課題解決力がないということと、前の会社での良い部分を見つけられていないからだ。恐らくこの様な人たちは、転職することで前の会社の課題はクリアされるだろうが、直ぐに新天地での悪いところを見つける。広報は環境依存型で後ろ向きな人間には出来ない。「何をやったかを誇張する」のではなく、「やったことから何を得られたか」を理解できない人は、一生転職活動をしている様でならない。


広報94箇条 スキルアップに環境は関係ない



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