安易にニュースリリースは出すべきではない
ニュースリリースを出すことは、広報活動の基本であるということは言うまでもなく、また共通の認識でもあるだろう。しかし広報活動=ニュースリリースの配布ではない。
とにかくリリースを出せ!とばかりに多くのリリースを出すべしとの風潮があるが、そもそもリリースはその様な安易なものではなく、また大手企業であっても言うほど多くの数のリリースを出せるものでもない。
リリースとは単なる”お知らせ”や”TOPIC”ではない。起こった事実や決定した事実などを淡々と伝えるもので、かつ大事なのは配布した場合に、複数のメディアが報道として取り上げるべきもの(配布前に十分報道が予測できるもの)である。もちろん、報道如何に関係なく、企業姿勢として発信する場合もある。
リリースは内容はさておき、多くばら撒けばどこかが報道するだろうというものではない。内容ありきである。
”これで何を書けって言うんだ”という記者の声は少なくなく、安易にばら撒いていることで、発信している企業に対して逆に悪い印象を持っている記者もいることは認識しておくべきではないだろうか。
ご参考:リリースの一斉配布はニュース性を下げる
クリックをお願いします!
広報部を広報する
広報部の仕事は、企業や団体などの情報を社会に発信(受信)する窓口であることは誰しも認識していること。各現場に行った際、面識がなくとも”広報部です”と名乗れば大体どの様な用かも理解されるのではないだろうか。
しかし、広報部の仕事や役割が本当に周りから理解されているのだろうか。広報部の仕事については、誰しもなんとなくは解っている。だが理解はされているだろうか。また広報部と各部門は、協力関係にあるだろうか。
企業や団体などの”広報部”を外から見ると、意外に他の部署との壁を感じることが多い。広報部とその他本社部門、広報部と販売促進部、広報部と営業部門や開発製造部門、広報部と各支店(拠点)など。そもそも広報部は、企業や団体の代表として社会とコミュニケーションを図っていく部署ではないだろうか。
その高いコミュニケーション能力は、対外的には威力を発揮しているが、意外と組織内で発揮されていないケースが少なくないようだ。ニュース素材が欲しい、リリースを上手く出したい、取材に何とか持ち込みたいという感覚だけで社内と向き合っていないだろうか。これでは一方通行であり、広報部がより理解されることはないだろう。
広報部が組織内で機能するのは、まず広報部の役割や仕事内容を積極的に組織内に発信していくことが必要だろう。これは目前の広報案件を如何に効果的に発信していくかということよりも重要なことである。何故ならば、社内の協力関係構築は、継続的に効果を発揮するからである。
組織内の情報を積極的に社会に発信しているように、広報部の仕事や、各現場が求める情報、必要であろう情報を積極的に組織内に情報発信をしてみては如何でしょうか。きっと広報部への見方や協力の度合いが変わってくるでしょう。
広報部は情報の宝庫。宝の持ち腐れて終わっていませんか?貴重な情報は、まず自身の組織内で共有することが必須ではないでしょうか。
クリックをお願いします!
大学広報の最大の課題
ここにきてというか、漸くというか、大学広報が見直されてきている。
これまで大学の”広報”と言えば入試広報がメインであり、またそれらは”広告”という手法で行われてきた。だが最近は予算確保という観点ではなく、広告手法自体を見直すという傾向が出てきている。
加えて”広報強化”を前提に、企業での業務経験者を採用する動きも出てきている。
しかし、大学広報を強化しようとどんなプロを学内に招き入れても直ぐには解決しない大きな課題がある。それは”大学広報の敵は内にあり”ということである。
どんなに効果的は発信手法を持っていても、切り口を模索し料理してニュース性を向上させるテクニックを持っていても、その土台となる情報を入手できなければなにも始まらない。
大学には実に多くのニュース素材が埋没しているが、なかなか発掘できずに終わっているのが実情。その障壁になっているのが、学部学科毎の壁、教職員の壁、帰属意識の希薄化、一体感の欠如などと、学内での課題が非常に多い。これらは課題というよりは、”敵”といっても良いほど、容易に改善できるものではない。
その改善策は幾つもあるが、その大学によって手法もマチマチであり、一概に言えないところが残念なところ。企業なら”トップダウン”で物事を進めていくという手法が使えるが、大学には通用しない事が多い。大学に広報が根付かなかった要因でもあるのだろう。
大手の大学なら財政的に余裕もあり、価値向上などという複雑怪奇な作業はしなくとも幾らでも学生確保に向けた施策は打てるのだろう。しかしそうでない大学、価値を明確にして向上させたい大学は、まず学内の情報流通の活性化について手を打つことが最も重要なことではないだろうか。
大学広報戦略を策定する際は、是非とも手法なりを出来るところから検討してみることをお勧めします。