「メガネを拭く」が広報の基本
メガネは気付かぬうちに非常に汚れていることがあります。日に何度か拭くものの、時として拭いた後に非常に感動するほど奇麗になり、住み慣れた自分の家でもそれまでと全く違って見えることがあります。
昨日偶々外出先でメガネを拭いた際、非常に景色が豪華に見え、あー今まで損していたーという気持ちになりました。と同時に、下記の事が言えるのではないかと。
・自分が気付かない間に曇った状態で見ていた
固定観念や先入観で物事を判断してしまいがち
・同じ景色でも拭くだけで全く別物に見える
視点や切り口を変えるだけでも価値が違って見える
・特にコーポレートPRにありがちな現象
うちでは当たり前、と思うことほどニュース性が隠れている場合が多々ある
商品PRと違い派手な切り口が少なく、切り口や検証が命
入り込めば入り込むほど、考えれば考えるほど見えなくなることが多々あるかと思います。広報のプロや業界の専門家という立場から離れ、一消費者やど素人の立場になって見直してみると今までと違った検証ができ、新たな切り口が生まれるかも知れません。
気分転換、素になることも広報では重要なことだと思います。
グループ広報強化は段階的に
以前、「グループ企業の広報対応 」にも書かせて頂きましたが、企業単体のみならずグループとしての広報活動の重要性が少しずつ浸透してきている様に思います。
グループ企業で広報活動を強化していくに当たり、真っ先に思い浮かぶのが”グループ広報連絡会議”であろうと思いますが、いきなり各社の担当者を集めて会議をしようとしても上手くいかないのが実情ではないでしょうか。
理由は立場の違いや必要性などの認識の違いなどさまざまな要因が考えられます。
連絡会議の主催者である親会社の担当者は”広報部”の方が多いでしょうが、グループ企業の担当者は広報部門でもなく、広報担当でもなく、企画部門や総務部門の担当者であることが一般的です。それらの方に一堂に会していきなり上から目線で広報強化の必要性を訴求したとしても、親会社が何か言っているとなかなか受け入れられないのではないでしょうか。
広報連絡会議が浸透してくれば、他のグループ企業の広報案件などの話を聞くだけでも意義があるだろうと思いますが、まずはその席に着くまでの準備が重要だろうと言えます。
まず個々のグループ企業にとってなぜ広報が必要なのか、広報活動を展開した際の効果に加えて、その企業の広報素材が具体的にどういうものなのかを示すことが必要だろうと思います。
いきなり関連企業の方に、グループでの相乗効果云々の話を切り出してもドン引きするだけで効果がないばかりか、溝を深めてしまう懸念もありますので段階的に、確実に強化していくことが重要ではないでしょうか。
質疑応答なしの会見はあり得ない
女優の沢尻エリカさんが1月23日に行われる「たかの友梨エステティック・シンデレラ大会」終了後時に、現状の報告会をするそうです。メディア向けに出されたご案内に、大会の進行上「質疑応答」も「囲み取材」もなしと明記されていたそうです。
加えて「必ずシンデレラ大会のご紹介を(記事・ニュースに)入れて頂くのが条件」であり、また「テレビ局4社、新聞社・出版局・ウェブサイトは30社限り」で受け付けるという。抽選ではなく、主催者側が過去の報道実績などを踏まえて選定するようです。
広報担当に事前に問い合わせをしても、リリースを確認して下さいの一点張りとのこと。
【懸念事項】
・質疑応答ができないのであれば会見を開く必要はなく、文章で出せば良いのではないか
・本当に質疑をしないのであれば、沢尻エリカさんの名前を出さずに告知をし、サプライズ登場という手もあった筈。沢尻エリカさん込みのニュース性を謳って質疑なしというのはルール違反で横暴
・掲載保証は広報ではない
・スペースの関係上であれば、それに見合う数のメディアに案内を出せば良い筈。敢えて波紋を呼ぶような打ち出し方は主催者(PR会社)が下手な証拠
・リリースを確認下さいというが、リリースではなく取材依頼であり、問合せすら受け付けないのであれば案内を出さない方がよい
・何がしたいのかが解らない。沢尻エリカさんの価値を下げたいのか、批判記事でも良いから露出が確保できれば良いと考えているのだろうか
こういう事があるからいつまでたっても”広報PR”が理解されない、PR会社というものが理解浸透しないのではないでしょうか。主催者側にメディアなどの視点に立ってNOを突き付けるのもPR会社の重要な役割ではないでしょうか。
下手な小細工をせず、本業に復帰すること、専念することが彼女の価値を上げていく唯一の策ではないでしょうか。