広報力向上ブログ -133ページ目

原発再稼働の条件

昨日、迷走を続けた原発のストレステストに関し、政府として統一見解が発表されました。


運転停止中の原発を再稼働させる条件として暫定的な「1次評価」を実施し、そのうえで稼働中を含む全原発を対象とした「2次評価」で運転継続か中止かを判断する2段階方式を採用とのこと。

これだけを見ると早期再開を前提にしているとしか思えない。


また評価する基準は未知数なるも、評価するのはこれまで原発安全神話を掲げ推進してきた組織と何も変わらない。


大事なのは信憑性であり、偏った見解を持っていない、利害関係のない第三国などの評価組織を入れていくのは必須だろうと思います。


またストレステスト(耐性試験)が突如クローズアップされていますが、今回の原発問題は大震災による物理的な要因ではなく利権問題を含めた人災であり、物理的試験よりも何よりも原発運営を任せられるかという”体制試験”が必要と言えます。


広報で一番重要なのは信憑性であり、常に冷静に客観視する必要があります。集中する余り、熱中する余り客観性が欠けるということはよくあることですが、端から客観性を無視し続けることはそうない事例だろうと思います。


昨今の重要な局面で決断し物事を進めていくのはリーダーシップなのでしょうが、ここまで民意を無視し続けるとことは独裁国家としか言えず、その暴走を止めることができないシステムにも問題があり、内閣自体の体制試験も必須なのではないでしょうか。


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「こっそり削除」の影響

九州電力のやらせメールが発覚した先週末、九州電力のホームページを閲覧しました。


余り見易いとも思えずイライラとしていたものの、某社のIRサイトランキングで1位を獲得などというバナーが貼ってありました。正直、直感的に”お金で買える賞”なのかと思いました。


しかし今朝再度ホームページに訪れると、そのバナーが削除されていました。


IR会社からの要望なのか、下手に煽りたくないためなのかは解りませんが、バナーが取り外されたことは事実だろうと思います。


ひとことで言えば、単にバナーを外しただけではありますが、そのIR会社に対する信憑性はガタ落ち、加えて東電は都合の悪い情報はこっそり削除する企業であるということをアピールしたことになります。


この”こっそり削除”は全く効果的ではなく、むしろ逆効果だろうと言えます。安易に情報を乗せて都合が悪くなったら削除する様な情報は、最初から掲載しない方が身のためでしょう。


ブログや投稿サイトなどを利用するだけ利用し、風向きが変わったら削除するという行為はケースによっては組織を潰しかねない行為です。現在ソーシャルメディアの積極活用が謳われていますが、ソーシャルメディアを活用することが目的化してしまっている懸念があり、きっちりとリスクも想定した上で運用ルールやポリシーを明確にし、経営陣にも承認を得た上で取り組んでいくことが必要ではないだろうかと思います。

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九電やらせ会見で伝わったこと

経済産業省が主催し、佐賀県民向けに放送された玄海原発の説明番組に、九州電力が4つの協力会社と社内の一部に対して原発の運転再開を容認する立場から番組あてに、番組の進行に応じて発電再開容認の一国民の立場から、真摯にかつ県民の共感を得うるような意見や質問をFAXやメールで自宅から送るようにと具体的に指示したことが発覚しました。


この事件を聞いた第一印象は、今の電力会社ならやりかねない。ある種想定の範囲内であり、余り衝撃的な印象を残念ながら受けませんでした。


しかし、社長会見を見た際、かなりの衝撃を受けました。


一応、国の説明会の信頼性を損なう結果になり、心からお詫び申し上げたいと思っている、と謝罪はしていたものの、質疑応答の状況を見る限りでは全く反省の色が見えない、危機感すら感じていないという印象を受けました。


Q:社長は指示を御存じない?

A:申し訳ないですがコメントを控えさせて下さい

→解っているが言いたくない。つまり再発防止どころか原因究明すらする気はありませんという意味でしょうか。


Q:指示は社長の指示?

A:それもノーコメントでお願いします。

→もはやご自身のことも解らない。ノーコメントと言えばその場を回避できるという安易な考えに唖然。この場面でのノーコメントは、社長自身が指示をしたと受け取っても構わないという意味となります。


Q:調査中であれば調査中というべきでは?

A:そういうことも含めてノーコメント


会見中、終始「誰が指示したかは別にして責任は全て自分にある」と一貫。責任を感じているかのように見せて詳細はうやむやにしたいという気持ちが全面に出ていると言えます。


また会見途中でメモが入った途端、「指示していないということは明確に申し上げます」と明言。


責任の取り方についても、どの程度の責任を取るのが世間的な取り方なのか私には解らない。誰に相談して良いかも解らない。そんなことまで自分で決められないのかと言われるとそれまでなんですけど・・・というコメント。


もはや社長としての資質云々以前に、トップが何も決められないという正に企業としての体をないしていない。安全性以前に、こんな組織に原発運営が任せられる訳が無いということが明らかになった気がします。

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