クラウドベース3DCAD「Fusion360」の講習を全国で行っています!
こんにちは!
またまた、かなりのご無沙汰になってしまいましたが、おかげさまで元気です(^^)v
過去の投稿で記したように、「いずれは次世代の人材の育成支援をしたい」と考えていたことを実行に移しています。
まぁ、できるところから…ですが(;´∀`)
2年前から業態を一部変更して準備を始め、昨年秋から本格的に活動を始めました。
現在はこちらの2本が業務の柱になっています。
新たに「ものづくり指導」を業務内容に加えるにあたり、わたしは製造業を担う人材の育成支援という自分で決めた筋を通すため、内容もシンプルに絞りました。
それが、「Fusion360の基礎講習」です。
そしてこの講習は基本的に実技とセットです。
例えば、基板CAD「EAGLE」との連携までを講習メニューにした場合、部品のはんだ付けも皆さんにやっていただきます。
昨年春に、地元のキャリア教育推進協議会の委員を仰せつかり、まず中学校の科学技術部の生徒さんに向けて、正味一ヶ月の中でこのFusion360を指導しました。
その時の成果物は「自作ハンドスピナー」です。
今年は、5月に県内の工業高校で同じ内容の講習を1日で実施しました。
学校向けだけではなく、企業の社内研修でも「現場で活かすFusion360」をテーマに、学校向けとは内容を変えて講習を行っています。
「Fusion360だけでいいよ」という企業さんと、「EAGLEとの連携もやってほしい」という企業さんと様々ですが、それぞれのご希望に応じて実施しています(・∀・)
わたしが大事にしているのは、講習の内容はもちろんですが、なによりも「場の空気」です。
明るく楽しい講習会を目指して実施していますので、ぜひぜひよろしくお願いいたします♪
以上、近況報告でした(`・ω・´)ゞ
しがらみにとらわれないモノづくりこそ
実はわたくし、今年の春先からちとした連載ものの物書きをしておりまして、日常の思考のいくらかかをそれに割いている状況なのでありました。
ママさん設計者がやさしく教えるシリーズ
http://www.itmedia.co.jp/author/209858/
よかったらご一読ください( ̄ー ̄)ニヤリ
いずれもアマチュアさん向けにレクチャーする内容なのですが、毎回それなりに注目していただけているようで、特に「ママさん設計者がやさしく教えるCNCフライス超入門」の第一回では、300を超えるFacebookの「いいね」を頂きました。
正直これにはびっくりしました。
なぜ、アマチュアさん向けに図面の読み描きやCNCフライスの使い方を解説する記事が、こうもそこそこ重宝がられるのかを考えると、やはりもともと「作ってみたい人」が多く潜在していたことと、先ごろのメイカーズブームもあって、家庭で使える小型のCNC工作機械の存在が浮上したことも要因の一つだと思います。
これについては「3Dプリンタブーム」に感謝せねばならない部分があるんですけども、ニコニコ動画の「歌ってみた」「踊ってみた」と同一のノリで、「自分がほしい物、使いたい物を自分の手で作ってみたい。そしてそれを多くの人にも見てもらいたい」という、一種の社会的欲求を満たせる環境が整ってきていることの表れだな、、、と見ています。
これはとても素晴らしい社会現象であり、今は個々の趣味の延長的な活動だとしても、これがやがて一つの潮流と化した時、これまでの企業間取引での「慣習」、悪い言い方をすると「しがらみ」ですかね、まー、そういうものにとらわれることなく、本当の意味での「良いモノづくり」が出来る社会に変わっていくんじゃないかなと思います。
そして、すでにその兆しを感じてます。
…ほんの野生の勘ですけどね\(^o^)/
デジタルモールド®がつたえる「道具」の使い方
この旗振り役というか、切り込み隊長と言える伊那市の有限会社スワニー。
ここは4年以上前から積極的に3Dスキャナや3Dプリンタを導入して、次世代のモノづくりを探求し続けている、ド田舎の小さな小さな会社です。
そしてデジタルモールド®とは、このスワニーが開発した「3Dプリンタで作られた射出成形金型」なんですが、ここへきて新たにプレス金型と鋳造金型が仲間入り!!だそうで、急展開を見せています。

わたしは勝手にこれらを「デジモファミリー」と呼んでいます( ̄ー ̄)ニヤリ
実際のところは、スワニーが導入しているハイエンドの最新3Dプリンタだからこそ実現できた技術なんでしょうが、それにしても一般的な3Dプリンタのイメージって、ざっくり言うと「設計検証用の試作品やサンプルを樹脂で作る機械」ですよね。
だから樹脂成形金型はもちろん、プレスの荷重や鋳造に耐えられるほどの金型を、3Dプリンタを使って作ろうなんてことは、普通の人はあんまり考えないと思います。
だってイメージ的には、金属>>>>>>超えられない壁>>>>樹脂
そんな感じですしね。
最近、補助金等々を使って3Dプリンタを導入する会社が増えているのは結構なことだと思います。でも、3Dプリンタは「造形道具」なんですよね。アイデアを出したりそれを具現化するまでの思考や作業は人間たちがやることです。そこが一番大事なところですよね。スワニーのすごいところはハイエンドの最新3Dプリンタを持っていることじゃない。発想力と行動力が素晴らしいのです。これ、お手本ですからね。ほんと。
「歩いて移動するのは時間がかかるから、時間を短縮するために自動車を買おう。大勢乗せられれば全員が同じ時刻に目的地につくことができるから、セダンではなくミニバンにしよう」
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こんな風に、「何が目的なのか。その手段として適切な道具を選んで、こうやって活用しよう。そうすることでこんな効果が生まれる」というところまで筋書きを書いておかないと、導入してから「この道具を何に使おうかなー」では、やっぱり出遅れると思います。これは3Dプリンタに限った話じゃないですが。ただ、あまりに過熱気味な3Dプリンタブームに煽られて、つい導入してしまった…なんてことになるともったいないですからね。
以上、「道具は使いよう」。というお話でしたとさ(・∀・)