<谷神(こくしん)を倭人は石上と書き”いそのかみ”と訓じてきた。礒神が砂鉄を掬って炭とまぜて鉄を求めた仕事は...>谷神、石上、礒神、蹈鞴の神
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★目次
☆1 万物の神
☆2 宇摩志麻治
万物の神
(「儺の國の星」拾遺42、生口星(みかりのほし)より引用)
谷神(こくしん)を倭人は石上と書き”いそのかみ”と訓じてきた。礒神が砂鉄を掬って炭とまぜて鉄を求めた仕事は黒に生れ、黒を育て黒を成す過程にほかならなかったのである。鉄を”ふるみたま”と言う。暗黒の宇宙の色をそのまま復元した色であった。
谷神(こくしん)とは、老子の言葉にある。
「谷におられ万物を生み出す神は死なない。」
万物の神のこと。
石上(いそのかみ)は石上神宮の神。
ふるみたまとは、祭神の布留御霊(ふるみたま)。
かの社は、物部氏の祖神の饒速日命を祀る。
万物の神が石上神宮の布留神、饒速日命だということになる。
高良大社
礒神とは、安曇磯良神である高良神。
☆ラとは、神、光を意味するので磯神。
こちらも物部氏の祖神である饒速日命。
高良神は、礒神である饒速日命。
”いそのかみ”であるゆえ、石上(いそのかみ)。
石上神宮
また、伊勢は古来、磯宮と呼ばれた。
礒神である彼が、男神天照。
その后の御炊屋姫が女神の天照(と豊受)となる。
尚、高良神(住吉神)の后は神功皇后。
ゆえに石上神宮にも住吉大社にも彼女が祀られている。
引用は、蹈鞴の様を示したもの。
「加茂神は蹈鞴の神」との表記もある。
かの神もまた、名を変えた彼であった。
八咫烏=賀茂神
彼を祖神とする者たちが、全国に散らばり、神の名を変えて祀っていた。
皆、同じ神であった。
ゆえに、神話の神は彼ら二柱に集約され、神話は場面ごとに名を変えた物語となる。
まさに、谷神、万物の神になる。
宇摩志麻治
(「儺の國の星」拾遺42、生口星より引用)
銀河を”うましのみち”と言う。子午線に沿ってほぼ南北に流れるからである。/古人は星を石と書いたから石女(うましおとめ)とは銀河の別名であった。
饒速日命と御炊屋姫の御子は、宇摩志麻治(うましまじ)という。
それは「うましのみち」であり、銀河のことではないだろうか。
彼ら二柱は星神である。
御子もそれになぞらえて、その名にしたとしても不思議ではない。
推古天皇の頃には、十二支は使われていたという。
記紀の成立には彼女らが大いに関係してた。
その中で、神の名も作られたのではないか。
彼は布留神であり、その名は星神を意味していた。
同神の住吉神もまた、三ツ星。
御炊屋姫も星神。
神話の星神、天津甕星、建葉槌神も彼ら。
( つづく )
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