奈良には武内宿禰を祀る社がある。
祖神とする一族が祀ったもの。
「では、あれはやはり宿禰さまのことなのか」
思い当たることがあった。
そこから三輪の神に繋がる。
★前回の記事
★目次
☆1 竹内峠
☆2 明日香の亀石と三輪の神
☆3 三輪の神と高良神
☆4 天孫族*当麻物部
竹内峠
以前、奈良で「竹内峠」を通っている。
二上山~紀見峠への縦走(山を繋いで歩く)の時、二上山と葛城山の間にあった。
「武内宿禰様の竹内?なんで奈良に?」
とその時は思っていたのだが。
奈良には、彼が祖神として祀られていた。
(以下、敬称略)
今回確認すると、峠の近くに「竹内」の地名があった。
地図はYAMAP
竹内峠は左端の真ん中、竹内の字は東南にある。
YAMAPの地図では、これ以上縮小(広域)すると文字が無くなる。
Google先生では、この地名は表記されない。
地図はGooglemap
地名で検索して、初めて地域の範囲が表わされる。
竹内峠は竹内にあり、當麻の隣の地区だった。
當麻と言えば、明日香の亀石の伝承の「当麻のヘビ」。
それは、「当麻にある長尾神社の神」を示唆していた。
厳密に言えば、社の地名は當麻ではない。
「ざっくり言って」の範囲になる。
(これも伝承の難しい所)
明日香の亀石と三輪の神
古代、奈良盆地には巨大な湖があった。
亀石の伝承では、「当麻のへびが水を引いて」いる。
それが三輪神に繋がった。
出典「古代であそぼ」
http://www.ne.jp/asahi/woodsorrel/kodai/edo/index.html
サイトも見てください!素晴らしいです
奈良湖は亀の瀬の辺り(上の図の左端の真ん中)の大和川が、山体崩壊で埋もれてしまうことによりできたもの。
湖の水は亀の瀬を開削すると引かれる(上記サイト参考)。
「亀石が動くと奈良盆地が泥沼になる」とは、この状態になる時の土砂崩れによって亀の瀬の亀が動くことを意味していた。
よって、それは「当麻のヘビ」である長尾神社の神が、亀の瀬の大和川の開削して水を引いたと示すもの。
社のもう一つの伝承より、三輪の神に繋がる。
「昔、奈良には大きな蛇がいて、頭は三輪明神、長い尾っぽは長尾神社。
また龍がいた。頭は三輪明神で、胴体は竜王宮、尾が長尾神社。」
三社の神は同神だと示唆するもの。
(上の記事)
三社の神は、二柱の神に集約される。
奈良湖の水を引いたのは彼らだ。
(下記の社の神は二柱に集約)
「長尾神社」
天照大神、豊受大神、水光姫命、白雲別命。
摂社に厳島神社(市杵島姫命)天児屋根命)
「竜王宮」(石園座多久虫玉神社・いそのにますたくむしたま)。
御祭神は、建玉依比古命、建玉依比売命。
豊玉比古命、豊玉比賣命。
*建玉依比古命とは、鴨玉比古命(鴨、賀茂の神)のこと。
「大神神社」
大物主神(饒速日命)。
摂社に市杵島姫命神社の市杵島姫命(御炊屋姫)。
御炊社の御膳津神(豊受大神、宇迦之御魂神)など
亀の瀬の周りには八幡神社が多くある。
祭神は応神天皇と神功皇后。
☆社は記念碑と同じ。
「亀の瀬の開削」をしたのが、この二柱だと示唆するものだ。
彼らは「開削をした三輪の二柱の神」と同神である。
三輪の神と高良神
亀石の伝承は、奈良湖の水を引いた三輪の神に繋がった。
三社の一つ、竜王宮からも彼らに繋がる。
高良神である住吉神の別名に「豊玉彦」の名がある。
浦島太郎に酷似の伝承は神の由緒を意味し、同神。
龍宮の龍王、乙姫さまは彼らになる。
竜王宮の神は、三輪神と同じであった。
高良神と神功皇后は、それであるということだ。
彼は武内宿禰。
明日香の亀石の伝承でも繋がった。
彼は三輪の神なのだ。
☆奈良の高良神社
石上神宮の近くに高良神社と八幡神社がある。
前者の祭神は武内宿禰、後者は神功皇后と応神天皇。
両神社の間にはまぐわい神事がある。
高良神が男神であり、八幡神が女神で、神のお渡りがあるという。
二柱は夫婦だということだ。
天孫族*当麻物部
奈良には、武内宿禰が祀られていた。
名を変えられてしまった彼らに、必ずたどり着くように。
武内宿禰は三輪の神。
☆二柱は、天高市神社の天照であった。
あの日、奈良の山を繋いでなかったら、竹内峠も亀石に繋がることも、分からないままだった。
( つづく )
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