前回の続きです。

 

 

 

< 天岩戸 >

 

 この筑紫三山、もう一つのラインがあった。

これが「天の岩戸」へ繋がる。

 

筑紫三山の一つ、若杉山の麓に下宮の太祖宮がある。(図2 の7)

 

図1 太祖宮*下宮
 

この社と他の二山(飯盛山と基山)を結んで出来た三角が、下の図の青いライン。
 

図2 天岩戸

 

太祖宮下社と脊振山(★10)を結んだラインが上の図の緑のライン。

そのライン上にあるもの。

 

4 現人神社(住吉の元宮)(少し北にある)(*1)


7 若杉山の太祖宮(下宮)

8 岩戸の地形

9 天岩戸

10 脊振山)

 

(★1~6は前回と前々回の「真の道」
 

 

< 9 天岩戸 >
 

那珂川市にあり、山神社の境内にある大きな岩がそれです。

旧地名は岩戸村戸板。

 

図(写真)2 山神社の天岩戸

磨崖仏さん

 

 

ここには「天岩戸の片方がここへ落ち、もう片方が奈良の片戸神社の境内へ落ちた」という伝承がある。

奈良の片戸神社は確認出来なかった。

もしかすると初めから無いのかもしれない。

 

神社の伝承のアイテムが導くものは、同神を示唆するものだからだ。

 

つまり「大和と筑紫の神は同じ」であると、天岩戸の物語の主人公である天照の由緒を示している。(*2)

 

図3 成竹山展望台からの那珂川市と博多の街

 

<★8 岩戸の地形 >
 

地形の「岩戸」もこの緑の線上「岩戸のライン」にある(図2 の8)*3

 

図3では7の緑の丸で囲んだ部分が岩戸の地形。

(*川が最初に山と山に挟まれる部分。やまと(山門)でもある)

 

 

緑のライン上には神話の「天岩戸」が示唆するものがあった。

彼(饒速日命・住吉神)がスサノオ命でもあるからこそ繋がるのだ。

 

若杉山の太祖宮(イザナギ神、天照、住吉、神功皇后など)

現人神社(住吉神、神功皇后)

岩戸の地形

天岩戸(大山祇神)

脊振山(クシフル岳)*布留神(饒速日命)、市杵島姫命(豊受、神功皇后、御炊屋姫)

 

すべてが彼らに関係あった。
 

 

< 神話の天岩戸 >

 

天岩戸神話は、

*この地の彼らの伝承(異類退治ほか)から作られたもの。
*後の為政者による「男神天照と女神天照の交代」。

 

それらすべてを物語にしたもの。

(「祇園の神 7 ~神話の中の須佐之男命~」)

 

 

それが揃っているのは、この地が「神話の舞台」であったことを意味している。

 

 

< 予言 >

 

では、神話の天岩戸とこの地の彼らに関して繋がるのだ。

 

住吉神の元宮の「現人神社」。

そこには、こんな言い伝えがある。

 

(現人神社)

★1 かの神は、国の大事の時、再び現れる

 

文字通り、国の一大事の時に、再来するという予言。

故に「現人神」。

(*由来は、人(神功皇后)の前に初めて現れた神)

 

 

そして、脊振山の伝承。

★2 二龍が常に出現し背を振るう時、山が動き大地が揺れる

 

二龍とは、彼ら饒速日命と御炊屋姫(住吉神、神功皇后)。

神話の建日向豊久士比泥別、クシフル岳とは、このお山のこと。(*5)

 

彼らが「現人神社」の神ならば、それは、「山が動き大地が揺れる時、二龍が常に出現する」ことを意味している。

 

★1★2の伝承と神話を重ねると、このような意味になる。

 

 

★ 天照が天岩戸に入る。

岩戸が開き、天照が現れて光が戻る。

 

災厄がこの国にある時、再び天照が現れる。

 

災厄とは。

こんな世になっても、人には何とも出来ないことなのかもしれない。

だからこんなに長い間、神話が語り継がれてきたのかも。

 

脊振山の前にある「天岩戸」

岩戸が開かれる時、現れるのは彼ら。

 

住吉神は、天照である饒速日命。

この「まじない」は、未来の天照への希望のように思える。
 

 

祇園の神で繋がった彼らと神話。

そのすべてが彼らの生きた足跡だった。

 

 

 

(神話の真相 終わり)

*「祇園の神」から分けました。

 

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*1 ライン

私が那珂川で「真の道」のライン(力の流れ?)を感じた時、結構な幅があった。

熊野道祖神社同様、岩戸のライン(緑)から少しずれてる現人神社(図1の4)にも影響があると思われる。

 

 

*2 天照の由緒

饒速日命が筑紫から大和へと移動したことを意味する。

また彼が住吉神であり、后の御炊屋姫が宗像神でもあるから共にこの地へと移動しているのだ。

筑紫での御炊屋姫が、神功皇后。*4

 

 

*3 岩戸

以前使った図1の図に★8を追加。

 

 

(初見の方用)

*4   豊受神=御膳神=大神神社の御炊社の神=御炊屋姫(饒速日命の后)=弁財天=市杵島姫命(宗像神)

豊前豊後の一之宮の神=宗像神と神功皇后

 

住吉神=饒速日命=高良神(筑紫神)(筑後国一之宮の高良大社の神)
住吉神と神功皇后が夫婦(高良玉垂宮神秘書・大阪住吉大社)

共に、異類を退治(高良玉垂宮神秘書)

 

「筑紫島の四つの面」のそれぞれは彼らを示す。

建日別は彼らが退治していた熊襲(異類)。

 

 

 

 

神功皇后は甕玉姫(みかたまひめ・神功皇后と同じ筑紫の伝承)=御炊屋姫=卑弥呼(ひみか)

 

 

*5   脊振山

奇(くし)なるものが振る(降る)山で、クシフル岳。
*二龍が背を振るという伝承あり。

建日向豊久士比泥別の豊と久士は(豊受・豊姫・神功皇后、櫛玉饒速日命・住吉)を表す。

 

 

 

 

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