日本人の米の年間消費量は毎年減少し続けて、ついに昭和30年代に比べると半分の800万トンにまで減少しました。
農業就業人口は、1965年に1151万人いたのに、2005年には、335万人の71%減になっています。
それにともない昭和40年度に、日本の食料自給率は73%もありましたが、それから約50年のあいだに40%まで下がってしまいました。
子供の頃の食生活の習慣は一生を左右します。
パンを食べ牛乳を飲むようになったのは戦後、学校給食が始まってからです。
1954年に不足している子供への栄養補給という名目で学校給食法が施行されましたが、それはアメリカの余剰穀物を売るための占領政策でした。
米の量よりも多くの家畜飼料がアメリカから輸入され乳製品の消費量は約1200万トンに激増しました。
日本人の食は欧米化して米を食べなくなって小麦粉、肉類、乳製品が増えたのです。
松村龍雄教授によると日本人のアレルギーの50パーセントは乳製品によると報告しています。
牛乳の蛋自質はカゼインで人間が必要とするアルブミンとは質が違います。
そして、その粒子が比較的小さいために、ろくに消化されないうちに血液中に吸収されアレルギー反応を起こすといいます。
西洋人は大人になっても乳糖を分解するラクターゼという酵素を分泌しますが日本人は離乳後にその乳糖を分解する酵素が分泌されない人が多いのです。
乳糖を分解する酵素の存在率を欧米を100とすると日本人は10 以下と言われています。
政府の方針に従って保健所・医師がカルシュウムが多い牛乳は健康によいと勧めました。
牛乳を飲めば歯が丈夫になり、一日三本飲めば癌が防げると6年間牛乳を飲ませのです。
しかし実際は幼児、学生の94%が虫歯になりました。癌も減ることはありませんでした。
いい加減な根拠で日本人の体質を無視して牛乳を学校給食に取り入れたのです。
権威に弱い日本人は乳糖を分解する酵素がないのに牛乳を無理に飲んだためにアレルギー症状で苦しむ人が増えたのです。
「米を食べると頭が悪くなる」と発表した学者がいました。
この学説が米離れを促進させてしまいました。
学校給食はカロリーを重視します。
この現代栄養学のカロリーがくせ者です。
身長や体重、胸囲などが大きければ良しと言う態度が見てとれます。
これは明治の頃から西洋人に比べて身長が低い日本人は劣っていると考えたことによります。
家畜と同様に効率を求めて抵抗力などの健康の質よりも早く大きく育つ事を重視したのです。
最近でも経済効率ばかりを求めて本来草食動物であったはずの牛に肉骨粉を与えて狂牛病事件を起こしています。
明治初期に来日したドイツ人のベルツ博士は人力車夫の走力実験をしました。
54キロの客を乗せて東京から日光まで110キロの道を14時間半で走った人力車夫が食べていたのは米、大麦、馬鈴薯、栗、百合根でした。
人力車夫の穀類を減らして肉を食べさせると疲労が激しく、元の食事に戻すと再び元気になって走れました。
長い歴史の間、動物性タンパク質を取っていた西洋人と漬物と味噌汁だった日本人とは腸内細菌のバランスも酵素の分泌も異なっていたと思います。
それと江戸時代は農薬がありませんでした。農薬が使われていない自然農の野菜とお米と農薬と化学肥料の穀物では違っていたと思います。
禅僧14人の、摂取するカロリーと消費エネルギーについて調べた医者(河野稔博士)がいました。禅僧の食事は精進料理でしかも少食でした。
その結果は摂取するカロリーより消費エネルギーのほうが多く、一か月に体重が六キロも減少しなければならなかったのです。
しかし禅僧の体重に変化はなく体格も良く病気になることもなく健康を保っていたのでした。
カロリー信仰もほどほどにしなければなりませんね。
生物は、何万年、何千年、もの長い間、環境に適応できないないものは滅び、環境に適応したものは自然淘汰を逃れて生き延びてきました。
日本列島に住む人間も土地の気候、風土に適応して生き延びてきたのです。
人間の腸の長さは、西洋人と比較すると、日本人の腸のほうが長く、より草食型に傾いています。
日本人は、牛や豚を食べはじめてからまだそれほど時間が経っていません。
気候風土、日本の伝統食文化、体質を無視して食生活の欧米化に邁進した結果、適応していない日本人はアレルギーや癌で苦しむようなったのです。
パンと牛乳の学校給食をとるようになった昭和26~31年頃から生まれた女性に乳がんが増えました。
ただし病気の要素は複合的なのですべての病気が食生活の欧米化が原因とは言えませんが病気のリスクを高めたとは言えるでしょう。
ウェストン・A・プライスは「食生活と身体の退化」で次のように述べています。
「孤立した地域に住む先住民が先祖から受け継いだ伝統的食習慣を守っている間は虫歯もなく五体健全だが、ひとたび白人文化に接して食習慣が変化すると虫歯が増加し身体の退化現象をもたらし猫背になる。」
人に虫歯が出てくるのは狩猟採集から農業に移り変わってからです。
砂糖を大量に摂取する様になった16世紀以降爆発的に虫歯が増えました。
人間が砂糖をあたえた動物も虫歯になります。
世界の狩猟採集民の虫歯率は、0から2%前後といわれています。
砂糖の消費量と近視児童の率も一致します。
糖類の過剰摂取は多くの病を起こします。
砂糖を大量に取るようになって抵抗力が落ちた現代人は様々な病魔に襲われやすくなったのです。
砂糖の害について知らない人が多いです。
戦後、山梨では栄養改善運動車「しあわせ号」が村々をまわり、全国の農村部で、西洋料理講習会が開かれ肉やパン、牛乳を飲むように指導されました。
人々はスーパーで小麦粉、肉、牛乳、バター、チーズを購入するようになり日本の伝統的な食文化は失われていきました。
沼田勇医師は「昭和30年頃まで糖尿、ぜんそくなどの病は4日もたてば薬を用いずとも食事で直すことができた。昭和30年以後は一ヶ月以上かかるようになり。昭和40年を過ぎると新しい医療をうけたものほど直りが悪くなった。」と言っています。
食生活の欧米化にともない西洋医学で治療しても治らない難病奇病がふえたのです。
温泉の会話で嫁さんの料理を食べさせられているお婆さんがぼやいていました。
「うちの嫁さん、漬け物は嫌いで土間をコンクリートにして、漬け物を漬ける年代物の木の樽は燃やしてしまった。チーズが好きでピザとかパスタなどの横文字の食事ばかりでてくる。味噌汁とご飯が食べたい。」
食の欧米化を示した言葉
「おかあさんやすめハハキトク」
お:オムライス
か:カレーライス
あ:アイスクリーム
さん:サンドイッチ
や:やきそば
す:スパゲティー
め:目玉焼き
ハ:ハンバーグ
ハ:ハムエッグ
キ:ギョウザ
ト:トースト
ク:クリームスープ
日本の生活環境は急激に激変しました。
アメリカは80年代から大規模小売店舗法を改正する様に日本に圧力をかけ、それが緩和されると郊外型の大きなショッピングセンターがいくつも出来て、アメリカ人のライフスタイルに近づいてきました。
そのために多くの日本の伝統的な青果商や魚屋などの小売店は廃業においこまれました。
TVが普及すると若い人は都会に憧れて現金収入を求めて故郷を去りました。
里山は放棄され田畑は荒れました。
お金の価値が優先されるようになって、人間関係は希薄になり多くの伝統的な自給自足の共同体は崩壊していったのです。
海外では日本食が人気で日本食レストランが約5倍に増加しています。
2013年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
逆にこれは日本人の伝統的な食文化の深刻な危機の現れともいえるでしょう。
健康でいたい方は
本来持っている治癒力を下げるような不健康な生活を見直した方がいいでしょう。
一週間程放置しても腐らない添加物がいっぱい入っている食品は、食中毒を防げますが、毎日食べていると、時限爆弾のように、時が来れば身体がむしばまれるでしょう。
精白した穀物と砂糖をやめて
雑穀ご飯と味噌汁を食べて
生命力がある発酵食品と
安全で新鮮な食材を食べ
身体をよく動かして血行を良くして
体温を上げましょう。
怖がると免疫力が下がります。
よく笑うと脳の血流が良くなります。
愛は免疫力を強くします。
まわりの人に愛を与え愛を受け取ることで心の免疫力が強くなります。
細菌とウィルスの中で生きているということは
誰でも治癒力は生まれつき備わっているということです。
人は自然免疫によってウィルスの増殖を防いでいます。
健康な暮らし方
健康な関係性
健康な社会の在り方に
変える時期にきています。
写真:清水友邦さん
以下の写真はハリマン
「食」に関すること
ハリマンヨガのご案内
※リアル会場ハリマンヨガは8/27から、オンラインハリマンヨガは8/23から再開します。
ワークショップ等8月下旬ころより再開の予定です。このブログやフェイスブックでお知らせいたします。
FacebookはYUJI HARIMAで検索してください。この写真が出てきます。私ハリマンです
参加申し込み・お問い合わせはharimanyoga☆ezweb.ne.jp(☆を@に変えて)まで
よろしくお願いします
ハリマンヨガは、
いわゆるヨガのポーズは
ほとんどとりません
ゆらゆら身体をゆすったり
「音」を発声したり
やさしいタッピングや
氣血がよく流れるようにからだに触れたりして
易しく(やさしく)
カラダをほどいていきます
そうすると
ココロもほどけていきます
「ヨガ=ポーズ」
ではありません
ヨガとは
つながること
宇宙と、いのちと、自分と
つながることです
いのちの根源とつながることです
そのいのちの根源とは
自分のいのちの中にあります
ゆるまり、ほどかれ、ひらかれていくと
いのち宇宙との調和が
生まれ始めます
ハリマンヨガは
あたりまえのことを、ふつーに、ほんとうにやっていく中で
宇宙と
いのちと
自分と
和していくヨガです
【オンラインヨガ】
やさしいハリマンヨガ 毎週火曜日10:30~11:30
ゆるむ・ほどける・くつろぐ 毎週火曜日19:40~21:00
参加費2000円(各月内の参加5回目以降は1500円)
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『やさしいハリマンヨガ』=運動量少なめです、体力のない人におすすめです。
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ハリマンヨガはオリジナルのヨガです。
やることはいのちの本質にそって、易しいシンプルなことなんですが、
オリジナルなので、いまひとつ内容を説明しきれないところがあります。
単に個体の「フィジカル」や「頭」に働きかけているのではなく、
自然としての「からだ」「意識」に働きかけています。
これは体験されないとわからないところだと思います。
どなたでも参加できますのでどうぞ一度参加してみてください。
運動能力、体力、経験まったく不要です。
気持ちよく、ゆったりやります。
ヨガといってもポーズはほとんどとりません。
「易しいシンプルなことをほんとうにやる」がモットーです。
・からだをゆるめる
・息をほどく
・氣のながれをよくする
基本、全体を一つの瞑想のように進めたいと思います。
からだをゆるめ、ほどく。
安身は安心につながり、真のリラックスへ向かい始めます。
~今までいただいている感想
『血流ワークショップ編』
『ハリマンヨガ』