君は生き延びることができるか、ボールを相手にして。 | 1971年からの地図

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常々思っていることなのだが皆ボールの事を舐めすぎていないだろうか。

ボールと言えばガンダム最弱、連邦の棺桶、散々な言われ方をしているアレの事だ。

 



確かにボールに乗れと言われれば、うわ。と思わない事もないでもないが、ボールを墜とせと言われて、やったぜ楽勝!となるだろうか。

 

貴君はどうだ、やっぱ楽勝と思うだろうか。

 

それは本当にそうだろうか。

 

例えば貴君がジオンのMSパイロットだとしよう。腕前はルーキー以上ベテラン未満だとして搭乗機はリック・ドムだ。ソロモン宙域で哨戒活動を行っていた貴君は一機のボールを発見する。

この条件で貴君はどうする?

 

①先手必勝、ジャイアントバズの餌食とする

②とりあえず後退しながら様子をうかがう。

 

①を選んだ貴君は残念ながらソロモンの悪夢ならずソロモンの藻屑となる可能性が非常に高いといえる。相手はボールなのに?それは何故か。

 

ボールというのは例えるとゴブリンのようなものだと言える。

 

奴らはまず単騎で行動しない。近くには仲間のボール、あるいはGMが必ずいるはずなのだ。忘れられがちなのだが、GMとボールは必ず1セットで行動する。ガンダムとガンキャノン、ガンタンクの関係と同じだ。つまりはボールはガンタンク、ガンキャノンなわけで、本家に劣るとはいえその役割期待をきっちり果たすような統制が取れていれば、まあまあヤバイ。本当にヤバイ。

 



ここでボールの性能を調べてみよう。まず特徴的、というか唯一の武装であるキャノン砲だ。

アレって一説によるとガンタンクの120mmキャノンと同じ、だという話がある。あんなもん一門だとはいえ当てられたらリック・ドムなんか木っ端微塵こもいいところである。

 

ついでにもっと恐ろしい話をしよう。

ボールの装甲はルナ・チタニウムという説がある、というか初期の設定はそうだった。

 

ルナ・チタニウムというのは何ぞや?というと、つまりはガンダムと同じ材質を使っているわけで、劇中のガンダムやガンキャノンの頑丈さを見ればジャイアントバズの一発くらいは余裕で耐えれそうな強度を持っているわけで。

 

見方を変えると、ガンタンクに近い火力を持ち、ガンダムに近い装甲があり、的としてはなお小さく、形状も被弾経避に優れた球形、構造も強度に優れたトラス構造とくればこれは軽々に襲撃してはならないということが伺いしれよう。おまけに近くには偽ガンダムであるGMが潜んでいるわけで。

 

ちなみにGMのセンサー範囲(6000m)はドムのそれ(5400m)より広いと設定されている。ということはボールを補足したつもりの貴君のリック・ドムは既に待ち伏せされている可能性もあるのだ。そこに強襲をかければどうなるかは容易に想像がつくだろう。

 

ここで多少ガンダムに詳しい御仁ならこう反論があるかもしれない。「ボールのルナ・チタニウムの設定は後にチタン合金に変更とされているからそこまで硬くはないはず、ビビり過ぎじゃない?」と。

 

確かにその意見も正しいと言える。確かに製造されたボールの大半はチタン合金かもしれない。だが、少し考えてみて欲しい。あの機体は短期間に地球連邦の全ての工場を総動員して製造されたものだ。そりゃあ大半はチタンかもしれないが中にはルナ・チタニウム製の外装もあったとはいえないだろうか。例のガンダムも過剰部品は他に回されているという設定だ。ボールもそうである可能性はないだろうか。

 

いや、仮にチタン合金のボールだとしても近くに僚機が潜んでいる可能性は否定できない。もっとも貴君がGMとボールの1個小隊、いや2個小隊を単騎で躱せるのなら話は別なのだが。

 

そう考えると最善の策は①ではなく②だ、様子を伺いつつ後退するのが正解なのだ。少なくとも生き延びるという点においては。

ちなみに後退した後は302哨戒中隊あたりに応援を頼むのが良いだろう。ポニーテールのアンちゃんが何とかしてくれるはずだ。

 

で、結局何が言いたいのか、というと何でも思い込みや慣れで事に当たるのは非常に良くない、ということだ。特に相手のあることなら、生き死にがかかっているのならなおさらの事、相手は唯一勝てる可能性および利点を最大限に生かして襲い掛かってくる、ということだ。

 


スポーツでもゲームでもそう、舐めて負けフラグを立ててジャイアントキリングを喰らう、そういった事は避けましょうね。

 

というお話でした。