日経VIを「16」で割ると、今日の225先物の値動きが見えてくる
225先物が「今日はどれくらい動きそうなのか?」を考えるとき、参考になるのが日経平均VI(日経VI)です。
実は、日経VIと日経225先物の価格を使うことで、その日の相場がどのくらい動く可能性があるのかを簡単に計算することができます。
計算方法は非常にシンプルです。
日経VI ÷ 16 × 日経225先物価格
ただし、日経VIは「%」なので、実際には、
日経225先物価格 ×(日経VI ÷ 16 ÷ 100)
と計算します。
では、なぜ「16」で割るのでしょうか。
なぜ日経VIを「16」で割るのか?
日経VIは、日経225オプションの価格から計算される指標で、簡単に言えば、市場参加者が予想している日経平均の将来の変動の大きさを表しています。
ただし、日経VIの数字は「1日」の変動率ではありません。年率換算された変動率です。そこで、年率の数字を1日あたりに直す必要があります。
株式市場の年間営業日は、およそ250日です。ボラティリティは単純に250で割るのではなく、「平方根」で調整します。
√250 ≒ 15.8
約16です。だから、日経VI ÷ 16とすると、おおよその1日あたりの想定変動率を求めることができるわけです。
実際の計算方法
たとえば、日経VI=32だったとします。
32 ÷ 16 = 2%
つまり、市場が織り込んでいる1日あたりの変動率は、およそ2%ということになります。
ここで日経225先物が、66,000円だったとしましょう。
66,000円 × 2% = 1,320円
となります。つまり、現在のVIから考えると、「日経225は1日で約1,320円程度動いてもおかしくない」という目安が得られます。これかなり参考になるでしょ!
現在値が66,000円なら、上値目処は67320円、下値目処64680円とアタリをつけることができます。
要注意!「1,320円の値幅になる」という意味ではない
ここは少し注意が必要です。1,320円という数字は、「今日の高値と安値の差が1,320円になる」という意味ではありません。
より正確には、VIから計算した1日あたりの想定変動額(1標準偏差=1σ)です。
そのため、「今日は必ず±1,320円以内に収まる」というものでもありません。あくまでも、「現在のオプション市場が、これくらいの値動きを想定している」という目安として使います。
VIが高ければ値動きも大きくなる
たとえば日経225先物が同じ66,000円でも、VIによって想定変動額は大きく変わります。
VIが16なら、16 ÷ 16 = 1%
66,000円 × 1% = 660円
VIが24なら、24 ÷ 16 = 1.5%
66,000円 × 1.5% = 990円
VIが32なら、32 ÷ 16 = 2%
66,000円 × 2% = 1,320円
つまり、VIが上昇するほど「今日は大きく動く可能性がある」と市場が考えているということです。逆にVIが低ければ、それだけ市場は比較的落ち着いた値動きを想定していることになります。
日経VIは「方向」ではなく「値動きの大きさ」を見るもの
もう一つ大切なのが、日経VIが高い=日経平均が下がるという意味ではないことです。VIが教えてくれるのは、「上がるのか、下がるのか」ではなく、「どのくらい大きく動きそうなのか」です。
つまり、方向を見る指標ではなく、値動きの大きさを見る指標と考えると分かりやすいでしょう。確かに暴落時は一気にVIが大きくなるので、そういう見方もできないことはないです。
毎朝の相場分析にも使える
この計算を覚えておくと、その日の相場を見るときにも役立ちます。たとえば朝の日経225先物が66,000円、日経VIが24だったとします。
24 ÷ 16 = 1.5%
66,000円 × 1.5% = 990円
したがって、今日の想定変動額は約±1,000円と考えることができます。
そこから、
上値目処:約67000円
下値目処:約65000円
といった具合に、その日の値動きを考える一つの基準ができます。もちろん、この水準を超えることもあります。
しかし、「今日はどれくらい動いても不思議ではない相場なのか」という物差しを持っているのと、何も持たずに相場を見るのとでは大きな違いがあります。
まとめ 重要なのはこの3つ
① 日経VIは市場が予想する値動きの大きさを表している
② 日経VI ÷ 16で、おおよその1日あたりの変動率が分かる
③ その数字を日経225先物に掛けると、1日の想定変動額が分かる
重要ポイントだけを見てイメージできるようにまとめます。
たとえば、
日経VI=32
日経225先物=66,000円
なら、
32 ÷ 16 = 2%
66,000円 × 2% = 1,320円
したがって、「今日の想定変動額は約±1,320円」という見方ができます。
日経VIは単に「恐怖指数が上がった、下がった」と見るだけでは少しもったいない指標です。「今の相場は、1日にどれくらい動くことを織り込んでいるのか?」
この視点で日経VIを見るようになると、その日の値幅やリスクを考えるための非常に便利な物差しになります。
これが理解できればなんとなく相場にふりまわされたくなりそうでしょ!?
では、明日もスマートトレードを。





